表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/41

【第三問】色欲は吐き気がする程キモすぎる。(Part 5.5)


◇ ◆ ◆ ◇


朝7時30分、妹が裸エプロンで起こしに来てくれた。

「…………ZZZ」

「ほらほらお兄ちゃん朝だよーこのエプロン麻だよーねっとり唾液かけちゃうよー」

と、ボクを容赦なく揺さぶるボクの妹。

「むにゃむにゃ……、あと二分……」

「はぁあ、これだからお兄ちゃんは……」

昨日色々な体験があった結果、未明に喜入(きいれ)と長電話してしまったから、かなり眠い。

正直今日は学校を休みたい……、サボっていいかな……? 授業もないしな。

「あああなかなか起きないなあーどうしよっかなーじゃあエプロン脱いじゃおうかなー」

「――っ! ほ、ほら、もう起きたよ! 頼むからそれだけは止めてくれ!」

ボクは起き上がり、大声で必死に妹のえっちな奇行を止めにかかる。

「ちぇっ、けちなお兄ちゃん……。少しは健康の為にも欲情しておいた方がいいんじゃない? 異常な女嫌い&最近エロ本及びエロ漫画を買ってないお兄ちゃんは特にね。それとも私の身体で十分なのかな? きゃはっ!」

「お前の身体なんかいらなねーよ!」と、ボクは激昂(げっこう)して反論の意を唱える。

ボクはあえてこの場で言語道断しておこう――ボクは妹でえっちなのは想像しない!

当然のことだけれど笑笑。

「ああ、お兄ちゃん今日優しくないなぁぁぁぁぁ。なんでなのぉぉぉぉぉねぇぇぇぇぇ、聞いてるのぉぉぉぉぉ? ねえってばぁぁぁぁぁ!」

ばたばた布団を叩いて駄々を(こね)ねる妹。

「もう、朝から騒々しいなっ! 少しは閑寂とした態度で人をもてなせないのか?」

「ぷ~っ、今日のお兄ちゃんは小賢(こざか)しい。何でそんなにも大人ぶったこと言ってるの?」

いやいや、これは普段から思っていことなんだけどな。

「ああごめんごめん。すまないすまない。お兄ちゃんが悪かったぞー」

とりあえず適当にこの場を凌いでおこうと、ボクは優しく妹の頭を撫でて(なだ)めておく。

「じゃあしょうがないから、お兄ちゃんを許す。早速今日の朝御飯食べてみてよっ! 久しぶりの自信作なんだよ! ほらほらリビングに来て来てっ! 一緒にYKG食べようよ! 涎かけご飯を!」

妹は過去を赤らめ、すっかり上機嫌というか、テンションマックスになった。

そして、指示されるがままにボクは居間に向う。

木製の四角卓上には――シーザーサラダ、豆腐の味噌汁、TKG、秋刀魚の蒲焼、卵焼きなどが配置されていた(どれも唾液は混入していなさそうに見える)。

「おお、美味しそう! いつもの料理にプラスαされてるじゃん」

「そうでしょう。じゃあほらほら食べて食べて。はい、あーんっ」

「あ、あーんっ」

妹は早速TKGを箸で採り、ボクの口内へ運んだ。

「お、美味しい! 今日は高級感のある卵だな」

「これね、私の卵じゃなくて、世にも奇妙なダチョウの卵を使ったんだよ? 結構大きいから黄身だらけだけどねー」

確かに妹の言う通り、最早茶碗はほとんど黄身が占めており、米が少ないようにさえ見えた。ああ、勿論唾液の味はしなかった。

「こっちの蒲焼も食べてみて! 上手に味付けしたからさ」

「おお、これも美味しい! こんなの初めて食べたよ」

つくづく褒め言葉しか出てこない。

「ありがと、妹」

「どういたしまして、お兄ちゃん」

そんな妹はいつもよりも増して可愛い笑みを、ボクだけに向けてくれた。

やはり、生きていて良かった――――と、ちょっぴり思ってしまった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