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普通で異常な社畜のドラゴン転生記  作者: 狼猫 ゆ狐
三章・多種族国家都市フォーレン
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素材を集めるかね ゴーレムと蛇編

「こいつがグランドゴーレムか」


 俺の目の前には三メートル程の、鉱石で出来たゴーレムがいる。


「お前は戦う気はあるか?

 …………自分の意思ってのは無さそうだな」


「それなら思う存分、お前には俺の実験に付き合ってもらう」


 俺は試したいことがあった。


 それは二つ。人の形体でブレスが撃てるか。

 俺の魔法の威力をみること。色々な魔法を使ってみたい。



「まずはブレス」


 俺は片腕をゴーレムに突きだし、ブレスを撃つイメージで力をこめる。


 手の前に小さい魔方陣が一つ出現し、回転する。


 俺は力を解放する。


白銀竜(シルバー)吐息(ブレス)!」


 チュドン!


「ビームじゃねぇか……」


 竜形体よりも威力が低く、細いが、普通に出た。


 ゴーレムにはその巨体に比べたら小さいが、穴が空いている。


「まだまだいくぞ?」








「やりすぎたな…………」



 俺の前には穴ぼこだらけのゴーレムの残骸が。

 あれから、威力の調整や連射、両手で撃つなど、色々試した。


 結果。割りと自由性が高かった。


 威力を代償に速射や連射が出来た。

 両手で撃つと、片手よりも威力が高く、魔方陣が二つ出現した。


「うん。中々有意義な時間だった。

 ゴーレムくん。君のことは忘れないよ…………」


『マスター、現実逃避してないで受け止めてください。

 これ、素材足りるでしょうか?』


「大丈夫だろ? ゴーレムなんて倒し方が、少しずつ削っていって、核を壊すのが主流なんだから。

 俺は動けない位に体を損害させたけど」


『そうですよね。大丈夫ですよね!

 いらない心配しました!』



 …………帰った後、ガダンにもっと綺麗に倒せと、愚痴を言われることになるのを俺はまだ知らない。



 ああ、流石にゴーレムは喰わんよ?










「こいつが次の素材、ワイズバイソンか。」


 蛇だな。大蛇だ。

 メチャでかい。つか、長い。


「おい! 戦う気はあるか?」


「シャーッ、雑魚種族の人間が何をいっている?

 さっさと俺に食われていればいいんだよ!」


 むーう、ワイズ、“賢い”と付く位だから戦わなくてすむかと思ったが、そんなこともないらしい。


「それじゃあ、今度は魔法を試そう」


 俺はとりあえず四元素魔法をバランスよく混ぜていく。


『ま、ますたぁ!?

 それ、取りあえずでやることじゃ無いですよ!?

 とんでもない集中力とセンスと…………』


 むう、上手くいかない。


 そうだ! 空間魔法で纏めてみよう!



 ………………おっ!綺麗に光輝く球体が出来上がった!



【ユーヤ ヤクモは「合成魔法」を獲得しました】


「シャーッ、おっ、おい!

 な、なんだその魔力の塊は……

 …………馬鹿みたいに野生の勘が警報を鳴らして……」



「うん! 良い感じ!

 よし、行け!

 破壊(ブレイク)希望(ホープ)!」



「シャーッ、おっ、お前ぇ!!!

 ………………シャーー!!!」



 おおっ!とんでもない威力だ!着弾と同時に膨れ上がったぞ!?爆発が起きてる!



 ブレスが線の攻撃だとしたら、これは面の攻撃だな。


 レベルアップを告げる音が耳に心地良い。

 

『マスター、さっきのグランドゴーレムのことを覚えていますか……?』



 ………………あっ。素材の回収!!


 急いで蛇のいたところを見てみると、クレーターだけで何も無かった。


「ばっ、馬鹿な!! なんで何もない!?


 蛇は!? ワイズバイソンはいずこに!?」


『マスター! ありました!

 かなり遠くまで飛ばされていますが、ワイズバイソンの亡骸を見つけました!』



 俺はウルの言う方向に向かうと、

 なんとか原型を留めているワイズバイソンが。


『その蛇がステータス値が高かったのと、ギリギリで逃げ出していたことでなんとか残っていましたね。

 危ないところでした』


 俺はこれから少しだけ気をつけようと思った。


『いつまでその決意は続くでしょうか……』


 ……………………3時間?


『ハア』


 ウ、ウルに溜め息をつかれた!



 もう、次に行こう。

 俺はワイズバイソンを喰うと次の素材の場所に飛んだ。


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