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異世界の住人が皆チート過ぎてチートがチートになってない件について【リメイク版】  作者: よしみん
第三章 王国建国

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タヌー神になる!?

「ば、ばかな……妾の力をコピーするなど……あり得ぬ!」


邪神の声が、初めて揺れた。


「女神様、ひとつ勘違いしてるポン」


タヌーは静かに言う。


「何でもアリ。それがチートだポン。

神も魔物も関係ないポン」


「ぬぬぬ……妾が授けた力を、妾に向けるとは!恩知らずめが!」


「ワッチは最初から欲しくなかったポン!」


声が震える。


怒りではない。


悔しさだ。


「......普通の女の子に生まれて

好きな人と結婚して、

静かに暮らしたかったポン!」


一歩、前に出る。


「チートなんて――

ロクでもない奴が振り回す物ポン!」


空気が、凍る。


邪神の目が細まる。


「……ならば見せてやろう。

真のチートというものを」


周囲の空間が歪む。


景色が折れ、裏返り、

色が剥がれ落ちる。


世界そのものが

書き換えられていく。


「巻き込まれて消えよ――【崩壊】」


空間が砕ける。


地面がノイズになる。


存在が、有でも無でもない何かへと変質していく。


まるで、壊れたゲームのバグ画面。


現実が、綻びる。


「――【バックアップデータ展開】ポン!」


タヌーが手をかざす。


崩れた景色が巻き戻る。


色が戻る。


地面が戻る。


音が戻る。


世界が、修復される。


「クッ……!」


邪神が舌打ちする。


「少しはやるようじゃな」


タヌーの額から汗が落ちる。


「ワッチは、この酷い世界で必死に生きてきたポン。

人任せで引きこもってる女神には負けないポン!」


再び、空間が歪む。


壊れる。

戻る。


壊れる。

――戻す。


だが。


直すより、壊す方が早い。


タヌーの足が、わずかに下がる。


押されている。


「カケルたん!今のうちに最下層へ行くポン!」


「最下層!?地上じゃないのか!?」


「女神が居るなら、神器ゴッドコアがあるポン!

それを砕かないと、何度でも復活するポン!」


汗が流れる。


肩が震える。


それでも笑う。


「分かった!すぐ戻る!

四天王は死んだら爆心地の魔帝城で復活だ!

絶対死ぬなよ!」


タヌーが、ふっと笑った。


「普通の女の子に生まれて

カケルたんのお嫁さんになりたかったポン」


胸が、締まる。


俺達は、走った。


最下層へ。


背後で世界が軋む。


「タヌーちゃん!」


エーコの叫び。


「誰が行かせると言った」


邪神が飛ぶ。


黒い残像。


「させないポン!」


ドゴォッ!!


拳がぶつかる。


衝撃波。


邪神の身体が弾かれる。


「ばかな……その力は……!」


煙が晴れる。


そこに立っていたのは。


邪神の姿に。


魔帝ハーレムの角と羽を生やした。


魔帝タヌー。


Lv1兆。


邪神の顔から、余裕が消えた。

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