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crazy tomorrow (旧作)  作者: にしねこのすみか
4/5

第三話 帝国

は?へ?どういうこと?

大東亜共栄圏?大日本帝国?

そんなものは65年前になくなっているはず…

聞き間違い?いやはっきり聞こえた。

それとも「敗戦までの道のり」的な特集?いやそれなら敗戦と使うはず。


もしかしてこの世界は





"異世界"なのか?



---

「ううん…ファ〜」ゴツ「痛っ!」

「痛っ!…ってなんだ起きたのか」

起き上がると、俺の頭と向かいに来てくれた兄ちゃんの頭がゴッツンゴした。

イテテテ…


「頭大丈夫か?(別に煽っているわけではない)…まぁ起きたなら帰るか!」

「イタタタ…」


...痛いよー 暗いよー 助けてようー(ミミックには食べられてないよ!)

ってこんな事考えてる暇ないわ!


なんて考えてたら

「ほーいよっと」

と兄ちゃんが背中に乗せてくれたのではないですか!


といつの間にか保育園をさよならバイバイ〜♪してた

博士!俺、最強のポケ◯ンパートナーになります!!


...というのは冗談です。すみません。

それにしても「The new o◯der」の世界線

「日本がww2で勝利した」異世界か… 夢みたいだ。

ドイツは勝利したのかな?ドイツが勝利したら…

...あれ、この世界、もしかしてなくても暗黒世界?

ドイツに行ったら殺されちゃうわ!


とりま、歴史が知りたい。でもどうやって調べる?

この年齢では図書館もいけないし…


あっいい方法考えた!!


「兄ちゃん、オネガイしていい?」

「(かわいいな〜俺の弟は♡)なんだい?」

「(一瞬ブラコンの匂いが…)あのね、ぼく、本よみたいんだけどさ・・・」

「えっ…天才?」

「…兄ちゃんの本かりたい」

「いいぞ!!俺の本棚から好きなの何冊でも借りていいぞ!!そのかわり…」

「そのかわり?」

「…いっぱい甘えさせて」

「?いいけど…」

「(よっしゃ!俺の部屋を弟の香りで埋め尽くそ!!)ありがとう」


...一瞬ブラコンの匂いがしたが気のせいかな?

まぁこれで歴史研究できるしいいや!


このとき、俺はまだ知らなかった。ママにバレないように教科書を読む苦労を…


---


2011年11月


俺、田宮十翔は2歳になった。

この1年3ヶ月の間でこの世界の簡単な歴史がわかった。

それにしてもママにバレないように教科書や「日本の歴史」を読むのは大変だった。

わかりやすく説明すると、

   

・1937年:日中戦争(19441944年まで)

   ↓

・1939年:世界大戦勃発

   ↓

・1941年:独ソ戦

   ↓

・1941年:真珠湾攻撃(ここでアメリカの太平洋艦隊を壊滅させた)

   ↓   

・1942年:モスクワ攻防戦(ここでドイツの攻勢が止まる)

   ↓

・1942年:重慶政府、反攻作戦

   ↓

・1943年:アメリカ、硫黄島上陸作戦(ここでアメリカは一時的に硫黄島を占領する)

   ↓

・1943年:連合軍、ノルマンディー上陸(ドイツの反撃により壊滅)

   ↓

・1944年:日本、硫黄島やグアム島など奪還

   ↓

・1944年:ソ連崩壊、重慶政府降伏   

   ↓

・1945年:イギリス降伏、ハワイ陥落、アメリカ降伏、世界大戦終結

   ↓

・冷戦の始まり(ドイツと日本とアメリカ、イギリス)

   ↓

・ドミニカ危機

   ↓

・アメリカ内戦(現在も)

   ↓

・ドイツ、アシカ作戦によりイギリス傀儡化

   ↓

・中南米諸国、共産化


...だいぶ長くなってしまった。

しかしこれで確かめることができた。


やはりこの世界は「枢軸国がww2で勝った」異世界だ。


これでいままで感じていた違和感も証明できる。

それにしても意外なことに、アメリカは内戦状態にあるらしい。

どうやら三つ巴らしい。

だからアメリカ人観光客が少ないのか。納得した。


そういえば、残念ながらこの世界でも東日本大震災は起きてしまった。

異世界だから起きないかも…なんて思ってけど、

災害ってものはどの世界でも起きるのか。

札幌でもまぁまぁ揺れた。(とはいっても震度四ぐらいだが)


でパパは4月から8月の上旬まで宮城の気仙沼に行っていた。

いわゆる救助活動ってやつだ。

なんでも気仙沼に大切な友人がたくさんいるから助けてたらしい。

...このことを話してるときのパパが不自然だったのは何だっただろう?


まぁとりあえずそのことは置いといて、

我が田宮家にも重大ニュースがあった。

それは…


「赤ちゃん産まれます!」

「「「まじで!!」」」

「そうよ!嬉しいなら私に(こうべ)を垂れて(つくば)え平伏せよ」

「「ははっー」」

「兄ちゃん、ぱぱ…」

「ふふふ…ならこの子を抱くことができる権利を授けよう」

「「やった!」」

(子供かよ…)

「十翔も妹なんだから優しく接してね」

「はーい!!」

「妹なのか!(少し洗脳させるか…フフフ)」

「剛夫!妹が生まれても変なことしないでね」ニコ

「は、はい…(心読まれた!?)」


...兄ちゃんはブラコンでシスコンにもなってしまうのか。

でも俺、兄になるのか…頑張ろう。

歴史については図書館でもっと調べたいけど、

3~4歳にならないと行けないからな…

まっなんとかするか!


田宮家は今日も平和だった。

四歳になるまでは…

遅くなってしまいました。次からはできるだけ早く投稿します。

次回、第四話 人民


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