表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の住人が皆チート過ぎてチートがチートになってない件について【リメイク版】  作者: よしみん
第三章 王国建国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/60

女神降臨!?

「何でダンジョンに女神が居るんだよ!?」


頭が追いつかず、俺は思わず叫んでいた。


「……? 女神様はダンジョンに居るものだと思うのですが……?」


クルゥリーが本気で首をかしげる。


女神は空の上に居るものじゃないのか?

祈る対象であって、遭遇する相手じゃないはずだ。


「世界のどこかのダンジョンに居るとは聞いていたのだポン! まさかこんな近くとは思わなかっただけで……」

「でもミミ、女神様相手では勝てる気がしませんわっ」

「ワンフィンガーすらタッチできない気がするにゃ〜」


その会話に、エーコが眉を寄せる。


「……あれ? クルゥリーちゃん達って魔物だよね?」


――そこで、理解した。


四天王にとっての“女神”は、

俺が知っているあの女神と同じ存在だ。


遠くから響いていた音が、低いうねりに変わる。

さらに近づき、轟音へと変わる。


ドゴドゴドゴドゴ!!


大量の足音と魔物の群れを従え、彼女は現れた。


黒い霧をまといながら。


姿は――あの女神と同じ。

人間の姿をしているのに、存在感だけがまるで違う。


女神(邪神)Lv0


輝きではなく、圧迫するような闇の気配。

見ているだけで息が詰まる。


あの時、俺が死に際に女神を“邪神”と呼んだ時、

彼女は激怒して大陸を沈めた。


つまり――

これはその“敵側”の女神。


「邪神の駒め。妾の縄張りで好き放題やってくれておるな?」


静かな声なのに、空気が震えた。


四天王達は一斉に地面へ伏せた。


「女神様、ご容赦ください!」

「ソーリーにゃ〜!」

「まさか女神様のダンジョンとは知らなかったのだポン!」

「助けてぇですわっ!」


完全に恐慌状態だ。


「人間風情と馴れ合いおって……誇りを忘れた魔物に価値はない。共に死ね。そしてまた作り直してやる」


その一言で、魔物の群れが一斉に動いた。


押し寄せる黒い波。


「ミミ! 食べろ!」


「む、無理ですわっ……!」


四天王達は震え、動けない。


「エーコ、やれるか!?」


「......さっきからやろうとしてるけど

近づけない!」


ソードメイスを握りしめたまま

前に出ようとして、足が止まっていた。


......踏み込めない!


怖いとかじゃない。

体が拒否している。


近づけばまずいと、

理屈より先に分かった。


――逃げるしかない。


俺とエーコは四天王を抱え、走り出した。


「待てぇ!勇者が逃げるなど許さぬ!」


背後から轟音が迫る。

振り返らなくても分かる。距離が縮んでいる。


「シロ!足止めしろ!」


監視カメラに向かって叫ぶ。


『邪神ぶっ殺――あれ? 了解ぴょ〜ん!』


画面越しにも瘴気が届くのかシロの様子が少しおかしい。


『その女神は性格最悪ぴょ〜ん! 架ちゃんは優し「黙れ!!!」』


【沈黙】


言葉が途切れた。


「こざかしい兎め」


邪神が笑う。

シロの【モンスター詐欺】が封じられた。


魔物が迫る。

もうすぐ追いつかれる。


無理だ。


逃げ切れない。

ここで終わる――そう思った。


その時。


「架様! 前方に人影!」


エーコの声に顔を上げる。


五人の男。


「げっ!?姉御、その後ろの大群なんだ!?」

「女神……いや邪神!?」


おっさん勇者達だった。


「逃げろ!!」


叫ぶ。


だが――


「兄ちゃん、ここは任せな」

「Lv80だろ!?無茶だ!」

「経験が浅いな。強さは数値じゃ測れないんだよ」


五人が俺達の前に立つ。

自然に陣形を組む。


背中が、やけに大きく見えた。


――あれ?


おっさん達が、

格好良く見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