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葉月の根暗姫

「ラストサクリファイス!エイプリル・フールの嘘!」


「ぐへっ!っつ…」


「起きましたか?ご主人様!」


「や、優しく起こして…」



「ラストサクリファイス エイプリルフールの嘘」

卯月自身が寝ている人の上に飛び乗る技。

技じゃない。


未だに俺の上に乗っている卯月。


「お、降りて…」


「はい」


素直に降りてくれた。


「とんでもないサクリファイス(生け贄)になったよ…」


「いえ、今のは私自身が生け贄になるイメージですよ。ご主人様は生け贄ではありません」


「そうなの…?」


「はい。神に生け贄は付き物!って時代もありましたし…」


「それ日本じゃない…。アステカ文明とかじゃないの…?というか神に捧げる生け贄ならば人間がなるんじゃ…?」


「そんなことよりご主人様!起きてくださいよ!」


「今何時…?」


「9時前です」


「え…?嘘!?」


「はい、嘘です。エイプリルフールの嘘ですよ」


「今5月!なんで嘘付くの…?ホントは何時?」


「そこまでが技なので…。10時です」


「もっとヤバい!遅刻もいいところだよ!」


昨日遅くまで寝れなかったからだ!


「ご主人様、朝ご飯ができておりますよ」


「時間ないよー!」


慌てて家を出た。


「現人神ってのも大変だね」


「マッコウがだらしないだけよ」


のんびり話してる弥生と文月だった。




学校。


「すいません!遅刻しました!」


教室に入るなり取りあえず謝罪。


因みに只今二時間目。


「遅い!今何時だと思ってんだ!?」


担任に怒られた。


「10時です。すいません」


「何故遅れた?」


「えっと…昨日、枕元に神様が現れまして、遅刻しないと大事故に巻き込まれるぞとお告げになられたので…。ほら、うち神社ですから…」


「そっか。職員室に来なさい。みんなは自習!」


怒られた。


「何で遅刻したんだ?」


話かけてきたのはお決まりの神保進。


「寝坊した…」


「あ~…そりゃ仕方ないな」



そして4時間目の授業中。


御守りから声が聞こえる。


「誠!誠!すぐ帰ってきて!早く返事して!」


俺は教科書を立てて影でこっそり答えた。


「何?今無理!授業中!」


「誰か知らない人が御神体盗もうとしてんの!早く帰って来て!」


「えっ!?と、取りあえずお前らの神業使って倒しといてよ!」


「現人神以外の人間の前では使用禁止なの!私たちじゃどうにも出来ないのよ!」


「そんなこと言われても…」


「おい誠!授業に集中しろ!」


先生に注意された。


「先生…気持ち悪いので保健室行ってきていいですか?」


「ん…?大丈夫か?今日遅刻したらしいな。その理由もそれか?」


「はい…実は…」


「行ってこい」


「はい…」


取りあえず保健室に行くことに成功した。


後は早退するだけ!


保健室。


「取りあえず寝てなさい」


「え…?」


「ほら!無理しないで」


時間が無いのに!


「おい、睦月?まだそいつはいる?」


「うん。何か手こずってるみたい。私たちも隠れて観察してる」


「男?」


「男」


「分かった。絶対姿は見せるな!こっちの人数がバレるとヤバいから」


「誠!早く帰って来てよ!」


「わかった。御神体ってことは居間だな?ドアはどうなってる?」


「え?ドア?廊下側は開いてるけど玄関側は閉まってる。何で?」


「よし、廊下側が開いてるなら構わない!」



「誰と話してるの…?」


保健室の先生に聞かれた。確かに御守りと話してる姿は不気味だろう。


「えっと…今ここに神保いませんでした?」


適当過ぎる言い訳。

流石に無理があったか…?


「え?幻覚よ!誰もいないよ?帰った方がいいんじゃない?重症よ!」


「はい、帰ります」


早退成功!


神社に帰る。


まずは相手に気付かれないように本殿へ。


「睦月!泥棒は今どこに?」


「まだ御神体の前!顔のテカりが気持ち悪いらしくて何度も手を拭いてる」


まさか顔のテカりが役立つとは!


