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リヴァイアサン

お久しぶりです。久々の投稿、その上、文字が少なくてすみませんm(__)m

あらすじなどは何話か前の前書きに書いてあると思いますので、そちらをご参照くださいませ。

「リヴァイアさん・・・」


誰ですか? それは。


「人名じゃないよ・・・」


ティアが呆れたように言う。

まあ、俺も本気で言った(思った)訳ではないが。


「海の怪物さ。君の世界では旧約聖書で出てきてたはずだね。そのときは巨大な鯨だとかワニだとかで図示されていたみたいだけど、ここにいるあの子、海蛇に近い海竜が実際の姿だね」


言って指差すその先には、海から顔を出して、走るカミーユを睥睨している竜がいる。


リヴァイアサンは、巨大な海蛇のような怪獣で、悪魔だとか巨大な化け物だとかの認識をされてきたドラゴンだ。俺もドラゴンの端くれである。であるから、興味があったからウルに様々なドラゴンについて聞いていた。


ドラゴンの中でもかなりの力を持つ存在で、神格さえ持つという。ただ、リヴァイアサンは竜としての本能が強いらしく、知能はそこまで高くないようだ。世界によっては、その強大な力と本能に従った気まぐれな気性から、大洪水を起こしたり津波を起こすことから、自然災害として認識されていたり、雨を降らせることもあることから神として奉られたりとしているらしい。

まあ、海においては奴のフィールドってことだな。


ぼーっと眺めてるうちにカミーユは俺の隣まで来ていた。


「はあ、はあ・・・。龍神殿も少しは慌てたらどうかの? 一人で走って来た妾が馬鹿っぽいではないか。・・・まったく、妾は魔法特化であるというに」


愚痴を溢しているが、流石にこの距離を走ったくらいで息をあげるのはどうかと思う。


「あれは・・・完全に怒ってるね。昔にボクが拉致って・・・勧誘してこの世界に来てもらった時以来じゃないかな? リヴァイアサンがあんなに怒ってるのは」


「おい、今拉致ったって言ったか?」


「言ってないよ?」


凄い不思議そうに小首を傾げているが、今のを無かったことにしようとするのは無理があるぞ。


「それよりも、君の家臣クンたちは砂浜にいたよね? 無事かな? この世界で死んでもそれは現実の死だから、君たちのいたあの世界で目覚めるとかは無いから注意してほしいんだけど・・・」


「大丈夫だろ。ウルやアリシアを始めとする強者が揃ってるんだ。避難くらいなら難なくするだろ」


何の心配もしていない。


「いやあ、まさかボクの昔のモンスターハントが今更影響してくるなんて。この広い世界に何体かを放牧しただけだから滅多に会わないはずなんだけどなあ。迷惑かけてゴメンね、勇哉君」


「いや、気にしないでくれ。そんなことよりも、あいつをどうす・・・る、かなん、だ、が・・・おい、あれは・・・」


ヤバイ。完全に失念していた。


「あれは・・・勇者の小娘と天使属の娘ではないか。何故未だに海に居る?」


アリスの泳ぎの特訓で沖に出てたのか!

リヴァイアサンの登場での余波でたった波に拐われたか!?

アリスが溺れかけているのをハルネシアが助けている。


「ウル!」


俺は最も信頼している存在の名前を呼んだ。


『はい! マスター! 何でしょうか?』


「そっちの状況は? アリスとハルネシア以外に居ないやつは?」


『えっ? ・・・あっ、ほんとだ! アリスちゃんとハルちゃんが居ない! ・・・うん、二人以外は陸地へと避難が完了しています! マスター、二人の救出は・・・』


ウルは一瞬で避難した人員を精査したようで、すぐに返答してくれた。


「ああ、まずは二人の救出が最優先だ。リヴァイアサンを倒したら余波で二人が大怪我を負うなり荒波で溺れるかもしれない。救出する人員とリヴァイアサンを引き付ける人員、万が一のために避難している者たちを護る者を選抜してくれ」


『かしこまりました、マスター!』


念話で間髪入れずにレスポンスがある。



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