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終わりゆく世界の片隅で  作者: アンチョビ


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貴族学校での生活⑤

資料も無いし、会った事のある人物もこの世に居ない。なのに知ってるってどうゆうこと?ええ、年を取らない呪い?じゃ、本物のノワールが生きているかも?ってそりゃそう思うよね。ただ、実際は、領地に2種族が居ない為にそういった常識を知らなかっただけなんです。アステリスと聞いた時、前世のアルテミスが浮かんだんです・・そう月の女神。だから、女性かな?って思ってしまったの・・・やらかしたな~。


「もう一度、シンガのお師匠様である、ノワール様にお会いできないかしら?」


「ヴェラ嬢、実は、師匠よりお叱りの手紙が届き破門されまして、もともと、学校卒業までの約束でしたので・・・申し訳ないのですが。」


「そうですか、シンガの件は申し訳ないけれど、私達はお会いできただけでも奇跡と思うべきでしょうね。」


ヴェラ嬢がノワールに会いたいと言ってくるが、会う気は無いんだよね。俺の断りの返事は予想済みなのか特に、残念そうなそぶりも見せないでいる。


「ヴェラ嬢。その、師匠が本物のノワールなら聖闘士なのでしょうか?」


「ノワール様は正確には聖闘士ではありませんわ。あの方は人類の英雄にして、聖闘士を統べる存在です。大聖女スズカを女神と崇め、ノワール様は確か・・そう、教皇と呼ばれる立場でしたわ。」


気付かぬうちにやらかしている可能性がありそうなので、今のうちに色々と確認出来る事はやっておこうとヴェラ嬢に質問をするとまた、何か来たな。教皇ね・・・えっと、悪者ちゃかったっけ?ふたご座の片割れやなかった?ちゃうか二重人格の悪が乗っ取ってたんやったかな?・・・これ、利用できひんか?いや、今はやめとこうもっと、英雄ノワールの事を知ってからやな。ヴェラ嬢に良さげな本を教えてもらおう。そういえば、今日あたり奴隷商人の所に行かんとな。後、気になってることもヴェラ嬢に伝えておくか。


「僕の師匠はすごい人だったのですね。会えないのは残念ですが・・これも、修行と思う事にします。それと、ヴェラ嬢。今日は先日の香水とは違うのですね?どちらも素敵ですが、僕は今日の香りの貴女と過ごせて幸せです。」


そう、女性と会った時は出来る限り、変化を見落とさず褒める!この世界にはありがたい事に相手の容姿等を褒めてもセクハラにならないのでヴェラ嬢とは是非とも仲良くなって、今後も奴隷を購入時に力をお借りしたい。そう領地発展のために!多少やり方こっすいかもしれんけどカインとエリリ義母さんの為に、お兄ちゃん頑張るよ!!・・・あれ?ヴェラ嬢が固まった?え・・ちょっとちょっと!紅茶零れてる零れてるって!!ルナリスお姉様!


「ヴェラ嬢!紅茶が零れてます!やけどしてしまいます。大丈夫ですか?ルナリスさん拭くものを。制服が濡れて着替えないと大変です。」


何故か、ヴェラ嬢が持ち上げたティーカップが徐々に傾きテーブルにボタボタと中身が零れているが空を見つめて固まっている。ルナリスお姉様の方を見るとお嬢様チョロすぎますと呟いて何故か額に手を当てて困った表情をしている。


「ルナリス、紅茶のお代わりを。今日は喉が渇いてるのかしら?紅茶の減りが早いわ」


ヴェラ嬢が遠くを見つめながら、カップを持った左手をルナリスお姉様の方に差し出す。いやいや、制服濡れてるって!早く拭かないと下着まで濡れるって!ああもう、しゃあない。


「ヴェラ嬢。失礼します。ルナリスさんは着替えの準備をお願いします。黒曜は拭くものを持って来て制服を拭いて」


固まるヴェラ嬢からカップを取り上げ席から立たせてテーブルから離れた所に移動させる、後は黒曜とルナリスお姉様の邪魔にならないように足早に部屋から退出する。流石に、レディーの着替えは見れませんからね。俺が部屋を出てすぐに数名のメイドさんが部屋に入っていく。しばらく部屋の外で時間を潰していると


「どうぞ、お待たせしました。部屋にお入りください。」


ルナリスお姉様とは別のメイドさんに案内されて、部屋に入るとジャージに着替えたヴェラ嬢が座っていた。


「ごめんなさいね。その・・そう、この国の未来にふと、思いを馳せてしまったの。」


あのタイミングで?目の焦点あってなかったで。まぁ、公爵令嬢ともなれば色々あるんやろうな・・それとジャージ姿のヴェラ嬢も可愛いね。ただ、その、ちょっと香水キツない?めっちゃかおるで・・・あれか?やけどしたんかな?ほんで、薬の匂いを紛らわすためか?


