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可愛いだけの死神ちゃん  作者: カラスヤマ
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⑮ 死神の平凡な日常

彼は、他の人間とは何かが違う。ナニが? って聞かれても上手く答えられないけど……。だから私は、彼に惹かれ、その生き方を何よりも尊重する。これからも、彼と一緒にいたい。


でも、本当は………。一番、彼の近くにいちゃいけない存在で。


だって私は、この手で。


彼の大切な『両親を殺した』から。



◆◆◆◆◆【奇妙な話:死神の平凡な日常】◆◆◆◆◆



明日は、休みです。


明後日も休みです。


来週も………たぶん休み。


私は、働くのが嫌いなんです。出来ることなら、何もしたくない。


「僕には、大事な妻と娘がいるんです。だから、た、助けて下さい。金なら払います。いくらですか? 何でも言ってください!」


私の前で両膝をつく男。

事務所の中は、先ほど首をはねた屈強な刺青男達のせいで、むせるような血の臭いに満ちていた。私は指をパチンッと鳴らし、その邪魔な燃えるゴミを地球上から消した。


「そうですか」


「まだ死ぬわけにはいかないっ!!」


「そうですか……はぁ…」


男は、机から出した拳銃で私の顔と腹に6個の黒い穴を開けた。


「……………わたし…に……は」


「大事な家族がいるんですよね? さっき、聞きましたよ」


私は、働くのが嫌いだ。


「さぁ、行きましょう」


「私……に……」



バビゅ、ジュルルルル。



男の魂を裂けた口で丸飲みし、地獄の底へ強制連行。


「しつこいって……。あ~、臭い臭い。なんて、不味い魂なんだろう」



私は、死神。

働くのが、大嫌い。でも愚かな人間は、そんな私を少しも休ませてくれない。

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