これもまたテンプレだな
「次は素材の買い取りですね?」
「ああ、だが、どこに出せばいい? かなり量があるが」
「? あまり持っているようには見えませんが……」
「見れば分かるさ」
「? そうですか。
もし、ご自分で討伐されたのなら既に冒険者カードに討伐が記録されている筈ですので魔道具で読み取りが可能ですが。
そうすればランクを上げられますし、討伐の報償金がもらえますよ」
「ふむ。そうか。では、素材の買い取りの後にそうしてもらおうかな」
俺とアリシアと受付嬢さん、改めセレナさんとで庭に向かう。
当然のごとく冒険者たちも後ろを付いてくるのだが。
まあ、今更だな。
「それでは素材の方を……」
「ああ、では出すぞ?」
俺は右手を前に出し、異次元収納から魔物の素材を次々と出していく。
最終的には庭に小山が出来た。自分でも少しビックリだ。
「「「「「「……………………へ?」」」」」」
セレナも冒険者たちも皆呆然としている。
パアアアン!!
セレナの近くで柏手を打つ。
「っ! は、はい!
こ、これってもしかしなくても魔物の楽園の魔物ですよね…………?
こんな量を………………
い、今から鑑定を行わせていただきます。
ちょっ、あなた! 応援呼んで!
えっ!? なにこれ!? どれも素材の剥ぎ取りがとても綺麗!
………………すいません。まだまだかかりそうです。取り合えず確実にありそうな、金貨500枚分を渡します。足りない分はまた明日取りに来てもらえますか?」
セレナが慌ただしく動き出したあと、受付に戻り、金貨を500枚袋に入れて渡してきた。
俺はそれを異次元収納に入れる。
「ああ、わかった。また明日来る。
ついでだが、この冒険者カードも頼んだ」
俺とアリシアの冒険者カードを渡す。
セレナさんは魔道具で読み取った情報を見て卒倒しそうになっていた。
俺たちがギルドから出ていったあと、冒険者達は
「……おい。なんだあの方々は」
方々と言う時点でユーヤの覇気に当てられてしまったのが分かる。
「……わからねえ。だが、とんでもないな」
「ああ、あの威圧というのか? オーラが出てたよな」
「しかも、聞こえてきた話だと男の方は戦闘方が万能らしいぞ?」
「まじかよ!? あの超絶イケメンで万能かよ!? 万能ってことは何でも出来るってことだろ!?」
「凄いな……」
「ああ……」
「白銀の髪の超絶イケメン…………」
「戦闘方が万能で全部できる………………」
「「「白銀の全能だ!!」」」
そんなこんなで早くも二つ名が付いたことをユーヤはまだ知らない…………
気に入ってくれたらブクマ、評価お願いします!感想も待ってます!




