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終わりゆく世界の片隅で  作者: アンチョビ


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1/3

よくある始まり

アンチョビです。


初作品になります。

あらすじでも書いてますが、この作品は最後に主人公が死にます。ですので、そう言った結末が苦手な方はご遠慮ください。

それと、当方かなり高齢です。執筆活動とは違う普通の仕事もしておりますので更新は月1回が目途になると思われます。頑張っても月2回更新が多分限界です。


それでも、よい方は箸休め程度にお楽しみいただけると嬉しいです。



目?を開けると全体が真っ白な空間で漂っていた。

周りがざわざわと騒がしい。


「俺はこの、魔王を倒す勇者だな」・「ネットを使って前世の商品を・・」・「私はモフモフ達の楽園・・」・「スローライフ・・」・「死に戻り・・」・「爆裂・・」


様々な声が聞こえる。


(なんかな~ほどほどの刺激でほどほどのんびりが良くないか?)


「そんな君にはこちらがおすすめだよ」


いつの間にか目の前に現れた人の形をした光に話しかけられた。


(いや~そもそも、転生?とかに興味無いからな…)


「ありがとう、助かるよ!じゃ、早速説明するね」


勝手に説明を始めようとしている光に向かって。


(いやいや、しませんよ?転生?とかめんどくさいんで!)


「と、言うことなんだ。もちろんハーレムだよ」


(何も説明してないですよね?、ハーレムとか要らないです。)


説明なんてなかったので当たり前にツッコミを入れる。死んでも消えない関西人の血の成せる技に何故か安心した。


「大丈夫、安心してよ。ハーレムて言っても逆ハーレムだから。」


(え、何?俺は女性に転生するの?)


逆ハーレムとの事に驚きの声?が出る。


「いや、君は男に転生するよ。男にモテモテになるのさ」


(どこに安心する要素が?男が男にモテモテなのを逆ハーレムって言うの?)


更なるツッコミと新たな疑問が沸く。


「良いね!凄く良い。僕の名前はもちろん、あの誰もが知ってるゼリウスさ!」


(いや、知らんがな。なんやねん、俺が昔にゲーセンでハマったシュー・・)


「おい!お前は俺を嘗めてんのか?ああ!ゼビウスじゃねえよ!(怒)・・・ああ、すいませんねダンナ。へへへ冗談ですぜ、本気にしねえでくだせぇ(笑)・・・助けて!もう助けて下さいよ。(泣)」


(情緒どないなってんねん?)


胸ぐら掴んだと思えば、握手をし始めて最後には足元にすがりく姿にドン引きした。


(それよりも気になるんですけど。声が・・)


「ああ、男にも女にも聞こえるだろ!僕は全能神だからね。どっちにもなれるんだよ。だから、転生特典で君の希望通り男にしてあげる。あ、もちろん、受け攻め出来るまさに、オールラウンダーにしてあげれるよ。」


(せやから、何で男にモテさすねん?いや、嫌われるよりええけど、普通でお願いします普通で。男に転生して女の子にモテたいです。)


何故か男色の世界を進める全能神に止まらぬツッコミが止まらない。


「やっぱり、女の子にモテたいんだ(笑)ハーレムはいらないとか見栄張って、アナル処女の分際で・・(笑)」


全能神から訳のわからない馬鹿のされ方にスーパー野菜人になりそうな怒りが沸き上がる。


「まあ?僕の足の指を舐めてお願いすれば、考えてもいいかな?もちろん、両足だよ。さあ、ヨツンヴァインニナッテ・・」


(転生しません(怒))


多分、どや顔で話しているであろう全能神に答えを告げる。


「え!?」


(だから、転生しません。(怒))


何故、ここまで馬鹿にされて転生する必要があるのか?転生するにしてもこの全能神の世界になんて行く気持ちは無い。


「あれ?怒った?ご、ごめんなさい。君のツッコミが楽しくて、調子に乗りました。お願いします。許して下さい。分かりました、僕が舐めます。あなたの指示に従って足を舐めます」


(なんで、俺の指示になってんねん!)


