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終わりゆく世界の片隅で  作者: アンチョビ


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貴族学校での生活①

 

見上げても先の見えない城壁に途切れる事のない人の波。ついに、着きました王都ロマネス!変装して村で買い物してたら、何故か再度、根性悪が神託を降ろしました。


「こらこら、ムートン男爵家のシンガを襲っちゃダメだって!しかもめっちゃ負けてんじゃん(笑)金目の物を取られるとかお金取られるとか最悪じゃん?ああ、彼から金目の物はちゃんと買い取ってね?それと・ちょ、今はな、え?なに?・・・・まじ!そのレベルの娘と合コン?てか、あの娘来るの?お前マジ神じゃん!・・・・・あ、ごめん、あれだ、そう、世界の危機に対応する為、いったん切るね。じゃ。」


こんな感じです、そのおかげで、その後道中は襲われませんでし、ギルドもいやいや感はありますが対応はしてくれるようになりました。もちろん感謝はしません、絶対に!(怒)もうさ、ツッコミ入れるんもしんどいわ。電話かい!神託感無いやん。なんやねん合コンて、世界の危機ちゃうやん、全能神に神って言われてるん誰やねん。てかそこには神しかおらんのちゃうんかな?・・・・もうええけど。まぁ、多分、間違いなく、俺の身を案じてや無いな。簡単に金儲けさせん為やろな、レピとも話して意見が一致したしね。でも、襲われなくなったのはありがたい、神経が休めるのは良いね。


「ここに、入るのですか?」


俺の左後ろ声を掛けられた方に視線を向けると鬼種族の女の子。身長等で見ても前世でいう小学生の高学年位かな?出る所は出ておらず、引っ込む所は引っ込んだままです。つまりツルぺ・・・おう・・なぜか急に両肩を掴まれミシミシと音が聞こえる気がする。ごめんなさい、痛いです。


「今の私の姿は仮の姿。本当の私はもっそいえっっなスタイルの持ち主で有る事に疑いしかない。神も認めている。シンガは幸せ者。」


抑揚のない声で変わらず俺の両肩をミシミシ言わせながら見つめる黒い瞳。なぜに分かった心を読んだのか?いやいや、神があの根性悪の事を言ってるんやったらそんな未来は来ないと思う。自分でも疑いしかないって言ってますやん(笑)・・・・あのそろそろ、俺の両肩が外れます、離してください。


「そうだね、僕は君に出会えて幸せ者だよ。そろそろ、両肩から手を放してくれないかな?黒曜。」


名前を呼んで声を掛けたら笑顔を見せてやっと、両肩を解放してくれた。

さて、説明しよう!この、俺の肩を着脱式に変えようとしていた少女、名前は黒曜(コクヨウ)と俺が名付けた。黒い瞳に背中まである黒髪、額に小さな2本の角と逆三角形の黒い模様でパッと見は日本人ですな。昔は、綺麗な青い髪と黄色い瞳だったらしいが黒死病に感染、発病し色が変わってしまった。王都への旅の途中で殺されかけていたのをレピが救い、以降は同行している。風の魔法が使える様でレピとも話し合い、貴族学校では従者の同行も許可されているので保護とついでに一緒に居れば衣食住も安全も保障されるとの結論に至る。実は、助けた後、近くの村にあるギルドに保護を求めたが・・・


「あ~分かりました。ただし、ギルドでも期限無く保護はできません。此の娘の容姿や健康状態を見てもお連れになる方が良いと思います。奴隷商人でも持て余すかと思いますので。最終的には、ルクシオン砦送りになると思います。」


はい、新たなワードが出てきました。ルクシオン砦とはなんぞや?曰く、3種族の住むこの土地と敵対種族との境を守る最大の砦だそうです。ここが落ちると、3種族は生き残りを賭けて背水の陣にて総力戦を挑む事になるらしい。まさしく、最後の砦ですな。ルクシオン砦送りとは死地に送ると言う意味になるので、悪い子はルクシオン砦に送るぞ!が親が子供に言う脅しの言葉らしい。俺は初めて聞いたけどね?ああ、いい子だからか?なるほどね(笑)


