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終わりゆく世界の片隅で  作者: アンチョビ


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貴族学校での生活③

決闘を終えて建物の通路を寮に向かって歩く。進行方向からこちらに向かって女性が歩いているのが見える。見える耳の感じから、馬の獣人かなぁ?ザ、大人の女性ですな。ん?ハイヒールなのに足音がしませんが?どお言う事?疑問を頭に浮かべた時、何故かレピがスキルを使った気がした。女性とすれ違い様に威圧を掛けられる。


「っう!?何?レピ!」


レピの尻尾で前に飛ばされた。前回り受け身を取り構えを取る。


「あら、ごめんなさいね。私は、中位、高位学校理事長秘書のイチジョウ・ド・エシェゾ-よろしくね。1つ聞きたい事があって。何故、わざと額のボールを割らせたの?」


問いかけに答えず、周りを見渡す。黒耀は威圧に当てられてか気絶して地面に横たわっていて、レピは片手で壁に頭を押さえ付けられて尻尾も左足で踏みつけられている。


【がぁぁ~、何故だ?動けん!シンガ!逃げろ、逃げろ!早く行け!】


レピのこんなに慌てた声は初めて聞く。それだけ、危険な相手だと嫌でも分かる。だけどさ、ん~何て言うんだろ?そう、試されてる感じかな。決闘場で感じてた観察するような視線はこの人かな?だったらやる事は・・・・逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!頭を切り替え、天地上下の構えから両腕の力を抜き、ダラリと下に下ろす自然体に構える。


「うふふ、素敵ね。その歳でそこまで練り上げるなんて、お師匠様は誰かしら?気になりますね。」


さらに、空気が重くなる。奥歯を食い縛り、圧に耐える。脱力からの地面を滑る勢いで距離を詰め穿つ勢いで足を踏み込み渾身の突きをボディーに当てる。足の踏み込み、指の脱力からの握り、身体全身を1本の鎖のイメージで足からの力を肩、肘、拳に流れる様に伝える。お腹の表面でなく、背中側にある空間を打つイメージで拳を突く。多分、今までの最高が今日出来た。


・・・・何も感じなかった。突きだした拳に、布の感触はある。しかしそれだけ、偶にある硬い岩を叩いた様な⁉とか巨大な生物の幻影が⁉みたいな感じは一切ない。そう、まるでただ、素振りをしただけ。


「お見事です。本当に凄いと思います。将来有望か・・・脅威か楽しみですね。」


ソッと肩に手を置かれただけで、身動きが出来ない。視線を外さないで居るとニッコリと微笑まれた。


「今日はこれで。何故、わざと負けたのかは今度にしましょう。後、貴方の使い魔さんに女性の秘密は覗き見しては、ダメって伝えてね(笑)」


笑顔と言葉を残して振り向かずに歩いて行った。レピさん、黒曜と旅するようになった王都までの道中で大人の男性は女性の秘密を暴かない事とか語ってませんでしたか?はぁ~めっちゃ疲れた。寮に帰ってもう寝たい。黒耀を背負って寮に向かう。寮で気付いた黒曜からスケベと怒られた。・・・なんでやねん。




先日の決闘を終え俺の周りからの評価や対応は・・・・全然変化なかった。ですよね~善戦しただけで2種族に取って良い事してませんからね。ええんやで、気にせんもん。教室の端っこで目立たぬ様に一日を過ごしますとも。


「この様に、ルクシオン砦が我ら3種族に取っての最後の砦と言われているのは、大聖女スズカの死後に4か所の砦が落とされた事により聖域と呼ばれる結界が壊れた事が原因だ。その・・・」


俺は今、先生の授業を聞きながら、内容が入ってこない程に集中力が乱れている。その理由は隣に座る美少女にある。肩までの長さのワインレッドの髪と瞳、顔はクール系美人さんですわ・・・・え?貴女、中位学校の方ですよね?明らかに年齢上ですよね?しかも何で俺の隣に?さらに、ずっとこっち見てない?後方に控える黒曜に視線を向けると困惑の表情を見せている。先生もクラスメイトもそのお付きのメイドや執事も何故か彼女の行動を見ないようにしている。


「貴方、名前を聞いても良いかしら?」


授業が終わり昼食時間になり。いつもの様にクラスの皆の退席を待ってから、現実逃避をして、何を食べようかなと思いながら食堂に向かおうと席を立つとそれまで話かけられていなかった美少女についに声を掛けられてしまった。以外に可愛らしいホワホワした声ですね。