足を舐めようと四つん這いになる全能神に最大のツッコミを入れる。


「冗談はコレまでにして、本当にお願いする。僕の世界に来てくれないか?助けて下さい。」


(はぁ~、分かりました、助けて下さいが怖いけど・・行きます。ただし、凄い魔物が居るとか、戦争してるとか、もし異種族が居るなら仲が悪いとかが無い、ほどほどな感じでお願いします。)


涙ながらに?土下座されてなんとなく、転生は逃れない様子な感じがした。ため息をつきながら希望を告げる。


「ちょれ~(笑)」


(お前よ!口に出すなよ(怒))


反省の色が見えない馬鹿に怒りのツッコミをする。もう、全能神を馬鹿って言っちゃた。


「いや~本当にごめんね。君の希望通りな世界にもちろん転生させるよ。田舎の男爵家長男で良いかな?能力はどんな感じにする?チート能力は無理だけどね。あ!使い魔は付けとくよ。」


(分かりました。それで良いです。能力は旅とかしたいので何か便利なスキルがあればお願いします。)


お供がつくならそれも良し、あてになら無いけど、貰える物はもらって置こう。だって田舎男爵家らしいから。


「OK。じゃ、アイテムボックスと鑑定スキルを付けておくよ。後、前世の記憶と武術もね。行った先の世界をちょっと良くしてくれると嬉しいな。ああ、もちろん気が向いたらで良いからね。良き転生生活を頑張ってね。」


(はいはい、適当に過ごします。)


これ以上話をしてもまた、変な方向に進むと嫌なので、適当に相槌を打つ。


「じゃ、目を閉じて・・・我、全能神たるゼリウスの名において、そなたに新しき生を授ける。新しき地にて安らかなる時を過ごせる事を・・・転生!」


目を閉じて厳かなる声を聴き真面目に出来るんやなと思っていると急に意識が途絶えた。


とりあえず転生したが母親は俺を産んでそのまま亡くなった。さらに不幸は続く、生まれて直ぐに命の危険に晒される。それからも1ヶ月程、日々命を狙われ続けていると全能神とか言う馬鹿が各種族代表に神託を下ろす。


「ムートン男爵のシンガって子は暗殺とか駄目だよ!そんな事したら怒るかもね。だから自然死でお願いね(笑)」



怒るかもってなんやねん。しかも何を笑てんねん(怒)

ただ、それにより、毒入りミルクを飲む事も無くなり、寝ている時に寝顔を見る次いでに刃物を頭に突きさそうとする人も居なくなった。


2年の月日が経ちムートン男爵、つまり俺の父親が新しい嫁さんを迎えた。双子の姉妹らしい、何故らしいかと言うと俺が起きている時にまだ、会った事が無いためだ。


さらに1年後、俺に弟が出来た。初めて義母となった2人に弟と暮らす部屋で会って俺は驚愕した。

合法(ほんまか?)ロリが2人居た。姿形が声が髪型が服装が全く同じ2人が居た。ツインテールのヘアスタイルでベッドに上半身を起こす2人の胸部装甲はもちろん薄く・・・2人に笑顔で睨まれた。

前世の世界なら嫁さんと紹介されたら警察に通報する案件間違い無しである。


「初めまして、私はエリナ。あらためてよろしくね。」

「初めまして、私はリリナ。あらためてよろしくね。」


2人の自己紹介を聞いてますます、分からない。だって2人とも2回自己紹介してるからね。2人が同時にエリナと自己紹介して同時にリリナと自己紹介した。


(よし!今日からエリリ母さんと呼ぼう。)


今後の呼び方も決まり、エリリ母さん(右)に抱かれている弟を見る。


「名前はカインです。仲良くしてね。」


変わらず2人同時に紹介された。

母親と同じ金髪で赤ちゃんなのに整った顔立ちは将来はイケメンである事を容易に想像させた。


「僕はシンガ。仲良くしてね?カイン」


2人の母親と弟に挨拶を済ませえっちらほっちらと1人で自分の部屋に戻る。ちなみに、父親とは産まれてこのかた会った事が無い。まあ、愛する人を死に追いやった存在だからね。気持ちは分からなくも無いかな・・・


