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最終話

あの試験から一週間が過ぎた。


魔法を放った直後、俺は意識を失ってしまったため、みんなに抱えられての帰還になった。


アンナやお嬢様にはずいぶん心配させてしまったようだが別段問題はない。


たおれた原因は魔力の使いすぎによる過労だ。


下手をすればそのまま衰弱死してしまう可能性も全くないわけではないが、大丈夫だという確信があった。


それでも迷惑をかけたのは間違いはないので後日何かお詫びをすることになった。


正直面倒だと思っているがあの状況から生還できたのはみんなのおかげだ。


それぐらいは我慢しよう。


扉をたたく音がする。


今日はこれから談話室でこの前の試験の合格祝いをする事になっている。


さすがにあれで不合格にされては仕方がないでは済まないので無事に合格できて良かった。


談話室ではハウスウッドのお嬢様が試験中のアクシデントをとその成果を理由に学園に主張し本日のみ立ち入りを認められた使用人たちによって準備が進められている。


その準備が終わったため、迎えが着たようだ。



レントとカナタと共に談話室に向かう途中、アキラと一緒になった。


思えばあの時アキラが動かなければ俺たちは生きていなかっただろう。


とっさの時の行動力と身体能力では間違いなく魔法科の中で一番だろう。


それ以外ではまだまだ無駄な動きが多いのでお嬢様相手では負けてばかりだ。



談話室ではすでに他の仲間が集まっていた。


ハウスウッドのお嬢様は使用人たちにあれこれと指示を出している。


リサとトーラは二人で話している。


もともと話しているところは見かけていたが、あの一件以来これまで以上に一緒にいるのをよく見かける。


ジジはなぜか使用人たちに混じって作業しているし、別の場所ではアンナとお嬢様が飲み物片手に話をしている。


二人にも迷惑をかけた。


俺が数日間目を覚まさなかったためお嬢様は一人で今回の試験及び例のオーガについての報告書を書かなければならなかったし、アンナは眠っている間の世話をしてくれていたらしい。



みんなの姿を見て無事に戻ってこれたことにほっとする。


俺の目標は立派な軍人になって故郷の街を守ることだ。


その目標は遠い。卒業まで二年の時間があるわけだが、身につけなければならないこと、知らなければならないことがたくさんある。


それをどこまでできるのかわからない。

廃科されてしまう危険もなくなったわけではない。


学科長がなにを考えているかもわからない。


それでも俺はみんなならば大丈夫だろうと思っている。


俺にはまだできないことができる奴がいる。

俺にしかできないこともある。


今回だって誰か一人でもかけていたらこうならなかっただろう。

だからきっと大丈夫だろうと思うんだ。



これをもって完結とさせていただきます。


これまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

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