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ウルと話してみた称号編

「…………まあ、いっか」


『………………はい?』


「いや、名付けだろ?

 そしてそれは、自分の魂を分け与えることだから軽々しくやっちゃ駄目なんだろ?」


『そうですよ! だから、止めようとしたのにマスターは………』


「ウルだからな。俺とウルは言わば一心同体だろ? 俺が魂だのなんだの、言ってどうする?


 それに声を聞いたとき、なぜかこいつは信頼できると思えたんだ。

 だから、これからよろしく頼むよ、相棒?」


『ーーっ!!

 ………もう、仕方ないですね。次からは軽率な行動は控えてくださいよ。マスター』


「ん。分かった分かった」


 と、俺はきっと守られることの無いであろう約束をしつつ、これ以上何か言われてもボロが出そうなので話題を変えることにした。



「ところで、スキルの獲得なんかのアナウンスの声とウルの声って似てるよな」


『ああ、それは私がスキルの獲得や進化のアナウンスをする「世界の言葉」の劣化コピーを元に創られたスキルだからです』


「ふーん、世界の言葉、ね。それの劣化コピーか。

 ウルは元々俺に色々と教えてくれる「ヘルプ」から進化したからな。

 ところでやっぱり魔物も進化とかあるのね」


『はい。レベルが一定まで上がるか、特定の条件を満たすなどすることで進化は起こります。これは人族や亜人族も同じです』


「うん。なるほど。よくわかったよ。

 ところで、さ。さっき名前のある魔物はネームドって呼ばれると言ってただろ? 俺もネームドなのか?」


『はい。そうなりますね』


「前世の俺に名前はあったしそのままの名前だったから見逃すとこだったけど、転生した俺は誰に名付けられたの?」


『! そういえばおかしいですね。少々お待ちください


 ………………わかりました。レジェンドスキル「知恵の天使」に内包されているスキル「万物鑑定」により裏ステータスの【称号】から判明。


 マスターに興味を持たれたある神により名付けされていますね』


「…………はっ? 神に? 内包されているスキルってのも気になるが後回しだ。

 …………取り敢えずその称号ってのを見せてくれないか?」


『かしこまりました』




【称号】


・可能性を秘めし者・絶対神に興味を持たれし者・絶対神に名付けられし者・転生者





 …………説明求ム。



『かしこまりました。それぞれの称号は以下の通りです』



・可能性を秘めし者


 何にでも成れる可能性をもった者が持つ称号。この称号は神を含めたあらゆる存在も干渉できない。まさに神も想定し得なかった存在が持つにふさわしい称号。


 可能性の種(3)を手に入れる。生まれた時は通常の100分の1のステータスになる。



・絶対神に興味を持たれし者


 絶対神に興味を持たれた者が持つ称号。


 色々なことに巻き込まれやすくなる



・絶対神に名付けられし者


 絶対神に名付けをされた者が持つ称号。

 


・転生者


 世界を渡り転生した者が持つ称号。


 成長に補正が少しかかる。





「これは………何というか。

 先ずは俺のスキルはこの称号から来てたのか。だがステータスにマイナス補正かよ。俺の本当は得られるはずだったステータスを引き換えにスキルを3つ手に入れられると考えればむしろプラスか…………。

 成長と進化の補正は正直嬉しいな。

 …………色々なことに巻き込まれやすくなる、か。ラッキースケベが起きやすくなるとかだったら嬉しいんだが、明らかにヤバい事件にも巻き込まれそうだな。

 …………うん、強くなろう」


 俺は自分なりに称号の考察を述べた後、一番気になっていたことを聞いた。


「絶対神とはだれだ?」


『神にも位があります。下から下級神。中級神。上級神。最高神。そして一番上位の存在である絶対神となっています』


「思ってた以上に凄かった……」


 おいおい、絶対神ってもしかして世界で、いや全世界で一番偉いんじゃないか? なんで俺に目をつけた?






 ……まあ、何とかなるさ。そのうち会うことになるかもしれないが、先ずは優先すべきは強くなることだな。



 それに俺は出来れば前世の名前を名乗ろうと思ってたしな。今の俺の価値観や人格は前世の俺から成り立ってるし。俺は俺だ。


「よし、ウル! 種族のベビードラゴンはまんまだろうし、次はステータスとスキルを見てみようか!」


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