いや、分からんな、何回か暗殺指示出してたみたいやから。俺を殺しても亡くなった人は戻らないし自分の身を捨ててまで、産んだ俺を殺したら覚悟が無駄になるとは考え無いのだろうか?。


【シンガ。お前さん、また、考え事かね。】


足元に目が紅く全身が黒いヘビが現れる。俺の使い魔であり、今日まで生きてこられた理由になる恩人?恩蛇?だ。名前はレピ。頭に響く声は無免許天才医者の中の人の声です。あれか、ヘビ=スネーク=大○明夫って事か?

大丈夫か?許可取ったのか?俺は知らないからな、異世界転生してるんで。


「レピ。悩みもするさ、だって当男爵家は貧乏だからね。このままでは取り潰しか借金地獄まっしぐらさ。何とかお金を稼がないと。」


父親への悩みは隠して、現状を憂う。


【それはそうだが、しかし、今、お前さんがどうこう出来る問題じゃない。焦っても仕方がないと思うがね。】


レピの意見も最もだ。3歳の俺に出来る事など無い。部屋に戻りふと目に入った鏡に写る懐かしい自分の姿を見つめる。


この世界には魔人種族と獣人種族と人間の3種族。その3種族を抹殺するために存在する

天人族とドラコン族の2種族がいる。今、それなりに平和なのは1人の少女のお陰だ。


昔々、1人の少年と1人の少女が現れる。

少女の種族は馬の獣人で名前はスズカ。後に異次元の聖女、大聖女スズカと呼ばれる獣人である。彼女は天人族とドラコン族を相手に3種族を守る為、時に先陣を切り相手に影を踏ませぬ戦いで敵を倒し、撤退戦においても死者、負傷者ゼロの大逃げを成功させる強者だった。彼女の側には使い魔の神馬クリフジが従ったと言う。


もう1人の少年、種族は人間で名前は抹消されている。3種族を守る勇者として存在を求められながら、3種族を裏切り、魔人種族と獣人種族にとって死の病となった、あの大聖女スズカの命を奪った。黒死病を造りばらまいた。未だに特効薬の無い、回復スキルの効かない病で当時の人口に対して今は両種族共に50分の1しか居ない。重症者の吐く息で空気感染をも引き起こし今も感染者を増やしている。その彼の容姿は黒髪に黒目の前世で言う所の日本人である。


さて、先ほどから俺は鏡に写る自分の姿に懐かしさを感じている。つまり、産まれた時から命を狙われる理由。産まれただけなのに命を狙われる理由。


3種族を裏切り、魔人種族と獣人種族をあの3種族の護り神、敵対種族の天敵、大聖女スズカを殺した黒死病を造り、今では穢れた勇者と呼ばれる存在と同じ日本人の容姿、前世で見慣れた黒髪に黒目の容姿をしていた。


しばらく姿を眺めた後、深呼吸をして何時もの日課にしているストレス発散の大声を出す。


「ゼリウスのクソボケ!けつ穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたるからな!(怒)」


全身を使って大声を出しハアハアと荒い息を吐く。息を整える次いでに、鼻から大きく息を吸いお腹を膨らませ下腹部の丹田からお腹を凹ませ息を吐く。空手の息吹と呼ばれる方法を行う。


【まぁ、あれだ、お前さんの状況に不満があるのは分かるが、大きな声で全能神ゼリウスをクソボケ呼ばわりは良くないと私は思うがね。】


レピから冷静な指摘を受けるがこればかりは仕方ないと思う。だって、レピは知らないもの俺が転生者であの馬鹿にお願いした希望が何一つかなって無い。・・・・・

処か、真逆で来やがった。(怒)やべぇ!無性に殴りてぇ!(怒)