まずは音を立てないように本殿の中へ。


「睦月、みんなを連れて玄関に!音立てるなよ!」


小声で指示を出す。


するとすぐにみんな来た。


「まず、俺と睦月と如月で居間に入って奴を脅かす」


「うん」


「はい」


「そしたらやつは恐らく開いてるドアから逃げようとする。弥生はドアの横で待機してればいい。人がいる方には逃げない筈だから」


「わかった」


「で、廊下を逃げる犯人を転ばせるのが卯月と水無月。階段と洗面所のところでロープ持って待ってて。奴が走ってきたら思いっきりロープ引いて転ばせて」


「分かりました、ご主人様」


「現人神様、お任せください」


「で、転んだ相手を取り押さえるのが文月。階段の上で待機。見つからないようにね!」


「任せなさい」


「じゃあ解散!健闘を祈る!」




一分後、作戦は開始された。


まず俺と睦月と如月でワザとらしく居間に入る。


「おい!お前誰だよ?」


「うわ!?見つかった!」


俺が叫ぶと慌てて開いてる廊下側の扉から出て行く泥棒。


弥生が立っているので玄関側には来ず。


ここまで作戦通り!


全力で逃げる泥棒。


「待ちやがれ!」


それをなんとなく追う俺たち。


洗面所と階段の前を通り抜けようとした瞬間!


「うわっ!ぐぅ…」


すっころんだ泥棒。


そして…。


「文月ダイブ!」


階段の五段目から転んだ泥棒の顔目掛けて飛び降りた文月。さすが猫。


「ぐわぁ…!」


やりすぎ…。


俺がすかさず泥棒の腕を取り関節技をかける。


「痛い!痛い!」


「さて…何をしていたか話して貰おうか…?」


関節技をかけながら聞いた。


「何も…してねーよ!」


鼻や口から血が出ている犯人。

歯が折れている。


文月のせいだ…。


俺はさらに強く締め上げた。


「何も…ねぇ…。折ってやろうか?」


「ぐああ!痛い!痛い!」


「卯月、電話持ってきて」


「はい、ご主人様!」


「警察に突き出す!」


「警察だけは勘弁してください!」


「そうか…じゃあ…境内に穴掘って神に捧げてやる!ここは神社だしなぁ…丁度良かった…。心臓が欲しかったんだ…」


「警察にしてください!」


「聞こえないなぁ…。御神体を奪おうとした罪…。その身で覚えろ!」


俺の迫真の演技。



警察が来たのはそれから10分後のことだった。


「いやぁ、ありがとうございました。こいつはこの辺りで発生した連続仏像窃盗犯ですよ」


警察にそう言われた。


「いやぁ、お手柄だよ!凄い中学生だよ!」


「いや、そんなことありませんよ。ただ御神体を取られるとマズいので。神社としては」


「ただ、犯人の鼻の骨と前歯が折れていたよ。ちょっとやりすぎ…。まあ、正当防衛だから君に罪は無いけどね」


「はあ。多分転ばせたときかと…(絶対文月ダイブの所為だ!)」


「じゃあ君のせいじゃないね」


「多分…(嘘付いてる罪悪感が…)」


「とにかくありがとう!君には感謝状が出ると思うよ」


「そうですか。ありがとうございます」




警察が行った後の神社。


「でも誠。あの作戦は犯人が琴ちゃんたちの方に逃げてなかったら失敗してたよ?」


睦月が言った。


「だから失敗しないように扉開けといたんじゃん!」


「え?どういうこと?扉閉めて出られないようにしとけば良かったんじゃないの?部屋の中に閉じ込めちゃえば…」


「それだと俺たちを突き飛ばしてでもこっち来たかもね」


「確かに…」


「だからワザと逃げ道を作ったんだよ。で、誘導したの。完全に封鎖すると逃げ道が無くて全力で挑んでくるかも知れないから。ナイフとかあったらヤバいし。俺はともかくお前ら傷付ける訳にはいかないだろ」