「あ、失礼いたしました。ムートン男爵家のシンガと言います。・・・僕の様な者の名は、どうぞお気流しください。それでは、食堂が混みますのでこれで。」


え?俺ですか?みたいな反応で挨拶をして、食堂に急いでます的な雰囲気で向かおうとする。・・・バンパイア種族のメイドさんが立ち塞がった。おう、綺麗なショート銀髪と絶対零度の黄色い瞳に魅了されそうだぜ!間違いない!俺は嫌われている。


「そういえば、昼食の時間ね。ルナリス準備は出来ているかしら?」


ルナリスお姉様素敵な名前です・・・は!?・ヤバ、俺、魅了されてない?レピさん!助けて~。に確認する美少女さん。


「お嬢様。もちろん特別賓客室にて、最高級の食事をご用意しております。ただし、こちらの方はお嬢様を御存じない様子。名乗られてはいかがでしょうか。」


頭を下げつつ、こちらの方はの部分に殺意が込もっている気がするが笑顔で美少女さんに答える。・・・さて、逃げますか。名前聞いたらヤバい気がビンビン、教師ビンビン物語の視聴率以上にする。取りあえず、逃げる時の定石。トイレに行く旨を伝えよう。


「あらそうね、・・・私は、ヴェラ。マルゴー公爵家の次女。うふふ、あなたの事、知りたくなってしまったの。シンガと呼んでもよろしくて?昼食をご一緒に致しましょう。」


名を聞き片膝を付き頭を下げる。公爵?公爵つったか?マルゴー公爵って、確かロマネス王国の4大公爵の1つだよな?ええええ⁈いやいや、なんでやねん!なんで公爵令嬢がわざわざ、貴族学校まで来てるの?嫌な予感MAXですやん。あかん断れへんな・・・・いや一回断ろう。ちゃう、断る風に見せて相手がどんなリアクションするか確認しつつ、距離を取れる方向性かつ雰囲気を醸し出しつつちょっとづつ離れて行く素振りを少しずつ表に匂わせて行こう。


「僕の様な穢れた存在と昼食は・・・」

「断ると?」


「~~す。恥ずかしながら、田舎の男爵家でテーブルマ・・・」

「断る・・・と?」


「ふ~ぅ~~と、とくべちゅひんきゃ」

「もう一度言うわ。私、ヴェラ・ド・マルゴーの誘いを受けなさい。貴方にとっても悪い様にしないわ」


ワインレッドの瞳が射貫く。

・・・・・・だが、断る!このシンガ・ド・ムートンが最も好きな事のひとつは自分で強いと思っている奴に『NO』と断ってやる事だ!聞け俺の覚悟を!


「・・・・分かりました。僕の様な者が同じテーブルに着くことでヴェラ嬢の名誉を傷付けないか心配ですが、お供させていただきます。」


断れませんでした。(泣)まぁ、当たり前やけどね。諦めて立ち上がりメイドのルナリスお姉様にヴェラ嬢と共に黒曜を伴ってついていく。


「不敬だぞ!シンガ・ド・ムートン卿!なぜ貴様が、かのマルゴー公爵令嬢のヴェラ嬢と歩いている!穢れが移るだろ!ええい!離れろ!!ヴェラ嬢ご無事ですか?私です、カザル・ド・ガルシアです。」


肩を掴まれて声がしたので振り向けば、カザル君でした。メイドさんがカザル君を止めてるから、彼が暴走してるんだね。・・・やばい、顔がにやける。よし、これを利用して、逃・・じゃない。トンズ・・じゃない。ヴェラ嬢の名誉のために涙を呑んで身を引こう。そう!ヴェラ嬢の為に!


「やはり、このように申す者も・・・」

「ルナリス」


ヴェラ嬢がカザル君を見る事無く、ルナリスお姉様の名を呼べばお付きのメイドさんにいつの間にか眠っているカザル君を手渡す。こっわ、なんも見えんかったで・・


「シンガ。一瞬喜んでいる様に見えたのだけれど、この期に及んでまさか・・・ねぇ?」


目が笑っていない笑顔で見つめられこちらも笑顔で答える。


「申し訳ありません。実は彼は、僕に絡んでくる数少ない一人なのです。腫物の様に遠巻きや陰口、また、無視などに比べれば、不思議とうれしく思えるものでして思わず笑みが零れたのではないかと。」


