詩って何だろう②
さて、前回の続きなのです。サブタイトルにあるように、詩について語ろうかと思うのです。
それで、どの辺から語ろうかと思うに、私の初期作品をここで、紹介しようかな。ペンネームが「むらさき毒きのこ」だった時代の詩ですね。
『立冬・夢幻・浮遊・宵の口』(むらさき毒きのこ)
輪廻について
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三日月ゆれて 見えるのは
涙、滲んだ わけじゃあない
命燃やして 生きるため
心を、尽くして
最愛の人 まだ
夢幻の 海で
一緒に星を 眺めては
側にいたいだけ
冬の風、に 晒されても
冷めぬ心は 酒のせい
酔いの星は いつまでも
光を みせたい
まだ見ぬ人 いつか
無限の 罪と
この世の果て 超えゆく
夢で 会いましょう
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求めても得られないからこそ、空を見上げるのかもしれない。
星は幻想。
月もまた然り。
泥の中を這いずり回る自分自身を持て余しながらも、
さあ、来いと引っ張る私は、何者。
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「小説家になろう」ユーザー企画 冬の詩企画 「冬の詩集」掲載作。
(ネット上に無かったため、本を見て文字を写しました)
えーっと、上記の「冬の詩集」とは何ぞや、という話ですよね、たぶん。説明しましょう。
冬の詩集とは、志茂塚ゆり編集長を始めとする、小説家になろうのユーザー43名・106作品からなる、詩集なのですよ。「冬の詩企画」というタグが付いているので、良かったら検索してみてください。
いきなり何でこの詩集の話をするのかというと、この企画への参加が私にとっての、詩を書く事の原点だからなのです。
ちなみに、志茂塚編集長が詩集を印刷できるようにして下さったので、私はこうして本を作ったのですよ。
私はこの方法で、本を六冊作ったのです。初めの一冊は自分に(そんなに綺麗な仕上がりではなかった)。一冊は、志茂塚編集長に(ペンネームに因んで百合の柄)。あと四冊は、詩集のメンバーの中で、特に交流のあった方に直接手渡したり、郵送したりしました。
なんですかね。懐かしくて、何書いたらいいのか分かんなくなってきたんですが……もう見る事が出来ない作品というかユーザーというか、そんな方たちの作品も、本を開けばそこにいるんですよね。
小説家になろうのユーザーの方でも、そうでない方でも、もしもですよ。もしも、名も無き物書き……書籍化した作家では無いという意味での……の作品で、ほんとうに愛着がある作品があったら、冊子にしておくのも、いいのかもしれないですね。もちろん、自分が読むためだけに、ですよ。
なぜかというと、WEB作家の作品、いつまでもそこにあるとは限らないんですよね。ほんとうに。
ちょっと、詩の話から脱線しちゃったんですが、詩の話はさらに、次回に続くのです。