買い物
歩美「めんどくさいなぁ~。」
梅子「仕方ないでしょ。これも学級委員の仕事の一環よ。」
僕と委員長は学校の近くのホームセンターに買い物に来ていた。僕の学校はもうすぐ文化祭で今学校中が準備に追われているのだがその文化祭予算をクラスごとに管理しているのが学級委員だ。だから基本的に予算を使っての買い物は学級委員の仕事。担任の先生も学級委員以外が買い物に行ったらあとで絶対に金額が合わなくなるって言っていた。だから仕方ないって言ってしまえばそれまでなのだが・・・。
梅子「ブーブー言ってないでさっさと終わらせるわよ!。」
歩美「は~い。」
まず買うものは教室を飾りつける折り紙と色テープだ。これはすぐに見つけることができた。でも種類がたくさんあってどれがいいかわからない。
歩美「全部金色ってのも面白そうだね。」
梅子「いやよ。そんな成金みたいな教室。」
確かに言われてみれば成金みたいか。仕方がないので普通に全色が少しずつ入ったものを買うことにした。
歩美「じゃあかごに入れるね。」
梅子「ああ、私が入れるからいいわよ。」
バシッ
僕の手と委員長の手がぶつかる。
歩美「だ、大丈夫?。」
梅子「も、も、問題ないわ。」
ただ手がぶつかっただけなのになんだかとっても恥ずかしい。委員長の手は柔らかくてなんだかきめ細かかった。顔が熱くなる。委員長のほうを見ると委員長も顔を赤くしていた。何でこんなに恥ずかしいんだろう。
梅子「さっさと買って帰るわよ!。」
歩美「う、うん。」
僕らはお会計を済ませてホームセンターから出た。
委員長と一緒に帰る。これは今まで何度もやってきたことだ。なのになんだか今日はいつも以上にドキドキする。
歩美「きょ、今日も学校楽しかったね!。」
梅子「え、ええ!。」
僕も委員長もなんだか挙動不審だ。委員長を見るとなんだか胸が締め付けられるような感覚がする。もしかしてこれが”恋”というものなのだろうか。わからない。僕がただ恥ずかしいだけなのか委員長に恋をしてしまっているのか、僕にはわからない。ふと委員長のほうを見る。すると委員長もこっちを見ていたのか目が合った。
歩美「ご、ごめん。」
梅子「べ、別に謝る必要はないわ。でも遅いからもう帰らないと!。」
委員長はそういうと走って家のほうに帰っていった。暗闇の中僕一人が残された。
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