俺の言葉に何故か一瞬ヴェラ嬢の瞳が揺れた様に見えた。


「そう。では、行きましょう。」


再度、促されて歩いて行くと明らかに豪華な扉が現れる。ルナリスお姉様が扉を開けてヴェラ嬢が先に入り俺も後に続く。


「すごい・・っと。失礼しました。」

部屋に入ると、思わず声が出た。30帖位の広さに豪華なテーブルに家具。まさにVIPルームかスイートルームと言った感じがする。上座にヴェラ嬢が座り、もちろん俺は一番端の下座に座る・・・事は無く。上座近くの席に座らされる。それから、出されて来る食事の豪華な事!?いや~びっくりするよ。前世でも食べた事が無い位の豪華な食事。しかも、昼食だからね。公爵家って凄いよ。後ろで控えている、腹ペコ黒曜の視線が背中に刺さる。(笑)


食事が配膳されたのでいつもの様にレピさんに確認をお願いする。まぁ、俺も鑑定は使うが、レピと答え合わせをするのと、万全を期す為にね。


「ヴェラ嬢。僕の使い魔を呼んでもよろしいでしょうか?」


一応、断りを入れてレピを呼び出す。テーブルから顔を出すレピが横から見たらチンアナゴ見たいです。(笑)


【問題無いぜ。ただし、凄いご馳走だからってお前さん食べ過ぎない様にな(笑)】


レピの答えを聞いて頷く。ああ、人前で話かけるのは、ちょっと控えようと思う。だって端から見たら蛇に独り言を言う子供だからね。


「シンガの使い魔はグレー・・いいえ本当にダークスネーク?珍しいわね。」


はい!聞きました。ええ、聞きました。やっぱりレピは凄いヤツなんやって。ギルドでダークスネークの事を調べようと思ってたから、知っている人がいるなら話が早い。


「ダークスネークをご存知ですか?良ければ、教えて頂きたいです。名前はレピと言いますが、それ以外は普通の使い魔だと本蛇?が言いますので。」


ヴェラ嬢がルナリスお姉様に視線を送ると


「ダークスネークは種の力は一点においてのみ秀でており、以外は特に強い魔物ではありません。それは、スキルの上位互換習得です。」


ルナリスお姉様の説明によると契約者が持つスキルの上位互換を習得すると言ったもの、・・・え?なにそれ強くない?だから、俺のスキルの上位互換を持ってるのか。てか、これなに?めっちゃうまい!あかん、口の中がうま味の宝石箱や!


「ありがとうございます。ちなみに、レピに道中助けられたのですが、皆さんレピが見えていないような、突然現れたようなリアクションをされたのですが。なにかスキルでしょうか?」


町で襲われた時も相手が驚いていたから気になっていたんだよね。おお!これも中々うまい。


「それは、スネーク種の全種の特徴でダークスネークだけではありません。認識阻害のスキルを持っているのです。今も、貴方の使い魔は注意してみなければグレーに見えています。」


なるほど、やっぱスネークってそうなんやね。ふむふむ、レピさん色も変えれるんやすごいね。そういえば、最初にヴェラ嬢がダークスネークを珍しいって言ってたな?


「ちなみに、ダークスネークが珍しいとはなぜですか?」


食事の手を止めてヴェラ嬢がレピを見つめている。再度、ルナリスお姉様に視線を向けると


「ダークスネークはその容姿とスキルの危険性から乱獲、絶滅したはずの種になっています。私も、生きたダークスネークの存在は数百年見聞きした事はありません。」


絶滅した種ね・・容姿はまぁ、黒だしね・・・後、ルナリスお姉様が数百年生きている事は忘れよう。ともかくスキルの危険性とは?契約者が危険思想でスキルでヤバい事になった事があるとかかな?国家転覆を企んだとか?いろいろと思考していると


「使い魔は3種族のみではありません、敵対種族の天人族も従えるのです。居ない種は召喚できませんし卵も入手できません。過去に敵の4天王の1人が従えたダークスネークのスキルで1つの砦が落ちました。」


つまり、天人族の強いスキルの上位互換スキルを使用させないために、ダークスネークを殺してまわったという事ね。しょうがないと言えどもえげつないな。その後も食事を続ける。ああ、レピと黒曜も離れた場所のテーブルで食事を許された。黒曜がめっちゃうれしそうや!よかったね。



「シンガ。そのように、女性の食事を見つめては駄目よ。男性としてのマナーがなっていないわ(笑)」


他愛のない世間話をしながら、食事をしていて、ふと目に入ったヴェラ嬢の所作があまりにも綺麗な為に見入ってしまった。この世界ではまだ、6歳の俺が言うのもなんだけどさ。きっと血の滲む様な努力をされたんだと思う。


