とんでもないことをしてしまったらしい。
ユーヤ ヤクモ ・種族 ベビードラゴン
性別 男
・レベル 1
HP 100/100
MP 100/100
・パワー 10
・スピード 10
・ディフェンス 10
・マジック 10
・マインド ???
・ラック 10
ユニークスキル
可能性の種(3)
「まさか本当に出るとは……」
俺はこのゲーム的なシステムに若干驚いた。
「本当にゲームみたいだな。
……だけどこれは現実だ。ゲームみたいに考えて痛い目見ないように気を引き締めないとな。
……にしても気になることがいくつかあるな。
くそっ、誰か教えてくんねーもんかなぁ」
そう、俺が教えてくれる存在を渇望したとき、
【……ユニークスキル「可能性の種(3)」が芽生えました。ユニークスキル「ヘルプ」を獲得。
また、ユニークスキル「可能性の種(3)」が1つ減り、ユニークスキル「可能性の種(2)」になりました】
頭のなかにキレイだが、どこか無機質な女の人の声が響いた。
「はっ!? なんだ? ユニークスキル? が芽生えた? ヘルプ?」
『はい』
「うおっ! 返事があったぞ!? 周りには誰もいねーが…………お前はだれだ?」
俺はそう誰何してみた。
『はい。私はマスターのユニークスキルである「ヘルプ」です。マスターのサポートが主な役割です。
望んだものの中で入手可能なスキルを得ることができるというユニークスキル「可能性の種」より、マスターが望まれたことにより創り出されました』
…………俺はどうやらとんでもないことをしてしまったらしい。
「ようするにお前は俺のスキルで、俺のことを助けてくれる存在ということか?」
『肯定です。マスター』
「ふむ、なるほど」
大体分かった。
「じゃあ、色々質問させてもらうよ。
だけど、そうだな、名前がないとこの先面倒だな。俺が決めてもいいだろう?
んーー、そうだな、よし! 俺に色々なことを教えてくれるから、知恵の天使であるウリエルから取ってウルにしよう!」
『あっ! ちょっと、お待ちくださいマスター……』
ん? なんか、ウルが言おうとしている気がするが、もう決めてしまったので名前に対する文句なら遅いのだが。
【ユニークスキル「ヘルプ」が名付けによって進化します
……名付けによって得た力により人格を形成。
……ユニークスキル「ヘルプ」はレジェンドスキル「知恵の天使」に進化…………完了しました】
『………………マスター……この世界では名付けには特別な意味を持ちます。
それこそ、自分の魂を分け与えるようなものです。なのでそうそうしないものです、故に名前のある魔物はネームドモンスターと呼ばれ、その名にふさわしい力を得るのです。
マスターは今私に名付けをなさいました。よって、マスターと私には魂の繋がりができて、私には人格が形成されました』
……………………やらかしたようです。