「誠…!」


「んで部屋出た後は障害物が少ない方に行くだろ。そこで弥生が働いてくれたってわけ」


「私は障害物役ですかい…?」


「それが人なら尚更そっちには行かないよ」


「じゃあ私が立ってた意味もあった訳ね!」


嬉しそうな弥生。


「その後俺たちが追って行けば走ることに集中して注意力が無くなりロープでも十分転ばせられるってわけよ」


「ご主人様!凄いです!」


「で、耳とか付いてる水無月と文月はなるべく犯人に見られないような役割にしたはず何だが…」


「どうしたのですか?」


「文月がダイブするとは思わなかった…」


「いいじゃん!大ダメージ与えたんだから!私の手柄よ!」


「後ろから乗っかるとかで良かったんだがな…」


「私は軽いからそれじゃ弱いでしょ!」


「いや、立ち上がるまで時間稼いでくれれば良かったんだよ…。まさか止め刺すとは…というか見られたんじゃ?」


「大丈夫!見られてもコスプレとしか思われないし!」


「えっ?そう?」


「それに私が神様に関する記憶を消した!」


「はい?どうやって?」


「私は副業で記憶を司っている!本来は記憶を長持ちさせる系の願いを聞くんだが悪用すれば簡単だ!」


「悪用するな!人前で神業は禁止なんじゃ?」


「ちゃんと隠れてやった!」


「それでいいのか…」


「あの、現人神様?その作戦はいつ思いついたのですか?」


「学校でだよ。睦月から状況聞いてさ」


「学校であんなに完璧な作戦を?」


「完璧でもないよ。相手が武器持ってたらヤバいし。相手の滞在時間が長かったし」


「何故、武器を持ってないと思ったのですか?」


「多分武器持ってたら睦月が最初に言うかなって…。あと、御神体運ぶのに邪魔じゃん」


「なるほど!流石は現人神様!天才です!」


「いや、全部孫子の兵法書に書いてあったことを実践しただけだよ」


「孫子の兵法書…?」


「うん。今からニ千五百年前に孫武って人が中国で書いた本」


「へぇ~…。凄いですね、それ!」


「うん」


「なかなかやるじゃん。そんな本読んでるとか」


弥生が言った。


「はいはい、ありがとう。俺は腹減ったよ…。給食前に帰ってきてさ~」


「今から用意しますね!」


卯月が台所へ行った。


そこに電話が鳴った。


「なんだろ…?誰?」


電話に出た。


「…はい。…はい。いえ、ありがとうございます。はい。はい。えっと、学校なので4時なら…はい」


「誰からでした?」


如月が聞いた。


「何か…テレビ局」


「えっ?現人神様、テレビに?」


「うん。今日のことで取材したいんだって」


「それは…凄いですね!」


「でさぁ、みんなにお願いが…」


「何ですか?」


「あの御守り、大量生産できる?」


「形だけならできますよ。ただし、効力はありません。なので、御守りと呼べるかどうか…」


「いや、形だけでいいよ!明日の4時までにできる?」


「それだと…できて150個ですね」


「十分だよ!作って!」


「いいですけど…。何故ですか?」


「お金儲け!」


「はい…これでですか?」


「全く、心が汚いねぇ…。マッコウは」


「弥生うるさいよ~」




卯月が作ったお昼ご飯を食べた後…。


「じゃあ、御守り作るか!誠、いつも持って行ってる御守り貸して」


睦月が言った。


「ん?いいけど…」


因みに、文月のも召喚したその日のうちに貰ってます。


「じゃあ、私が出すよ」


そう言ったのは水無月。


「ほい!」


そういって何か小さな機械を召喚した水無月。


「これは何…?」


「これは御守り専用のプリンターです」


「そんなのあるんかい?」


「はい!これで楽チンです」


そういうと機械に睦月の御守りをセットした。


「150枚っと…」


コピー枚数と思われる数字を設定。


「スタート!」


すると本当に出てきた。


「あら凄い!これを500円位で売ればきっと儲かる!」


「売れますか?こんなの効力ありませんよ?」


「見た目萌キャラだから売れるよ」


「あ、現人神様!私たちをそんな目で見てたんですか!?」


「いや、そうじゃなくて…。学校で欲しいって奴がいたし…。稼げるかなって…」


「そういうことですか…で、何故明日の4時までなのですか?」


「明日の4時にテレビ局が来るんだと。だからこれ持って映れば宣伝になるかと…」


「なる程!考えましたね!」


「ただズルいだけなんじゃ?」


「いいんだよ弥生!これはビジネスです!」




「よし!御神体も守ったわけだし!今日も神様召喚するぞ!」


「葉月ちゃんですね!」


如月が言った。


「葉月なあ…。あれは…」


「何?文月?」


「何となく絡み難いんだよね~」


「あら、それはあんたもよ」


弥生が言った。


「うるさいわね!私はいいの!」


「え?いいの!?」


睦月が言った。


「あ、違う。良くない!えっと…」


一人パニックの文月。


パニックになると尻尾を振る癖があるっぽい。


「ほら!現人神様!呼んでくださいよ!」


水無月が急かす。


「あ、うん」


御神体に向き直る。


これ盗んでどうする気だったのだろうか?


