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異世界の住人が皆チート過ぎてチートがチートになってない件について【リメイク版】  作者: よしみん
第四章 女神激戦

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無量大数

「リーペに続いてミミまでやられるとは……!」


大魔帝ハーレムが歯ぎしりする。


「もうダマされんぞ!タヌー行け!八百万やおよろずの力でねじ伏せるのだ!クルゥリー!占術でタヌーがダマされない様にサポートしろ!」


「了解だポン!八百万の神っだポン!」


タヌーが胸を叩く。


「わかりました。【なんでも分析】」


クルゥリーは静かに水晶を掲げた。


その瞬間、戦場に見えない力が広がる。


「……あれ?」


アシヲが眉をひそめた。


「なんで占術使えるんだ!?さっきまで妨害されてたはずだろ!」


「あれは多分、知識で分析してるだけピョン」


シロがさらっと言う。


「なるほど、普通に頭良さそうだもんな・・・」


アシヲは思案顔で周囲を見渡した。


燃え上がる国民達は、確かに暴れている。

だが、最初のように襲ってくる様子はない。


ただ苦しみながら燃えているだけだ。


アシヲの胸が痛む。


「……アイツら、なんとか火を消してやれないかな」


シロは海を見つめたまま答えた。


「それは、かけるピョン達次第だピョン」


ぽつりと続ける。


「早く帰ってきてほしいピョン」


クルゥリーの水晶が、シロの口元を静かに映した。


「今のところ、詐欺は使っていません」


淡々と告げた。


「タヌーさん、行ってください」


「「「まかせて〜だポン!」」」


タヌーの身体がぼこぼこと膨れ上がる。


「とうりゃあああポン!」


ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーンッ!!


無数に増殖したタヌーが、シロへ向かって一斉に襲いかかった。


だが――


「あまいのじゃ」


村長が一歩前に出た。


次の瞬間。


剣が閃く。


ガギギギギギギギギギギギギ!!


八百万の攻撃が、すべて受け止められる。


「なっ!?八百万の神の力を受け止めただポン!?」


タヌーが目を剥く。


村長はふむ、と頷いた。


母上(めがみ)の真似をしておるのか」


ゆっくりと剣を構える。


「神の力も使えるようじゃが……」


ニヤリと笑う。


「こう見えてもワシは、厄払いと縁結びの神様なんでな!」


叫んだ。


「受けてみよ!」


剣が震える。


「天羽々(あめのはばきり)……神殺し!!」


鉄の剣が、みるみる巨大化した。


八つの谷と八つの峰を越えるほどの超巨大な刃。


そのまま――


ドォォォォォォォン!!


タヌーへ叩き落とされた。


「ぐふぅううう〜っポン!!」


タヌーは必死に受け止める。


超巨大剣を両手で支え、歯を食いしばる。


「うわぁ!?それを受け止めるとはなんたる力じゃ!」


村長が引く。


「ワシとてドン引きじゃ!」


タヌーがニヤリと笑った。


「どれだけ相手が強くても……」


ドヤ顔になる。


「1対800万なら、数で勝てるポン!」


「しかし」


村長が首をかしげた。


「それじゃ動けんじゃろ?」


「あっ」


タヌーの顔が固まる。


その瞬間。


「喰らうのじゃ!」


村長が叫ぶ。


「戦神ビィーム!!」


神気を帯びた光が放たれた。


「なんのこれしき!」


タヌーが笑う。


「【真似(コピー)1万倍反射!】」


「タヌーさん!ダメです!」


クルゥリーが叫ぶ。


「反射しないで!」


「えっ?」


だが、もう遅かった。


戦神ビームは1万倍になって跳ね返った。


「ワシの力を真似するとはこしゃくな!」


村長が笑う。


「さらに1万倍反射じゃ!」


「タヌーもさらに1万倍だポン!」


ビームが跳ね返る。


また跳ね返る。


また跳ね返る。


エネルギーが膨れ上がっていく。


億。


兆。


京。


垓。


秭。


穰。


溝。


「あー、占術で未来が真っ暗で見えない理由が分かりました。」


クルゥリーが淡々と言った。


「もうダメですね」


「え?」


「この世界、終わりました」


「「「えぇーーっ!?」」」


全員が叫んだ。


ビームはまだ増える。


「澗!」


「正ポン!」


「載!」


「極ポン!」


余波だけで、タヌーと村長が吹き飛びそうになる。


アシヲが絶叫した。


「大魔帝ハーレム!あれ何とかしろよ!【なんでもあり】なんだろ!!」


ハーレムは困った顔で頭をかく。


「いやぁ……」


申し訳なさそうに言う。


「我、割と器用貧乏だから、神とか相手だとチート効かないんだよね?」


「えぇーーっ!?」


アシヲが崩れ落ちた。


「神をも超えたって言ってたじゃねーか!」


「……あれは勢いで言っちゃったのだ」


ハーレムはモジモジした。


アシヲは頭を抱える。


「それで村長と戦わずに四天王を戦わせてたのか……!」


天を仰ぐ。


「くそぉ……こんなんで世界が終わるのかよ……」


その時だった。


「大丈夫ピョン」


シロが小声で言う。


「え?」


アシヲが顔を上げた。


次の瞬間。


≪オマエらーーー!!やめろーーー!!!≫


凄まじい怒声が響いた。


女神が鬼の形相で飛んできていた。


その間も、ビームは増える。


「恒河沙!」


「阿僧祇ポン!」


「那由他!」


「不可思議ポン!」


「無量大数!」


タヌーが青ざめる。


「あわわわわっ!無量大数より大きい数なんて無いポン!?」


村長がぽつりと言った。


洛叉(らくしゃ) じゃよ……」


カッ………………………………。


光が弾けた。


感じる暇すらなかった。


世界は――


消滅した。

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