「ヴェラ嬢。やけど等はないですか?薬をごまかす為か少々、香水がきつい様にも思います。国の未来もそうですが、ヴェラ嬢一人の身体ではありませんのでご自身の身体も大事になさって下さい。」


ヴェラ嬢の目を見つめて、出来るだけ心配が伝わるように、手を取り話しかける。あ!勝手に身体に触れるはあかんのちゃうかな⁈やっば!


「は、はひ。た、たしかに、私に何かあればシンガの心象も悪くなりますもの。しょれは、シンガもこまるわよね。・・・・・ええ⁈私だけの身体じゃないってそうゆう事?ま、まぁ、先日プロポーズは受けてるし私もその、冗談で旦那様って返事したわ。もしかして本気なの?でも、そうだとしても子供は早くないかしら?あと、シンガ6歳よねこんなにもグイグイくるの?しかも紛いなりにも私は公爵令嬢よ、断りなく手を握るなんて・・・・・・嫌いじゃないわ、いいえ、むしろ良い!すごく刺さる!!今までの男はやれ公爵令嬢だ、お姉さまに会いたいだ?勝手に会いに行けよ、私に聞くなガキが。ちょっと断ったら、ビビったのか絡んでこなくなったわ、根性見せんかい!。たまに、公爵家とのつながりを求めて変な奴は来るけどおい、エロじじいお前らじゃねえよ!今日だって香水を変えても誰も気づかないのか触れたら怒られるとでも思ったの?来いよ、そこは来いよ!ヒヨるな。穢れ?だから何?確かに、イケメンじゃ・・・あれ?シンガの周りってこんなにキラキラしてたかしら普通にかっこよくない?♡♡・・・・・OK、めちゃくちゃ嫌いな公爵家だけど、お金と権力はあるのよね。私達の未来の為に、使いましょう。ふふふふ」


ヴェラ嬢が真っ赤な顔で所々噛みながら俯き加減に呟く。身長差があるから俺からは表情がちょっと見えてなんかぶつぶつと呟いてるが早口の為ほとんどの声は聞こえない。なんかの呪文?もしかして治癒魔法かもしれない。ただ、後半につれてヴェラ嬢の表情が悪い笑顔になっているがきっと気のせいだと思う。


「お嬢様。そろそろ、お時間です。学校に戻りませんといけません。」


「あら?もうそんな時間なの?シンガ、名残惜しけれど、今日はこれまでにしましょう。また、会いに来ますね。」


「ヴェラ嬢。僕も会えるのを楽しみに待ってます。・・・その、手を離して頂けますか?」


ルナリスお姉様の声で我に帰ったのかヴェラ嬢の表情が普通に戻ってさらに笑顔に変わり俺を見つめる。・・・すいません、手を離して下さい。めちゃくちゃ掴んでます。離して、ちょ、力つよ!俺から手を離してと言われても凄い笑顔でニギニギしてる。


「あらあら?ごめんなさいね。だって、シンガが急に、そうシンガから手を掴んで来たから驚いてしまって、どうし・・・」

「お嬢様、本当に時間がありません。今後のシンガ様との時間が取れなくなります。」


流石にマズいのか、ルナリスお姉様が嗜めてようやく、手を離してもらい。ヴェラ嬢が去って行くのを見送る。


【シンガ。お前さん、なかなか良い感じにヴェラ嬢に貢がせ様としてるな。これで、公爵家の有り余るお金で領地も潤うって訳だ。(笑)】


イヤイヤ、レピさん言い方よ。・・・間違ってはないけど。それと、ヴェラ嬢が僕と仲良くしてるのは、ノワールの事やレピの監視の意味が大きいと思うよ。そう、勘違いしたらあかん・・・・まあ、多分、嫌われては無いと思ってる。その後は俺も授業に参加する為に教室に戻り一日を過ごし夕方に奴隷商人の所に向かう準備をする。