「はっ!ちっ!がっ!つっ!来いやー!オーレッ!」


「オーレッ!?」


「ますます適当になっている気が…」


「これは…酷いね…」




それでも一人の少女召喚。

身長は中学生程。

本を読んでいる。

もっとも異彩を放っているのは背中の羽だろう。

白い羽を大きく広げている。


「………」


「あの~名前は…?」


話かけてみる。


「………」


「聞いてます?」


「………」


「もう!話してよ!」


「……葉月はづき あやめ」


「そ、そう…。よろしくね…」


「………」




「ちょっと卯月!」


「はい、何でしょうご主人様?」


「あの葉月って娘!何であんなに警戒してるの!?」


「警戒とはまた違うかと…」


「え…?」


「葉月ちゃんは暗い性格なんです」


「はあ…」


「気にしなくても大丈夫ですよ!」


「そう…?」


「はい」


卯月が言うなら間違いないだろう。


弥生なら信用できないが…。


「何か言った?」


「何も言ってないよ~弥生さん」





そしていざ晩飯作り。


「スパゲティ8人分てどのくらい?」


「知らないわよ!」


「一人200グラムと見て、1キロと600グラムじゃないですか?」


「凄い量だな…」


「大丈夫です!いくらでも出せますから!」


「何でもタダで出せるからいいよね~」


「いえ、賽銭箱の中から代金は引かれてますよ」


「嘘っ!もっと早く言って!しかも勝手に使わないで!」


「あれは神様に願いを叶えてもらう為の約束代です。私たちのお金ですよ」


「いや、名目上そうだけど…。収入が…。小遣いが…。というか賽銭箱いくら入ってるんだろ…?」


「残りは約十万円ですね。あと3つくらい飴入ってましたよ」


「結構ある!飴…?」


「はい!おいしかったですよ!」


「そう…。って食べたんかい!?」


「二人とも口より手動かしなさいよ!私だけがやってるじゃないの!」


文月ご立腹。


「いや、今パスタ茹でてるし…」


「私も…オーロラソース作ってるよ!」


「し、仕事してるなら許す!」


「というか…文月こそ何やってるの!?」


「そうだよ文子!それ何?」


文月の前には白身魚の刺身…に得体の知れない何かがかかった料理がおいてある。


「その刺身にかかってるのは何?」


「これは秘伝のソースよ!これさえあればどんな白身魚も美味くなるんだから!」


「色が…」


ソースは赤とも黒とも紫とも言えない色。


「いいの!」


そのころ居間。


「大丈夫なの?あの三人で!」


心配する弥生。


「さあ…家庭科がどこまでやれるかだねぇ…」


睦月が言った。


「ご主人様が作られるのです!大丈夫ですよ!」


卯月が言った。


「そのご主人様が一番不安なんです…」


如月が言った。


「……食べれるものできるの?」


「大丈夫です!葉月ちゃん!ご主人様を信じて下さい!」


「……信用ならん…」


「何でですか!?大丈夫です!」


「……いざとなったら宅配を…」





「できたぞー!」


そう言って居間に運ばれてきた料理。


それを見て一同驚愕。


「誠…?これは…?」


睦月が聞いた。


「これはスパゲティのオーロラソースだ!」


「オーロラソース…」


「オーロラソースって…!色の話しかよ!」


弥生が突っ込んだ。


緑やら赤やらがモヤモヤとまだら模様を出しているソースがかかっている。

「す、凄いインパクトですね…」


「だろ!?おいこらどこに電話する気だ葉月!」


「……宅配ピザ…」


「止めなさい!」



「そっちのは何ですか?」


卯月が魚の刺身を見て聞いた。


「これは私が作った料理よ!何らかの白身魚に秘伝のタレをかけた物よ!」


「何らかの白身魚ですか…」


如月引きぎみ。


「いいから食べてみなさい!」



恐る恐る手を伸ばす一同。


そして一口。


「ん?美味い!」


弥生には好印象。


「私こういうしょっぱい系大好き!」


「それは良かった…」


「ご主人様!この甘さはどう出したんですか!?」


「えっと…秘伝の技で…」

「え?琴ちゃんこれ甘い?」


「甘くありませんか?」


「私には甘辛く感じます」


如月が言った。


「辛くないよ~」