さてさて、黒曜みたい少女が前線に送られるなんて良い事なんて一つもない、鬼種族の回復能力はずば抜けている。なんと、首が切られて心臓を潰されないと死なない。首切られても身体は動くし、くっ付きます。何それ怖っわ。手足が切られても、1日あれば生えてくる。もちろん日の光も気にしない。こっちの鬼は青い花を見つけていたんだね。さて、そんな彼女ですがたぶん、囮に使われる位の未来しかない。当の本人は淡々と受け入れていたけど、さすがにね。といった訳でもあり本当か嘘か名前も無いと言うので名付けて今日に至る。


【そろそろ、門に着きそうだ。入学案内書は準備しているかね?】


黒耀との馴れ初め等を思い出しているとレピからそろそろ、門に着きそうと教えられる。


「ああ、ありがとう。案内書は持ったし大丈夫だよ。王都か~中はどんな感じかなぁ?楽しみだな。」


その後は特に問題なく、門番をしている騎士団の方々に手厚く馬車で守られながら、学校に着きました。いや~VIP 待遇ですよ。窓は目隠しされて外は見れ無い馬車で、もちろん、私語は許されない、静かな時間を堪能出来て・・・いませんでした。黒耀さん爆睡してますなイビキが、騎士団の方々すいません、悪気はないんですぅ~本当にぃ~。で、着いたと思えば騎士団の方々が、よせ!止めろ!見たいな呟き?が聞こえて来る。あれかな?俺のファンの出待ちかな?


校門をくぐりそのまま校長室に案内される。人間だね、普通のお爺ちゃんです。ただ、さっきから無言でめっちゃ見てる、ひたすら見てる。・・・いやいや、なんかしゃべれや!テレビやぞ。(笑)後、さっきからレピさんが居ませんがどした?ああ、部屋の外に居る黒耀の所か。


「シンガ・ド・ムートン君。君の従者、コクヨウは黒死病に感染しておる。額の模様から見てステージ2だ。ステージ3になれば即刻、学校から出て行ってもらう。それでいいなら入校を許可しよう。」


なるほどね。俺で無くて黒曜か・・・んん、なんかさ俺が呼ぶ黒曜と校長先生が呼んだコクヨウってなんか呼び方が違うよね?なんだろう?レピにも後で聞いてみるか。ああ、それと黒死病だ!黒曜を預けようと思っていた村のギルドで聞いたんだよね。説明によると黒死病のステージは1~5まである。


1    2    3     4    5

▽   ▼   ◇    ◆   ☆

               

上記の模様が額に現れる。その際に黒曜の様に、容姿にも変化(黒くなる)が現れる事がある。ステージ1・2は他者にうつすことは無い。ステージ3になると血液や体液で他者に感染させる可能性があり。ステージ4で空気感染の可能性がステージ5では空気感染や排泄物、着ていた服等、触れた物からでも感染させる。そう、ステージ5は感染の可能性ではなくさせるになっている。ステージ4になればルクシオン砦から敵対勢力に魔力暴走による自爆特攻をする事になっている。それは男女大人子供関係なく未感染の人を守る為に行われており、毎年数十人が散っている。感染すれば、回復手段は無いからね。


・・・・説明聞いた時、思ったねそりゃ、俺の事殺したなるわ。別人とか関係ない、恨みのぶつけ所がなかったのに穢れの勇者と同じ人間で容姿も同じやもんな。理屈やないよな、はぁ、たまらんな。いずれ、黒曜もそうなるんやな、どうにか出来ひんのか?


「どうした?シンガ・ド・ムートン君。私の話を聞いているのか?答えなさい。」


イカンなまた、考え事してた。


「承知しております。ムートンの名に懸けて約束を違える事は致しません。」


取りあえず問題は起こさないようにと2度注意され、細かい学校のルールなどの説明は教室でするとの事で退室する。あのさ、問題はこっちが起こすんで無く、向こうが起こしに来るんですぅ(怒)



扉から出ると、黒耀が何か食べて立っていた。あれ?食べ物渡したかな?それとさ、気のせいかな?目が悪くなったのかな、見たことの無いバスケットが足元にある?・・・いやいや、そんな訳ないよね?誰かの落とし物だね。プレゼントだ!やった(震)


【シンガ。黒耀は中々良いぜ(笑)絡んできた通りすがりの貴族をぶん殴ってね。イヤ~スカッとしたね。】


レピが興奮して伝えてくれている内容に、膝から崩れ落ちそうになる。イヤ待て、何故そうなったのか確認してそれから対策を考えよう。大丈夫、きっと大丈夫。てか、レピさん止めてよ。


