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異世界の住人が皆チート過ぎてチートがチートになってない件について【リメイク版】  作者: よしみん
第四章 女神激戦

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襲われちゃった?シロちゃん

ボクは大きなベッドの上で硬直していた。


かけるぴょんの指が、そっとボクの唇をなぞる。


こ、これから一体なにが始まるピョン……!?


心臓がバクバクする。


だが彼は、いつもの優しい笑顔に戻った。


「シロ、唇のまわり、すごいオレンジ色だよ」


「……あっ」


なんだ、ただの人参魔人の肉汁ピョン。


ドキドキして損したピョン。


「タオル取ってくるよ」

「かけるぴょんもお腹苦しいからボクが……」


「「あっ!」」


起き上がった瞬間、ぽんぽんのお腹がつっかえた。


バランスを崩し、彼の服を掴む。


その結果――


かけるぴょんがボクの太モモにしがみつく形になった。


「……太モモ」


彼の視線が止まる。


まさか。


さっきの人参魔人を思い出してるピョン?


「……美味しそう」


目が、ほんのり赤い。


いやいやいやいやまずいピョン!?


人参魔人、精力増強。


彼の顔がじわじわ近づく。


「ジュルリ……」


ちょ、ちょっと待つピョン!


ボク人妻ピョン!


アシヲぴょんに申し訳――


『かける~かけるかけ~かける~お~こく~♪』


スマホから国家が鳴り響いた。


「……助かったピョン」


まるで世界が空気を読んだみたい……。


安堵に深く息を吐いて肩の力を抜いた。


「もしもし!?え?そっち終わった?……は?

今から来る!?

待て、待て待て待て!!」


何か様子がおかしいピョン。


ピカッ!!


部屋が閃光に包まれる。


「わぁピョン!」


まぶしい!


次の瞬間。


ドサドサドサッ!


「うわっ重い!?」


ボク達の上に、エーコぴょんと四天王ぴょん達が落ちてきて山積みになった。


「スマホの瞬間移動装置、成功ですわっ」

「恐ろしく便利ですね」

「あれ?ここどこポン?」


……スマホ、そんな機能あったピョン?


かけるぴょんは真っ赤になっている。


「これは違うんだ!太ももを食べていて

いやっ、太モモは人参の方で――」


ああ、修羅場ピョンね。


ボクがこっそり【人間詐欺】でフォローするピョンか?


そう思った瞬間。


「シロちゃ〜ん、抜けがけはだめだよ〜!」


エーコぴょんが飛びつく。


「ちょっ!?エーコ!?」


「「お祭り開始〜!!」」


うわぁ!

皆が飛びついてきて

もみくちゃだピョン!


「【占術】シロ様の弱点はここです。」


クルゥリーぴょんがボクの尻尾を触る。


「そこ弱いピョン!!」


だめピョン!


一蓮托生(いちれんたくしょう)だポン」


タヌーぴょんが耳を掴む。


「耳もだめピョン!」


おかしいピョン!


体が熱い。


視界が揺れる。


……そういえば。


発情期、近かったピョン。


やばい。


本格的にやばいピョン。


リーペぴょんが叫ぶ。


「イッツハプニングタイム!」


全員転がる。


もみくちゃ。


笑い声。


混乱。


そして。


ボクの中で、何かが弾けた。


「ふふふ……」


あれ?


笑いが止まらない。


「ピョン……ピョン……」


手足が軽い。


視界が加速する。


もう……止まらないピョン!


「ピョピョピョピョピョン!!」


【速度限界無し】発動。


世界がスローに見える。


六人が一斉に固まる。


次の瞬間。


部屋中が高速で揺れた。


「ちょっ!?」

「いやぁ〜!」

「待て待て待て!?」


誰がどこにいるのか分からない。


枕が飛び、毛布が舞い、耳と尻尾が乱れる。


そして――


静寂。


朝。


全員、ベッドの上で真っ白に燃え尽きていた。


ボクは天井を見つめる。


「あれ……?」


記憶が曖昧。


横を見る。


かけるぴょん、白くなっている。


エーコぴょんも白い。


四天王ぴょん達も、ぐったり。


「……やりすぎたピョン?」


ボクはそっと布団をかぶった。


発情期って、怖いピョン。





この夜に紡がれた命が、

いずれ神々の代わりに世界を背負うことになるなど、

まだ誰も知る由もなかった。

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