前世での知り合いに医者の家系のヤツがいた。大病院の御曹司。学生時代、テストで100点が当たり前で取れなければ罵倒されていたそうだ。出来て当たり前の世界で生きる辛さ。結婚相手も親が決めて恋愛など出来なかったと聞いて上流階級の人間も大変だと思ったのを思い出す。


「失礼しました。ヴェラ嬢の所作がお美しく、見惚れてしまいました。」


「そう?マルゴー公爵家の令嬢ですもの、所作が美しいのは当然よ。」


俺の言葉に特に関心なく答える声に続いて


「失礼ながら、貴方に歴史あるマルゴー公爵家令嬢たる者の責務が分かるとは思えません。耳障りな軽口はお控えになられた方が宜しいかと思います。」


あらあら、ルナリスお姉様手厳しい。だけどさ・・・


「確かに、ルナリスさんの言う通りですね。僕は歴史あるマルゴー公爵家の責務は知りませんし、聞いても分からないでしょう。でも、周りがマルゴー公爵家令嬢だから当たり前だと思うから、僕もそう思わなければならない理由はないと思います。僕はマルゴー公爵家の令嬢として努力されている。ヴェラ嬢に称賛と敬意を送りたいです。」


マルゴー公爵家が歴史ある家なんて、誰もが知っている。だけどさ、公爵家に産まれただけで、何でも出来るなんて事はないでしょ?。歴史は時に人を縛り付ける。きっともがき苦しみめちゃくちゃ努力している筈だ、それを微塵も感じさせない彼女は凄いと思う。まさに、過去の穢れの勇者が俺を縛り付けているからね。一瞬、ヴェラ嬢の動きが止まり。何故か瞳が柔らかくなった気がした。


「私は次女だから、何れ公爵家から離れるわ。もしかしたら、貴族籍すら失くすかもしれないけれど、そうなればどうかしら?私に価値があると思うの?それと、シンガより私は6歳上よ、気にならないのかしら男性は若い女性が好きでしょ?」


ああ、そうなんや。まぁ、貴族籍が失くなるはあり得ないけれど、公爵令嬢じゃなくなったら価値が無いとかなんでやねん!人格否定か?ハラスメントで訴えるぞ!。あとは、長女と違い嫁ぎ先の範囲は広いのか?恋愛結婚も出来るかもしれないなぁ~恋愛か~俺は出来ひんからな~ええな~。年齢?何故に年齢?まあ上でも下でも気にしないよ。素敵な女性に年齢等些末な事さ。


「えっとですね、何か変わりますか?先ほども言いましたが公爵令嬢だから素敵だと思った訳ではありません、だから僕には肩書き等関係なく、ヴェラ嬢が素敵な人に変わりは無いです。年齢の差を気にするなんてそれこそ、ヴェラ嬢に対する僕の思いへの侮辱です。どんな、立場になられても僕の心が変わる事はありません。」


美味しい物を食べて幸せな気分が俺を饒舌にさせる。ホンマに美味しかった、ありがとうございます。レピも黒耀も幸せ・・そうな・・・ん?レピさん何故にその・・やらかした~見たいな表情なの?あれ?ヴェラ嬢めちゃくちゃ顔赤くない?なんで??


「うふふふ、あはははは。ルナリス。ど、どうしましょう?シンガ様に私は口説かれているわ(笑)マルゴー公爵令嬢の私でなく、個人の私が妻に欲しいなんて・・・初めてだわ、肩書き等興味無いと、今日までの私を見てくれた人。会ったばかりなのにシンガ様も情熱的ね不変の愛を囁くなんて。やっぱり返事はすぐが良いのかしら?(笑)後、年齢でシンガ様の私への想いを侮辱してしまったのは、その、ごめんなさいね。」


真っ赤な顔でニコニコ笑うヴェラ嬢の言葉に一瞬、理解が追い付かない。・・・あれ?俺が公爵令嬢を口説いてる?所作を褒めただけだよね?後、頑張ってるの凄いって言っただけで?あ、後、俺は年齢気にしないとも言ったな?シンガ様?何故に様呼び?すぐに自分の発言を思い返す。・・・・・ん?