「レピ。何があったのか、詳しく、事細かく、正解に、第三者の目線でお願いします。(泣)」




再現VTRスタート(本人再現)


(ナレーション・ええ声の人)


男の子が鬼種族のメイドを従えて校長室の前を通り過ぎる。


「ねぇ、それ何?手に持ってるの。」


黒耀がバスケットを手に持つメイドに声をかける。


「ああ?何だお前?うわ、穢れ、黒死病じゃねえか。家のメイドに近づくなよ?汚いチビが!」


男の子が荒ぶり声を張り上げる仕草を見せる。


「お前に聞いてない。ねぇ、何それ?いい匂い」


再度声をかけながら黒耀がメイドに近く。相手のメイドが黒死病に怯えてか、この場を早く去ろうと男の子を促す。


「だから、近づくなよ。ブスがふぉごう」


男の子が黒耀とメイドの間に入って止めようと悪口を言った瞬間。黒耀のボディーブローが炸裂する。


「オメェ~、オラの事、バカにしたな?これは、シンガの分だぁ~立てぇ~おらぁ~。次はぁ~レピの・・・何だ?オメェもやんのか?ああ!」


黒耀がメイドを睨み付けると、すでにレピが噛みついており白目を剥いてその場に崩れ落ちる。


「ごべんなざい、ごべんなざい。ごれ、あげまず。泣」


男の子が泣きながら、メイドが持っていたバスケットを渡し、何とかメイドを連れて離れようとするが、大人のメイドを運べるはずもなくレピが起こしてやり、さらに威嚇すると去って行った。二人は軽症だった。



再現VTR終了



ふぅ~なるほど、なるほど。・・・もう、嫌だ何してくれてんねん(泣)。さっきレピさん貴族が絡んできたって言いましたよね?黒耀が絡んでんじゃん。何で殴るの?ホンマにレピさん止めてよ。俺の側におらん思たら何してんねん。ああ、夢だこれは夢でござる!このような事が起こりようがござらん。まさしく夢でござる~(泣)


「シンガ・ド・ムートン君。私の言葉を覚えているかね?問題は起こさないようにと伝えたはずだが?」


さっき退室したばかりの校長室で冷めた視線を浴びている俺、シンガ君。俺の左横に黒耀が立ち反省の色を見せ・・・え?気のせいかな?黒耀さん、校長先生を居殺す勢いで睨んでない?


「黒曜さんなんで睨んでるの?やめてよ。」

「あのじじい、私の食べ物取った。ムートン男爵家、家訓其の一 私が気に入らない奴はぶん殴る。」

そんな、家訓は無い!なんで黒曜感情なんだよ!そもそも、黒曜が別の人から奪ったんじゃん!校長先生に聞こえないようにささやきで話していると。コンコンと扉をノックする音と


「失礼します。相手の方と思われる学生をお連れしました。」


事務員と思われる女性が男の子とメイドを伴って入室してくる。俺と黒曜を見るなり勝ち誇った表情で下卑た笑顔を見せている。メイドさんは、何故か落ち着かない様子でいる。ああ、レピを警戒してるんだ。トラウマになってたらごめんなさい。ひとまず、お互いの情報を共有して問題対応にあたる事になり黒曜の話を聞いた後に相手の話を聞く事となった。黒曜の話が終わり、校長先生が相手の子に視線を向ける。


「先ずは名乗ろう!僕こそは、あの聖王・聖女教会に連なるガルシア男爵家が次男カザル。カザル・ド・ガルシア!我がガルシアの名に懸けて偽りなく話す事を宣言する!」


声でか!部屋の中で出す音量ちゃうぞ?ほんで、どこ見てるん?頭の角度から見ても校長先生やないな、校長先生の後ろの壁、天井付近やな。何してんねん校長先生も眉間に皺よってんぞ。本人は気にせず、まるで舞台俳優の様に声を張り上げ身振り手振りをしながら事の顛末を話し始める。もちろん、嘘ばっかりです。


「この様に、あの聖王・聖女協会に連なるガルシア男爵家が次男たる私、カザルに対し、穢れた者が抱いた、嫉妬、妬み、嫉み、恨み、憧れ、恋心、独占欲、などが暴力行為となり今回の事が起こったのです!」


