授業。
どーも閑話休題です。
初投稿初連載。
亀もあきれるほどのスロー更新でござい
『この世に超能力者としか呼びようのない者達が確認されたのは、ほんの100年程昔のこと。
それ以前は超能力なんて所謂オカルトでしかなかった。
事実、初めて国際的に認定された超能力者達、通称“第一周期”と呼ばれる彼らはオカルトとは一線を画していた。
自分達の超能力が再現性の高いことを示して、現実に存在することを証明した彼等は、超能力の社会的認知を―――』
「ふあぁぁっ」
パタン、と教科書を閉じて目立たないよーに伸び。
「退屈ぅうぅぅ……」
「あおちゃん、女の子が口開けてあくびしちゃだめ」
「千歳、それは聞き飽きた」
むぅ、と頬を膨らませる千歳を横目に、目尻を拭う。
ぷいっと顔を背けて黒板に集中する千歳。
言うこと聞かないあおちゃん(あたし)のこと怒ってるよ、ってアピールしてるつもりみたい。
けど、かわいーから!
ちっちゃくって小動物系な千歳じゃ、拗ねてるみたいで萌える!
とか内心にやにやしてるあたしには気付かない千歳に、あたしは真面目な口調を作って言う。
「ごめんて、千歳。今度から気を付ける」
「……むぅ、いつもそーいう。誠意を見せなさい」
かりかりかり。
千歳は前向いたまま、ノートを取ってる。
「……ごめん」
かりかりかり。
「……ごめんなさい千歳お嬢様」
かりかりかりかりかりかり。
「……わーった、じゃぁ、誠心誠意の謝罪を込めてベルソーのホットケーキ奢らさせていただきたく」
「シフォンがいい」
「仰せの通りに、姫」
「許し奉る」
てきとーな敬語で言い合って、悪戯っぽい目でこっち見た千歳お嬢様と笑い合う。
てか奉るって逆じゃん。
かわい。