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フロディアとテミス

フレイラが、王都騎士団の宿舎に行くのを拒んだので、仕方なく宿屋で療養させることにした。しかし、宿屋に泊めるにしても、1人では、また襲われる恐れがあるので、予定通り新しい奴隷を買って、この女の護衛にすることにした。


奴隷商館に行き

「戦闘が出来る女奴隷を見せてくれ」と頼むと、

「まず、5人お連れしました」と、5人のアマゾネスタイプの女を連れて来た。

皆、背が高くて、筋肉が発達している。

「何が得意だ?」と聞くと

剣、剣、短剣、槍と盾、剣と答えて来る。

「力を知りたいから、この手を思いっきり握ってくれと」と右手を差し出す。

女達が順番に俺の手を握って力を込めていく。この間に、鑑定で強さとスキルを調べていく作戦だ。 

1番目の女は、握力が弱かった。筋力がD++だ。

2番目は少し強かったが、筋力がC++だった。

3番目と4番目の握力は、その中間だった。4人とも、スキルは俺が持っているものばかりだったし、剣術の熟練度も7が最高だった。

5番目は、かなり力が強く、筋力がB++あり、怪力が7もあった。背も高く190センチ近い。そして、剣術の熟練度が11あった。

その女は、力に自信があるのだろう、思いっきり力を込めて俺の手を握ってきた。俺の筋力はA+で、怪力はこの女と同じ熟練度が7なので、俺は平然と握り返して、降参させた。女は手を振りながら「強いな。私を買わないか?」と売り込んできたので、「とりあえず全員を見てからだ」と答えた。

顔には大きな傷があったが、傷が無ければかなりな美人だろう。

『この女はキープだな』

次の5人を見せてもらう。

4人がアマゾネスタイプで、1人は背が高いが、やや細身の女だった。

同じように手を握らせると。意外なことに、細身の女の力が一番強かった

筋力がB+あり、スキルは怪力5に、短剣術9、両刀術9を持っていた。ジョブはアサシンだ。

『オーリアと同じタイプか。この女もキープだな』

結局、顔に傷のある女と、細身の女を買うことに決めた。顔に傷のある女が、フロディアといって金貨28枚、細身の女がテミスといって金貨30枚と言われたが、オーリアが、2人合わせて金貨52枚に値切り、2人と奴隷契約をして、奴隷商館を出た。


名前 フロディア

種族 人間

性別 女

年齢 26

ジョブ 剣士


筋力 B++

耐久 C+

俊敏 C++

魔力 C+

抵抗 D-


スキル 剣術11、短剣術7、盾術8、弓術7、飛斬5、蹴り6、頭突き5、怪力7、身体強化3、気配察知6

状態 奴隷


名前 テミス

種族 人間

性別 女

年齢 25

ジョブ アサシン


筋力 B+

耐久 C

俊敏 B++

魔力 C

抵抗 D+


スキル 剣術6、短剣術9、両刀術9、投擲術7、弓術4、蹴り4、怪力5、気配察知7、隠密6

状態 奴隷


この2人を、フレイラを寝かせている宿屋に連れて行き、フロディアとテミスの為に別の部屋を取った。

オーリアには、ここで騎士団宿舎に戻ってもらった。

その後、俺は2人をフレイラの部屋に連れて行き、

「お前たち2人には、この女の護衛をしてもらう」と、眠っているフレイラの顔を見せた。

「これは、誰だ?」とフロディア。

「その女も奴隷なのか?」とテミス。

「奴隷じゃない」と俺が答えると、

「あるじ様の女かい?」とフロディア。

「いや、そういう関係じゃない。そうだな、預かっているようなもんだ」と誤魔化しておいた。

実際は、フレイラは俺の眷属になっているんだが、奴隷でもないのに眷属になったケースは初めてなので、俺自身にも、フレイラをどう扱っていいか分かっていない。

フレイラが目を覚まさないので、俺も、フロディアとテミスの部屋に行った。

この2人は、夜の営みはベテランのようで、俺が部屋に入ると、何も言わずに服を脱いで抱きついてきた。

2人と♡した後、

「で、私達に何をさせたいんだい?」とフロディアは、俺の横に裸で寝転びながら聞いてくる。

「私たちは奴隷だから、やれと言われれば、やるしかないけどさ、ヤバいことは嫌だよ」と、こちらも裸で、俺の背中にもたれ掛かっているテミス。


俺がフレイラの部屋に戻ると、暫くしてテミスがそっと入って来て

「今日は、これから何をすればいいんだい?」と聞いてくるから、

「この女は、殺されかけてまだ弱っているから、このまま寝かしておく」と言うと、

「じゃあ、特に何もしなくていいんだね。なら、もう少し楽しもうよ」とテミスが俺に絡みついてくる。

テミスは、顔立ちはきついが、なかなかの美人で、耳を甘噛みされるとムラムラと来る。そのまま、隣のベッドに押し倒したが、ふと思いついて、「ちょっと待て」と言って、一旦、ベッドから降り、壁に吊るしたナイフで、掌を軽く切ると、出て来た血をブラッドスライムにして、テミスに「この血を舐めてくれないか」と言う。

「変な趣味があるんじゃないだろうね」とテミスは怪訝な顔をするが、それでも傷口の血を舐め取ってくれた。

そのままテミスを抱いて「テミス、身も心も俺のものになるか?」と聞く、

テミスが荒い息を吐きながら「なるよ、あんたのものに、身も心も」と言った途端に、テミスの体が光った。

『眷属になったのか?』とステータスを確認すると、俺の眷属になっていた。

♡を終えて

「テミス、何か変わった感じがするか?」と聞くと、

「さっきのは何なんだい?あんなに感じたことは初めてだ。それに、もう、あんた無しでは生きていけない気がする。ねえ、私を捨てないでよ。ずっとあんたのものでいさせておくれよ」と甘えてくる。

「ああ、ずっと側に居てくれ」と髪の毛を撫でていると、フロディアが入って来て、「戻って来ないと思ったら、こういうことか」と言うので

「もう一回するか?」と聞くと、

「好きな男だな」と言うので

「まあそう言わずに来てくれ」とベッドに誘う。

フロディアがベッドに入って来たので、替わりにテミスがリリアのベッドに腰を掛ける。

フロディアにも、「この血を舐めてくれないか」と掌の傷を差し出す。

小さな傷から、少し出ている血をブラッドスライムにして、フロディアの口元に持って行くと、フロディアはその血を舐め取って、そのまま傷口を口に含む。

フロディアが攻撃的になり、俺にのし掛かってくる。

激しい動きの中で「フロディア、身も心も俺のものになるか?」と聞くと、

「もうなってるよ」と答えた途端に、体が光った。

ステータスを確認すると、フロディアも眷属になっていた。


それから3日程経つと、フレイラの顔の腫れが目に見えて引いてきた。

俺が、お腹の傷口に埋め込んだブラッドスライムは、フレイラの体と一体化して活動を続けており、体の中にあった毒を吸収しては、体外に排出している。その為、1日に1度は、腹の辺りから青黒い液体が滲み出る。

フレイラは気持ち悪がっているが、毒が順調に出ているんだと、説明して納得させている。

そして、ある夜、フレイラが俺を求めて来た。

「何故、我慢出来ないのだろう?そなたと、あの2人が秘め事をしているのを見る度に、心が痛かった。私もそなたに抱かれたいと思った。誰にも、こんな気持ちを、抱いことは無いのに。さあ、早く、私をそなたのものにしてくれ」

体力が回復したフレイラは激しかった。

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