両手をまるで客席に居る観客へ向けるように八の字に広げ、顎を上げ視線を斜め前に向ける。表情は舞台のフィニッシュを決めた自分に陶酔しており遠い目をしている。ここまで60分越えの長台詞頑張ったね。入学式は間に合うのか・・・・途中で校長も短く、簡潔にって言ってたのガン無視やからね。


まぁ、簡単に言うと、歩いてたら、告白された。断ったら、腹殴られた。黒曜が女の子だから、抵抗しなかった。身体の関係も求められた、婚約者が居るので断った。腕を折られた。・・・・少しあってるのが憎たらしい。事実は、歩いてた、絡まれた、悪口言った、腹殴られた。やからね、嘘つく時はなんぼか事実を入れるんが鉄則やから、基本は抑えとんな。ちなみに折れた腕は回復魔法で治したとの事。


「なるほど、先ほどのシンガ・ド・ムートン君側の話とは違う部分があるようだが。反論や異議はあるかね?」


よしよし、こちらのターンだな。目の前に大きな石板のような物が見える!・・・ふ、このドローは重いぜ・・でも俺は引く!たとえこの指が、ぺっきり折れようと!!見せてやる!俺の熱血!ムートン魂!ドーロ、ドロドロドロドロドロドロ、、ドロォオーーーーー


「では、質問ですが。目撃者はいますか?カザル・ド・ガルシア卿の話によると数十分は滞在していたと想像できます。目撃者の一人は見つかるのではありませんか?その方の証言も聞きたいですね。」


俺の指摘に、明らかにカザルがうろたえ始める。あの?そんなにうろたえて大丈夫?なんや、ウロウロし始めたし、目が泳げてすらないでバシャバシャ溺れてるで。まぁ、偽りなくって宣言したしな。嘘ってバレたら、とりあえず聖王・聖女協会には話が行くよね?ああ、そら、うろたえるわ。


「確かに、その辺はどうだね?目撃者がいた等の証言はあったかね?」


校長が、事務員さんに声を掛ける。だから、カザル君ってそんな、絶望した表情すな。


「いえ、そのような証言や情報はありません。」


でしょうね。だって、本当は数分しか起こってないからね。さらに、連れのメイドは黒曜が殴る直前にレピに気絶させられてるし、周りの警戒はレピがしてたから万全だ。カザル君はガクガクと震えている。やった!勝った!


「ふむ、では、シンガ・ド・ムートン君の従者である。コクヨウの証言にもある暴力行為自体は有った事でありそれについての処分は入学式終了後に教室で通達する。無いと思うが、カザル・ド・ガルシア君の証言が嘘であった場合も考慮しての処分となる事をあらかじめ両名に伝えておく。」


せやった・・・黒曜が暴力振るった事は本人が言ってたな。あれ?俺なんで盛り上がったんや、恥ずかしい。いや、違う、黒曜の名誉の為に立ち上がったんや!黒曜はお前なんか眼中にない!嫁にはやらん!後、カザル君怪しすぎるって、めっちゃ挙動不審やん嘘ついてんの丸分かりやで。おかげで助かったけどね。メイドさんごめんね、ずっと怯えた表情やったね。話しかけられても一言もしゃべらんし、本当にレピがごめんね。


何とか入学式には途中参加出来ました。壁際に立ってトーマス・スミス校長先生のお言葉を聞いただけで終わったけど。校長先生の名前を知りました、貴族やないんやな。まぁ、貴族やないと校長になれないとかないか?後、めっちゃ、見られてる。視線感じる。


「シンガ。感じる私がこの学校の頂点。すべてを滑る、無敵のアイドルと皆の視線が言ってる。」


左横に立つ、黒曜がすんごい綺麗な瞳とごっつい澄んだ声で訳の分からんことを言い出した。すべてを滑るって芸人なら恐怖やで。それを言うなら統べるやな。黒曜の存在って意外にありがたいね、面白くて、ポジティブやからね。・・・喧嘩っぱやいのは直して欲しいな。お願いします。


入学式も終わり教室に案内される。同じ教室の子であろうと思われる集団に後ろから付いていっていると目の前に一人の男の子と二人の女の子が立ちふさがる。背後にはメイドさんも3人控えている。金髪の中々なイケメン男の子が胸元に刺してあった白いハンカチを俺に投げつけてきた。ハンカチが胸元に当たり床に落ちる。これ、あれだ。決闘の申し込みだ!でも、なんで?俺こんな子知らないよ?まさか!また、黒曜がらみ?やめてよ~。