奴隷商人の店に向かい、ノワールが昨日購入した奴隷たちと面談、契約の内容を確定させる。奴隷紋はカインと結ばせるのでここではしない。ムートン男爵領に移動して、ギルドで立ち合い人の下で行う。悪徳奴隷商人なら奴隷の持ち逃げ等があるが、今回はヴェラ嬢の案内状を用いての購入だからね、変な事すればマルゴー公爵家に喧嘩売る事になるから俺みたいな穢れでも安心さ。ゼンザと簡単に挨拶を済ませそれぞれと面談する。まずは、鬼種族の3人とだね。ん~昨日確認済みですが黒死病のステージは1ですね。


「はじめまして、シンガです。ムートン男爵家の嫡男になります。」


はい!めちゃめちゃ殺意の籠った視線を3人から浴びてます。ひさしぶりやねこの感じ。ちょっと、ゼンザも注意しないの?まぁ、ええけど。


「私達に名はありません。好きなようにお呼びください。」


お前に名乗る名はねぇ!っと言った意味ではなく。前任の契約者との契約解除や一族からの身売り等で名前を取り上げられる。この世界では普通にある事で黒曜も同じ意味で名が無かったみたいだ。しかし名前ねぇ?てか代表でしゃべってる君さ、男だったんだね。赤色のボーイッシュな髪をした女性と思っていたよ。どうしよう?領地でカインに付けてもらおうかと考えていると。


「シンガ様。本日中に名を頂けませんと、彼らは名無しとなります。これは、奴隷商人から購入時の決まりでして、どうぞお願い致します。」


「では、義覚(ぎかく)にしましょう。後の二人は、義玄(ぎげん)義賢(ぎけん)としますがいいですか?」


ゼンザの言葉を受けて、3人の名前を付ける。まぁ、手続き上で必要と言われればしょうがないよね。ちなみに名前のモデルは役小角さんの式神である前鬼・後鬼の別名やったかな?を頂きました。後ろの2人は女性だから男みたいやけど一応女名前です。名前も決めたので次に進みましょう。ああ、それとこの世界に漢字は無いので、ギカクとなります。もちろん、黒曜はコクヨウです、だから俺と呼び方がちょっと違う感じになるんよね。


「質問は、説明をすべて聞いてからお願いします。まず、義覚には執事長をお願いします。メイド長は2人の内のどちらかがやるのかはエリリ義母さんに決めてもらいます。名は世襲制でお願いします。それと・・・」


契約内容を簡単に説明する。まぁ、大きくは7つだけどね、他の細かい事は契約書を見ておくれ。ただ、あれよね~奴隷契約ってよりは従業員契約見たいよね。それだけ、奴隷を大事にしてる世界だと思えばいいのかね?死ぬ未来しかないからせめてって考えもあるかな・・・あと、カインの素晴らしさをこれでもかとたっぷりと伝えておいた。途中、ゼンザが、もう十分伝わったかと、ってなこと言ってたがホンマかい!俺に絵の才能が有ればカインの肖像画を描いて見せるのに、ああ見せるのに。


1 契約者はカイン・ド・ムートンとする。以降はムートン男爵家当主へ引き継ぐ。

2 賃金は衣食住に掛かる経費から引いた分を翌月初日に渡す。

3 名は世襲制。 執事長・メイド長は今回なった名を副メイド長も同じ。

4 魔人種族の仲間を最低20名雇用の呼びかけをする事。

5 ムートン男爵領新規事業により仕事内容が変更になる事への承諾。

6 黒死病がステージ3になればいかなる立場、年齢であってもルクシオン砦へ出向する。

7 魔人種族一族の名を考える事。


「当主どの。その、魔人種族一族の名を考えよとありますが・・名乗りを許可すると?失礼ですが、名乗りの意味をご存じですか。その土地に根付くのを承認した事になります。ムートン男爵家が無くなってもこの地に魔人種族が滞在できます、よろしいのですか?。」


はいはい、7つ目のそれが一番気になるよね?だってさ、前世で言うとさ会社潰れたのに、新しい会社でも優先的に雇いますって契約だからね。普通は出来ませんし、しませんよ。もちろん、王国印が押されてますので問題ありません。マルゴー公爵ってすごいね。奴隷商人の店に来る前に届いたんですよだから急遽契約書に入れました。・・・ヴェラ嬢、ちょっとやりすぎでは?だけどムートン男爵領は穢れと呼ばれる俺の居た土地です、だれが好き好んで来ますの?どうせ放置されるって。それに君たちが頑張ってくれればムートン男爵家は永遠に不滅かもしれないじゃん。そしたら黒死病で苦しんでる2種族を救えはしないけど、せめて居てもいい場所に出来れば・・・なんて甘い考えをね。逆に冷たいけど、契約内容の6項目は必ず守ってね。それに、その部分は別の奴隷達とも交わすので皆仲良くしてね。後、俺の事を当主どのはダメだよ、カインだからね。


