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ウルとアリシアの初めまして、かな?

「!」「?」の後に文が続くときは一マス空けるように全話を修正しました!

投稿が遅くなり申し訳ない!


本編どうぞ!

 場所は俺の仕事部屋。ある人物を待っている。

 

 コンコン、


「主殿、アリシアです」


「入ってくれ」  


「失礼しま……」


「アリシアだぁーー! 会いたかったよ~!」


 部屋に入ってきたアリシアに突然、銀髪美女が抱きつく。


 アリシアは見知らぬ人物からのいきなりの抱擁に驚いているようだ。敵意を感じられなかった為にはねのけることも出来ずに固まってしまっている。

 アリシアのこんな様子はとても珍しい。


「え、えっと、どちらかでお会いしましたか……?」


 うん、無理もない。この銀髪美女とアリシアはある意味では初対面だからな。

 

 俺は銀髪美女の後ろから姿を現してみる。


「アリシアが困ってるだろうが」


 俺は銀髪美女…………ウルの頭の上に手を置き、アリシアから離れるように促す。


「ですが! やっとこうしてアリシアとも触れ合えるのですよ!

 我慢できるだろうか? いや、出来ない!」


「何故に反語?」 


「なんとなくです!」

 

「…………そうか」


 アリシアは俺達のやり取りを見て察したようだ。


「ああ! もしかしてウル様ですか?」


「そうだよ! こうして自分の身体で会うのは初めまして!」


 ウルは抱きついていたのを離れ、ニコッと笑って挨拶する。


「ウル様! まさかこうしてお会いできるようになるとは……!

 とても嬉しく思います! それに、今回はご自分の身体を手に入れられたようで、お喜び申し上げ……」


「堅い!堅いよ!アリシア、もっと自然にしてよ~」


 ウルがアリシアに突っ込みを入れる。


「そ、そうですかね?

 ええ、それでは……ウル様!おめでとうございます!とても美しいですね!」


 アリシアが笑みを浮かべて言う。

 アリシアは相手によって態度を全く変えるからな。

 割りと毒舌だったりするし。ナンパしてくるような相手には虫けらを見るような目を向けるしな。

 まあ、俺には駄々甘だけど。


 これはかなり親しい方だぞ。

 ウルとあっさり馴染めそうだ。


「えへへー、そうかな?

 アリシアもとても可愛いよ! 自分の目で見るとこんな風になってたんだねー」


 ウルはアリシアの顔をまじまじと見つめる。


 昨日、俺もウルにがっつり見られた。

 ウルは自分の身体を持てたのがかなり嬉しかったらしく、色々な物を見たり触ったりしてる。

 それに、コロコロと表情も変えるしな。


 元からそうだったが、人化してからは割りとテンションが高くなってる。


「そ、そんなことは……」


「いやいやいや!絶対可愛いって!」


 俺は知らなかったが、ウルは割りと俺以外にもフレンドリーに砕けた口調で話すらしい。


 今度はウルが自分の胸とアリシアの胸を見比べて、


「いいなー!私もその胸欲しいよっ!」


 といい、アリシアの胸を触りだした。

 

「ちょ、ちょっとウル様!?や、やめて、……んん!」



 …………眼福。


 というか、ウルのは均整がとれていて、完璧なんだけどな。身体の全てが美しい。

 確かにアリシア程は大きくはないが。十分あるし。


「きゃっ、ますたー、変態!」


 頬に手を当ててイヤンイヤンしてる。


 …………バレた。思考を読まれてしまった。


 ちなみにウルは機能の殆んどが健在だ。

 やろうと思えば今でも、俺の配下全員と同時に違うことを話すことも出来るだろう。


 例えば俺の考えを読んだりも。


 うん、有能すぎ。司令官に任命したい。


「褒めても何も出ませんよ~。

 ですが、私は魔法が得意ですので、司令官だけでなく、実際に戦ってもみたいですね!

 マスターがナナシにやられたときに私は何も出来ませんでしたから……」


 ウルがしょんぼりして言う。


 そんなこと思ってたのか。


「そんなこと気にする必要ないっての。

 俺はいつもウルに助けられてきた。何も出来てないなんてあるはずがないだろ?」


「……そう言っていただけると助かりますね。


 ああ、そうだ、私のステータスを見てみませんか?

 私も見たことないんですよ。多分身体もあるし、出せるとは思うんですけど」


 

 いいなそれ。

 

 万物鑑定。

 

 ちなみに、俺の持っている知恵を司る者は消えたりはしていない。ウルが外に出ているが、言語理解や鑑定などは普通に使える。






ウル ヤクモ ・種族  知恵を司る者

性別  女


・レベル 1(?)

・HP    表示不可能

・MP    1,000,000/1,000,000


・パワー    800,000

・スピード   1,000,000

・ディフェンス 700,000

・マジック   800,000

・マインド   表示不可能

・ラック    5,000



ゴットスキル

・知恵を司る者


レジェンドスキル

・魔導の深淵


ユニークスキル

・白銀神竜の因子


スキル

・人化

・精神系全無効






 ………………これは、なんというか、うん。凄いな。



「わーー! ウル・ヤクモになってますよ!

 これは私が正妻確定ですね!」


 ウルがガッツポーズしながら言う。


 そこに食い付く?確かに俺も結構嬉しかったが。


「ウル様が正妻の決まっていますよ。

 他に誰がなるというのです?」


 アリシアが言ってくる。


「ああ、勿論だ。ウルが正妻だよ」


「アリシア……マスター………」


 なんか嬉しさが飽和してる。目がうるうるしてる。

 ウルだけに。


 …………やっちまった。オヤジギャグ……気をつけてたのに。



「さて、ステータスの考察に戻るぞ」

 

「はい」


「名前は…………うん。まあ、おめでとう。


 種族は世界で一人だけじゃないか?これ。


 ステータス値は俺のレベル1だったときと大体は同じか?

 だが、HPとマインドはないな?」


「あっ、私は元々スキルですので、マインドはありません。

 HPは尽きたらマスターの身体に戻ります。」


「? ある意味不死身か?」


「ええ……ですが、そうなったときには私の人格は消えるでしょうね。人格を持たないただのスキルに戻る可能性が高いです」


「なんだと? それじゃあ死んでるのと同じだろうが。

 ウルじゃないウルなんて俺は嫌だからな

 絶対に死ぬことは許さないぞ?」


「マスター……」


 絶対にウルは死なせん。というか、俺の恋人含め、町の住人は誰一人死なせたくない。

 俺は心のうちで再確認する。

 

 …………少し暗くなってしまったか。


「ステータスの考察はこんなもんでいいだろ?白銀神竜の因子は俺の分身が身体の元だから発現したんだろうしな」


「ええ!そうですね!私は他の人達にも会いたいです!」


 暗い話を払拭するように強引に話を変え、三人で話ながら、また次の来訪者を待ちだした。 


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