「はぁ!?っし、失礼しました。違います。そうではありません。全く違います。トンデモナイ語弊があります。思い違いをなさってます。ええっと、男爵家の人間が公爵令嬢を口説くなど、身の程は知っています。」


すごく楽しそうな表情のヴェラ嬢を見て、めちゃくちゃ可愛いな~何て思ったりするがそんな場合じゃない。ルナリスお姉様から表情が消えて、隠してない殺意が襲い来る。


「ダメよルナリス。私の将来の旦那様になるのだから貴女の主人でもあるのよ(笑)」


何故に煽る⁈ヤバイ、ルナリスお姉様の手に光るものが!レピさん助けて!


【やれやれ、シンガは行商人を目指しているのではなく、世紀の大泥棒を目指していたのか?】


俺の横に移動してきたレピが呆れたように話しかけてくる。え?そのセリフって?まって、言わないで・・・黒曜に助けを求めて視線を向けると・・・・気にせずめっちゃ、食べてる。


【お前さん、トンデモない物を盗んでしまったな?そう、ヴェラ嬢の心だ。】


めっちゃめちゃ良い声でむかつくドヤ顔で言われた。そして、去って行った。いや助けんのかい!何しに来たん?あのさ、それ言いたかっただけ?・・・ないナイ無いNAI。だって、公爵令嬢だよ?めちゃくちゃ、告白されてるって!演技、そう演技だよ。ああ、ルナリスお姉様がすんごい怖いし冷たい物が首筋にあったってるよ~・・・・


さて、わちゃわちゃとしているが、わざわざ公爵令嬢が俺に接触してきたのには訳がある・・・と言うか監視だよね。先日の教会で受けた儀式で俺の使い魔がダークスネークと知ったんだろうね。公爵家の目があれば俺に簡単に危害は加えれなくなるし、場合によっては排除もしやすい。もともと、人間で俺を殺したいほど嫌っているのは聖王・聖女協会の人間だけだしな。学校内なら2種族も押さえれる。外での冒険者活動も、領地の事も監視されるだろうね。・・・・あのさ、監視のほとんど、レピの存在が招いていないか?俺関係無いやん!レピが危険視されてるだけやん!


「ふふふ、シンガ。夫婦円満の秘訣はお互いに隠し事をしないのが良いと聞いた事があるわ(笑)」


食事も終わり。ヴェラ嬢が声をかけて来た。様呼びが無くなって一安心です。いや~あのさ、それ、まだ引っ張ります?


「そうなのですね?女性の秘密を暴かないのが大人な男性と聞いた事がありますが・・」


「あらあら?シンガは私の事が知りたくないの?告白したり冷たくしたり、意地悪な人ね。よよよよよ。(泣)」


何がよよよよよですねん。めちゃくちゃ楽しそうな表情ですやん。少しの間、見つめ合うと


「まあ良いわ。シンガに聞きたい事があるのよ。決闘場で踊ったのは、大聖女スズカが踊った本当の聖なる踊り。ハカマテ。何処で知ったの?いいえ、誰に教わったの?」


惜しい!ハカマテではなく、ハカ。カ・マテです。じゃあ、カロン君が踊った。ボフォパリャ・フォドリンは何?謎が謎を呼んだぜ。


「あの踊りはハカマテと言われましても、適当な踊りですから・・・」


誰に教わったも前世の記憶だからね。強いて言えばネット?でもそんなこと言えないしな。ヴェラ嬢の表情を見ても納得してないのは分かる。さて、どうゴマかすか・・・・


「その言葉を信じるとでも?あの踊りは4大公爵家の者か、ある組織の幹部しか知らないはずなの。私も実際に実物を見たのは初めて。禁書と呼ばれる書物に少しだけ載っていたのをお父様に見せて貰った事があるのみ。4大公爵家で無いシンガが踊れる理由、未だ詳細の分からない王国の裏を支える影の組織のメンバーが目の前に居る。」


徐々に、ヴェラ嬢の視線が鋭くなって行く。ルナリスお姉様も俺への警戒心を強めているのが分かる。レピも異様な空気感に警戒して俺のそばにいる。なんか勘違いされてるみたいだ。さてさて、その組織ってなんやねん。


「シンガがその組織の幹部つまり・・・・・・・・・・黄金聖闘士だったのね」


「はぁ⁈」


予想外の言葉に、時間が止まった。もちろんこの世界でも小宇宙は感じた事はなかった。


アンチョビです。


3月から仕事が忙しくなるために更新が少なくなると思います。

楽しみにしている方には申し訳ございませんがのんびりとお待ちください。



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