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普通で異常な社畜のドラゴン転生記  作者: 狼猫 ゆ狐
四章・村をつくる
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予定地の確認をしようか

 今俺はアリシアと合流して、村をつくる予定地の湖に来ている。


「…………やっぱ良いとこだな」


「そうですね」


『ですねぇ』


 とても綺麗な湖に、木々が美しい。


「ここに村を作りたいのだが、この光景をあまり壊したくはないな」


 俺がしみじみと思っていたら…………







「ゲハハハハ! おお―? だれだあ? 俺っちの縄張りに入ってきてる馬鹿は~?」


 メチャメチャ大きいスライムがやって来た。俺の2倍?3倍?

 可愛い系じゃない、形が不定な感じのちょっぴりグロテスクな感じのスライムだ。


 この湖の近くに住んでいるのなら話さねば!

 交渉をせねば!


「初めまして。俺はユーヤという。

 ここらに村をつくらせて欲しいのだが、お前の縄張りだったのか?」


 だからこの湖には人が全くいなかったのか。

 見つかりにくいだけでなくて。


「ああ~? 村をつくるだあ~? 駄目に決まってんだろ!

 ここは俺っちだけの場所だ~。入ってくる奴は問答無用で全員食ってきた~。これからもそうだ~!」


 なんてことを言ってくる。


「そこをなんとか。良いだろう? お前に迷惑はかけないさ。」


「あん~? ふざけたこと言うな~! 俺っち以外がここを使うのは許さ~ん!」


 そう言うやいなや俺に襲いかかって来る。


 その体をぐにゃぐにゃと変形させながら俺に突っ込んでくる。



 交渉は無理そうだ。残念だな。



 …………ごめん、嘘だ。ちょっと、こいつは交渉云々抜きで話が決裂して欲しいと思った。



 ………………ちょっとだけな?



「しょうがないな。

 村のためだ、逆に喰ってやる!」


 俺は自分の影を大きく広げると、向かってくるスライムの盾にするように広げる。


「んあ~? そんなもんで防げると………………ギャーッッ!! ワババババ!!」



 スライムが影に突っ込み、

 結果、影に吸い込まれていく。


 

 いや、影に喰われていく。

 

 俺は影魔法に暴食を司る者(グラトニー・シン)を組み合わせたのだ。

 とても使い勝手が良くなった。

 暴食を司る者(グラトニー・シン)に進化したからこそ出来るようになった芸当だな。


 まあ、こんな見かけ倒しスライム位でないと暴食を司る者(グラトニー・シン)では抵抗されてしまうがな。


 だが、雑魚相手には無敵だ。


(シャドウ)晩餐(ディナー)

 ………………影に喰われて消えちまえ」

 


 ついには全て影に飲み込まれてしまった。


【グランスライムはユーヤ ヤクモに捕食されました。

 ユーヤ ヤクモは「分裂」を獲得しました。

 ユーヤ ヤクモは耐性系スキルが進化しました】



 ……………………スキルだけは一丁前だったな。スライム君。


 分裂は俺では使えない死にスキルになるのかな?

 まあ、いずれ役立つ時が来るだろう。



「あいつがここらの主だったのならもう大丈夫だろう」


 村の場所が決まったな。


「アリシア、周りの魔物で危険そうなのは狩っておいてくれ。

 俺はサクラとアッシュ達を連れてくる」


 俺は翼を生やして皆の野宿している場所に飛んだ。




 ……………………結局一日かからなかったな。


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