「大丈夫だよ、レピ。クソボケに会う機会があれば、必ず僕の右手が真っ赤に燃えて奴のケツ穴を燃やし尽くすさ。」


主人公顔の弟と違いモブ顔の俺の満面の笑みを見せつける。そう、その時にミスは許されない。前世の記憶。テレビ等で見た格闘技ではなく、お婆ちゃんに教わった、人を殺す古武術の型をゆっくりとなぞる。


【はぁ、お前さんの気が済むようにすれば良いさ。とりあえず、私は周辺を警戒しておく、落ち着いたと言っても油断は禁物だ。全能神の件は、まぁ、私は会えると思わんがね】


レピの諦めた声を聞きながら、仮想敵相手にスパーリングを始める。

まあ、何はともあれ、俺の転生生活が希望の真逆の世界で始まってしまった。

しかし、産まれたからには、悔いの無い人生を送りたい。


結婚は諦めた(泣)だってこの容姿だから、嫁さんは見つからない。(泣)そうだ、カインに男爵領を継承させて、旅に出よう。旅先で綺麗な景色を見たり美味しい料理食べて心穏やかに生きよう。・・・・

等と考えた瞬間に殺気が襲って来た。


「シッ!」


その場からサイドステップで移動しながら殺気が放たれた場所に距離を詰め右の突きを放つ。


【シンガ、意識が乱れている。そんなんじゃ、身に付かないと思うがね。真面目にやんなさいな。】


右手の突きを口で受けて咥えながらレピに注意を受けてしまった。


「ごめん、次から真面目にやるよ。ああ、出来れば今みたいにたまに、殺気を飛ばしてよ。その方が訓練になる。」


頭を下げてお願いする。

この世界は甘くない、護身術や格闘技では生きていけない。殺す技それだけが必要だった


仮想敵のお婆ちゃんと改めて対峙する。体を揺らし、一瞬で距離を詰め右の突きを放つ。腕を取られ、1本背負い投げと同時に肘を折られた。投げられ背中にも痛みが走るそしてゆっくりとお婆ちゃんの右足が喉を踏みつけ。


ボギリ


首をへし折った。


「駄目だ、勝てない。そもそも、勝った事なかった。これさ、意味なくないか?敵が強すぎる。ラスボスだよラスボス。」


その後も何度か殺されて、全身汗だくになり水分補給と休憩をしてる時に、他人に聞こえるか聞こえないか良く分からない聞こえる声で独り言を呟く。


【お前さんの仮想敵が分からないから何とも言えないんだが。ギルドの訓練場で見学すれば望む相手が見つかるんじゃ無いかね】


もちろん、独り言はレピに聞こえており。アドバイスも貰えた。とてもありがたい。ただ、問題がある。3歳児が1人でギルドに?無理だ。

父親は貴族の勤めで遠く離れた王都で警備員の真似事をしてる。半年に一回4日程家に帰ってくるが俺とは仲が悪い。付き添いを頼もうにも、メイドや執事が居ない。俺の事が嫌いで辞めて行った。今は引退していた、元執事長と元メイド長の老夫婦が俺の亡き母親への恩返しに仕えてくれている。

ヤバい、考えれば考える程、泣きそうになる。そない嫌われとんかい。まあ、確かにメイドさんも執事さんも、人間の老夫婦と違って、2種族やったけど・・・俺、悪ないやん・・・(泣)。


ギルド見学の話から逸れたが、しかし現実問題として管理してる村の人口が減っている。このままでは本気でムートン男爵家が潰れる。何とかしないと。・・・・

いやいや、だから、あのクソボケがせめて、茶髪とか赤髪とか金髪とか・・・・怒

深呼吸をして何時もの日課にしているストレス発散の大声を出す。


「ゼリウスのクソボケ!けつ穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたるからな!(怒)」


全身を使って大声を出しハアハアと荒い息を吐く俺が視線に気づくと呆れた目で黙ってレピは見つめていてくれた。そのやさしさにその目をそっと逸らすしかなかった異世界で迎える出会いの季節・・・

ムートン男爵家長男シンガ3歳の春であった。












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