「……美味い」


みんな味の感想がバラバラ。


それもそのはず。


いろいろ訳分かんなくなったため最後は文月の神業でそれぞれが一番好きな味に感じるようにしたのである。


そんなことを知らないみんな。


晩御飯は大成功に終わった。





そして風呂。


「葉月最初に入れば?」


積極的に話しかけないと一生話してくれない気がする…。


「……うん」




葉月入浴中。


「どれくらい御守りできた?」


「今はきっちゃんとむっちゃんのだけ」


弥生が言った。


「葉月のも作らないとじゃん」


「あ~そっか…」


「何で葉月は話してくれないんだ?」


「何でって…。そういう性格なのよ」


「そっか~…」




「あ、現人神様!?今日は私が一緒に入りましょうか?」


水無月が言った。


「え?どうしたの?急に…」


「あの…耳を洗って頂きたいのです。自分だとどうしても畳んでしまうので…」


「別にいいけど…やり方がわからんよ…?犬飼ったことないし…」


「その辺の犬と一緒にしないでください!」


「あ…ごめん。わかった」


「ご主人様、私もご一緒させて頂きます。時間無いので今日はメイド服は着ませんね」


いつもは俺が出た後もう一度入る卯月。


「はっ!えっ!ちょっ!それは流石に…」


「大丈夫です!タオル着用します!」


「ああそれなら…!えっ…?」




いざ風呂!

たまには温泉行きたいな~…。


流石に三人だと狭い。


卯月が浴槽の中(タオル着用)。


俺と水無月が外と言った感じ。


俺は水着着用。


水無月は卯月と同じくバスタオル着用。



「ちょっ!耳畳まないで!」


「くすぐったいです!」


「くすぐったくてもダメ!洗えない…!」


「あははは!ひゃー!現人神様~!」



何とか洗えた…。


「あの…体洗いたいのですが…」


水無月が無茶言い出した。


「俺はどうすれば…?」


「お湯に顔付けといてください」


「死ねと…?」


「じゃあ壁の方向いといてください。絶対見ないでくださいね!」


「はい…」



結局水無月が体洗ってる間中ずっと壁の方向いてました…。



「ご主人様!私の背中を流してください!」


「ごめん…それは無理…」


「何故ですか?お願いします!」


「何故って…そればっかりは…」


「じゃあ私が代わりにやってあげる!」

水無月が役に立った。


「現人神様、壁の方向いててください」


「あ~…。1人で入りたいよ…」




こうして風呂を出た。


「おー!だいぶ聞こえが良くなりました!ありがとうございます!現人神様!」

「…どういたしまして…」


疲れた…。こんなに気を使う風呂初めてだよ!




そして就寝。


俺だけ隣。


というか向こうの部屋そろそろキツいだろ…。


7人じゃ…。


さて、寝よう。


そう思った時部屋の扉が開いた。


「こっちで寝ていいですか?」


「誠!邪魔するよ!」


如月と睦月が入ってきた。


「え?何?なんで?」


「いや~向こう狭くてさ~」


「狭いんです…」


やっぱり狭いか…。


みんな泥棒退治とかで疲れて寝ちゃったから二人で来たらしい。


「まあいいよ。こっちでも…」


「悪いねぇ誠」


「ありがとうございます」


今晩は三人での就寝となった。

暦通信~えくすとら・すて~じ~



葉月 あやめ

ハヅキ アヤメ


無口な性格。

自分からはあまり話さない。

物知り。大抵のことは知っている。

しかし、喋らないのでどこまで知っているかは誰にもわからない。

知識を持っているが披露する気は全く無い。

背中に意味があるか微妙な大きな羽がある。



葉月の言われ~


木の葉が紅葉して落ちる月。

「葉落ち月」が短くなって葉月。



ま:8月って夏だよ?紅葉する?


は:……太陽暦と…太陰暦には…誤差があるし…。


ま:何で紅葉するの?


は:……葉の緑色の…成分…クロロ…フィル…が…寒さで…分解されて…寒さに強い…黄色の…キサント…フィルとか…が…残るから…。


ま:分からない…。聞かなきゃよかった…。


ひ:……言わなきゃ…よかった…。

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