「君が、シンガ・ド・ムートン卿だね?僕は、あの聖王・聖女協会幹部、12柱の一角セギュラス子爵家嫡男のカロン。カロン・ド・セギュラスさ!さあ!ハンカチを拾い給え。決闘場にて大聖女スズカ直伝の聖なる踊りと僕の愛の鞭で君を清めて見せよう。」


良かった、俺だ、俺がらみだ。・・・いや、良くないわ!ああ、まぁ、テンプレかね。まぁ、これが本来の流れかな、一番しっくりくるよね。黒曜のカザル君シバキはイランかったな。いつまでもボーとしてられないので身を屈めハンカチを取ろうとする。


「触らないで!!!!」


突然、女の子の絶叫が廊下にこだまする。うお!びっくりした!なに?なんなの?屈んだ体制で顔を上げると、右側のおかっぱちゃんが真っ赤な顔して叫んでいた。横にいたカロン君がびっくりした表情で女の子を見てるし足めっちゃ震えてる。そら、真横であんな大声出されたらビビるわ。奥の教室から生徒が何事かと見てる。


「貴方の様な穢れた人が触っていい物じゃないの!ね!カロン様♡」


女の子は隣でびっくり顔のカロン君に目に♡を浮かべて笑顔を見せている。俺は取り合えず立ち上がりカロン君に視線を送る。


「そ、その通りさ!君が触るとハンカチが穢れる!触る事は許さないぞ!」


カロン君何言ってるの?どうやって決闘するのさ?いや、せんでええけど・・・これ、どないすんねん。


「あのさ、カロン・ド・セ・・」


「喋らないで!!!!!!!」


だから、声でかいって。今度は左のおさげ三つ編みの女の子みたいです。ちょっと女子ぃ~カロン君引いてるやん、涙目で足ガクガクしてますよ。


「穢れた貴方の声でカロン様の耳が穢れるでしょう!ね!カロン様♡♡」


三つ編みちゃんがおかっぱちゃんを笑顔で威嚇しながらカロン君に抱き着く。いや~カロン君モッテモテやん。全然うらやましくないけどね(笑)だって、どっち選んでも地獄やん?選ばんかっても、もっと地獄やん。二人を選ぶなんて・・・・(笑)


「そ、もちろんそうだよ・・ねぇ~~。君もそう思うよ・・ねぇぇ~~」


いや、知らんがな、助けを求める目で見んな。3人で末永く幸せにね。俺が3人の行く末に幸あれと願っていると、ハンカチが宙に浮きカロンの顔に纏わりついた。そうか、黒曜が風魔法で飛ばしたのか。纏わりついたハンカチを取ろうと3人がワタワタとしている。メイドさん達助けないの?


「ちぬからねぇ~~ひどはいきすえないとお・・ぐ・・ちぃぬから~~~なんでこんあことするお・・ぅぐ・・・ほんどにちんじゃうから~~~」


暫くワタワタしていたけど何とかハンカチを取る事が出来た。・・・あ~あ泣いちゃった。顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃで口から2本の涎が垂れている。イケメンが台無しやん・・ちょっと同情するわ。黒曜がごめんね。二人の女の子すごいな、自分のハンカチで顔拭いたり頭撫でたり背中さすったりしてるやん。視線を3人の後ろに向けると。しまった!メイドの3人はうつむいて怒りで震えてい・る?・・・ちゃうな笑い堪えてはるわ。何とか落ち着いたカロン君から決闘場で後日、決闘を行うことが決まった。


決闘の理由は聞けなかった。



アンチョビです


5話をお届けしました。カロン君の登場シーンはかなり弄られまして(本人に)普通に登場予定が、だんだん頭の中で面白おかしく動き出したので、仕事中も思い出し笑いが止まらない状態になり、同僚に「えっと、体(頭)の調子悪いなら早退しますか?」と心配されました。・・・ありがとうございます。何とか書き上げ(かなり削りました)落ち着けました。そんな経緯もあって、今回は早くお届け出来ました。お楽しみいただけると何よりです。

次の話もよろしくお願いします。

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