アリアの夢 (ゲーム版) 共通1:冒険へ
『今日はごちそうよ『』
『やったー!『』
『いい子で待ってるんだぞ』
『はーい!『』
まだ起きる時間じゃないのに目が覚めた。
早すぎるし、もう一度眠りにつこう。
『誰もいなくなった。……私は孤独だ『』
『寂しいなら寂しくなくなるまでアリアが一緒にいてあげる!『』
『ありがとう、でも……そろそろお迎えだ『』
あの後どうなるのか、気になるところで、コンコン、コンコンと扉が叩かれた。
「ねぼすけアリアおーきーろー!」
「起きたわ!」
私の朝は近所の子供マルクが毎朝なぜか、けたたましく起こしに来ることから始まる。
「ほら、顔洗って教会でお祈りしてくる!」
「わかってるってばー!」
5つも下なのにムダにしっかりしているわね。
「そんなんで冒険の旅なんてあぶなっかしくて……」
自分の兄弟でなくて助かったと同時に、関心しながら教会へ向かう。
「おはようクロネ」
「アリア、おはよう。
今日から冒険へ行くけれど、準備はどう?」
事前に装備は整えているため、ショップへ行く必要はない。
「大丈夫! まずは森へ行きましょう」
「そうだね」
冒険の定番、近くの森へ入ると狼が近づいてきた。
「きゃあ!」
私は怖くなってクロネの手を引き、森を抜け出した。
「このあたりには天敵の熊がいて、
狼は生息していないはずなのに、どうして?」
「他の森で何かあったわけでもないだろうし、
誰かのペットか何かかな?」
一先ずは教会へ戻り、体制を整える。
「よし、今度こそ!」