「では、一族の名も当主どのに賜りたく。お願い申し上げます。」


説明をするとしばらく3人が話し合うとの事で休憩する。纏まったのか何かあったのかそれまでの険悪な3人と違い、キラキラとした瞳でお願いされる。ゼンザに確認すると、一族の名付けは後日でも問題ないとの事、ムートン男爵領に着くまでにカインにいくつか候補を送るので、決めてもらう様に伝えると説得し終了。当主どのはやめてもらう様に念押しした。


次に、犬種族と面談する。人数は6名内訳は大人男3名女2名子供1名ですね。大人は全員黒死病ステージ1です。子供は発症してないのかな?先に義覚にもした時と同じく契約内容を説明していく。


1 契約者はカイン・ド・ムートンとする。以降はムートン男爵家当主へ引き継ぐ。

2 賃金は衣食住に掛かる経費から引いた分を翌月初日に渡す。

3 名は世襲制。 自警団長・副団長は今回なった名を。

4 獣人種族の仲間を最低50名雇用の呼びかけをする事。

5 ムートン男爵領新規事業により仕事内容が変更になる事への承諾。

6 黒死病がステージ3になればいかなる立場、年齢であってもルクシオン砦へ出向する。

7 獣人種族一族の名を考える事。


「殿。その、獣人種族一族の名を考えよとありますが・・」


はいはい、やっぱりそこよね。こちらも同じく義覚と同じ説明をする。ちなみに名前はあるそうなのでそのまま名乗ってもらう事にした。正直助かった。ヤツフサと名乗るリーダーが納得いったのかしばらく皆と話し合いたいと言うのでしばしの休憩。後、君達も俺の事を殿はダメだよ、カインだからね。


「殿。皆とも話しましたが、義覚どの達と同じく是非とも一族の名を賜りたく。伏してお願いいたします。」


せやからなんでやねん。こちらも同じ説得をして終了。殿はやめてもらう様に念押しした。


「これにて、すべての奴隷と面談・契約が終了となります、お疲れさまでした。明日、ムートン男爵領に向かいます。」


「ゼンザさん。僕は穢れと呼ばれて嫌われていた筈なのに何故、彼らは途中で態度が軟化したのでしょうか?心当たりがあるなら教えて頂きたいです。」


ゼンザとこの後の流れを確認してる時に、感じた事を質問する。最初は皆から殺気に近い圧を感じてたんだよね。しかし、契約等を話していくと少しずつ態度が軟化したんだよ。ちょっと気になるからね。


「シンガ様、私も両親を黒死病で亡くしていますが、それは貴方が生まれる前の話です。貴方が黒死病を作った訳でもない。本来は恨むなど筋違いなのです、でも容姿を見れば怒りが湧いてくる。しかし、今回貴方と話して他の方々では考えられない条件で住む場所を作ってくれた。恨んで住む場所が無い生活を取るかそうじゃないか・・割り切りですな。私も彼らも生きてゆかねばなりませんからな」


ゼンザの説明でなるほどと思った。確かに、ちょっとでも生活が安定するなら感情よりもと考えるかも知れないな、家族を思えば尚更か。家族ね・・・ちなみに、俺の父親はヴェラ嬢の紹介で以前の勤め先より良いところを紹介してもらったらしいが感謝の手紙でなく何故か、うれしく無いし、これで許されたと思うなよ!と言うツンデレな一文が書かれてました、見たことない親父のツンデレなんか需要ないぞ。あとさヴェラ嬢にはちゃんとお礼しろよ。ほんま、ヴェラ嬢様様やで。なんかお礼を考えるかな?なにが良いやろ。寮でお腹を空かせて待っている黒曜に悪いと思いながら町をしばらく散策しながら帰ることにした。




◼️◼️◼️

「何アイツ、ラブラブしてんの?でも、愛って良いよね。彼女の生い立ちもグッとくる。やっぱりさ、嫌なヤツでも恋愛は応援したいよね。・・・よし、この、全能神ゼリウスが協力しちゃうよ!ん~彼女の方はアイツに良い感じだけど、アイツはそうじゃなさそうかなぁ?まずは、ちょっとした障害だよね。これを乗り越えた時に2人は燃え上がるのさ。クウ~僕も燃えて来た!さあ、ハッピーエンドに向けて頑張るぞ!」

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