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ファジー

作者: 尚文産商堂

「なんとなくが一番だよ」

彼はそう言っていた。

カッコつけかどうかは知らないけれど、それを彼はファジーな性格と呼んでいた。

一応のところ、意味としては当たっている。

なんとなくとか、0と1の間とか。そういう感覚の意味だからだ。

ただ、はっきりしてほしいところもファジーで貫こうとしていた。

それが、私が彼と分かれた理由。


とはいっても、完全に縁が切れたわけじゃない。

メールのやり取りはするし、友達のような感覚で会う。

相談事にも乗ってくれる。

言いにくいことも、彼になら話すことができる。

私に言葉に耳を傾けてくれて、なんとなくで全部済ませてしまうけど。

それは、私は本当は決めていたからだ。

だから彼はファジーで生きていける。

相手が本当は答えを持っているのを知っているから。

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