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これからどうするかな

「えっ!? 主殿はドラゴンなのですか!?」


 セリフからわかると思うが、アリシアに俺の正体がドラゴンであることを明かしてみた。


 さて、どういう反応になるかな?



 「凄いです! 最上位の存在の1つじゃないですか!

 やはり私の目に狂いはなかった!」


 思ったよりも良い感じに受け止められているみたいだ。


 アリシアには物静かな印象があるが、今ははしゃいでいる。


 まあ、それも仕方ないか。それだけのこと言っている自覚はあるし。なんたって、実は俺はドラゴンです!って言われて、反応薄い方がおかしい。



「ん? 最上位の存在の1つ?

 それは他にはどんな存在がいるんだ?」



『例えばですが、魔物ですと神喰狼(フェンリル)

 マスターの種族である竜、そして龍、これらはまとめてドラゴンと呼ばれます。ドラゴンはそこからさらに種族が細分化されますのでピンからキリまでありますね。

 更に世界蛇(ヨルムンガンド)なども最強に数えられますね。

 精霊や悪魔でも上位の存在ですとそれらに匹敵する力を持ちます。

 亜人のなかにも高位の吸血鬼や獣人でもそれだけの力を持つことがありますよ。

 これらは位の低い神では歯が立たないような強さを持ちます。

 竜と龍の違いは主に胴体が蛇のように長いかですが、竜の姿でも格が相当な高位ですと龍と呼ばれたりもしますので、案外曖昧な基準です』



 へー、中々重要な情報じゃないかこれ?

 頭の片隅にとどめておこうう。


「ところで、これからどうする?

 人間の町を探すのか、念のために暫くは森で暮らしてレベルをあげるのか」


「主殿のお心のままに」


『町に行くのが良いと思います!

 アリシアの記憶から情報をとったので、地図の範囲が広がっています。

 なので大体の場所はわかっていますよ!

 それに、今のマスターは大抵の人族じゃ全く問題にならないほど強いですし!』


 うん、やっぱりウルさんってば凄い有能。


 決めた。町に行こう。


 それから、脳内の地図に従って歩き始めた。







「おっ、魔物がいるぞ?」


 前方数十メートル先にでかい猪のような魔物がいる。

 

 ステータスは……見る必要はないか。


「主殿、ここは私が」


 アリシアが俺の前に歩いていった。


 そう言えばアリシアはどのくらい戦えるのだろうか?


 進化したてで体は慣れていないのでは?


 スキルに関しては手に入れると頭のなかに使い方が浮かんでくるのであまり問題はないと思うが。








 ……なんて思っていた時期が俺にもありました。


 

 アリシアさん、メッチャつええー。

 

 まずは、まだ数十メートル離れているのに立ち止まり、手のひらを上にかざしたのだ、


 そうしたら手のひらから血が滲んできて、急速に固まり、小刀が出来上がった。


 それを逆手に持つと、今度は自分の影に潜っていったのだ。


 それから数秒たつと大猪の影からアリシアが出てきて、その脳天に小刀を突き刺したのだ。


 実に呆気なかった。



 …………へっ? いやいや、どうなってんの?



『おお~! 「血液操作」で武器を作り、「常闇の支配者」の「影移動」で自分の影とビックボアの影に道を作り、そこを移動して急所を攻撃しましたか!

 アリシア、凄いです!』


 ウルが全部説明してくれた。ありがたい。


 なにあれ? ちょっと強すぎない?


「ふぅー、中々使いこなすのが難しいスキルですね。まだまだ修正点は多そうです。

 …………あっ、レベルが上がったようです。

 ところでこの猪どうしますか?」


 やってのけて当たり前だったという風に堂々とアリシアが歩み寄ってくる。


 …………うん、俺ってアリシアと戦ったら勝てるのかな……?


「あ、ああ、えっと、その猪だが、ここに置いていくのも勿体ないよな。

 本当は解体とかしたらいいんだろうけど、俺にはそんな技術はないし……」


『マスター、マスターの「喰らいつくす者」で素材以外を食べてしまえばよいのでは?』



 ああっ、そんなことが出来るのか!


 俺は猪に手をかざし、要らないとこだけ食べるイメージで喰らいつくす者を発動させた。


 猪の姿が消えて、俺に吸い込まれていく。


 後に残ったのは毛皮や牙だけだった。



 これなら持っていけそうだ。俺の腹も膨れたし。


 そうそう、喰らいつくす者を使うと腹が満たされるんだ。際限なく食える感じはするのだがな。


 もしもお腹が一杯になってしまったら使いにくいスキルだろ?

 伊達にレジェンドスキルでは無いな。



 俺はアリシアに仕留めてくれた礼を言いつつ、リュックに素材を突っ込んだ。



 

 さあ、行こうか。


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