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BRAVE HEARTS  作者: 刹那翼
第4章 黄金郷の激闘
57/88

開幕と同盟戦 11/22

『いよいよ始まる『エルドラード』!

 まずは1年生からの入場です!』


 いよいよ始まった『エルドラード』開幕式。最も広い体育館で行われる開幕式は、多くの人からの視線を浴びる。考えるだけで緊張してしまう。特に俺は最弱だったから公衆の面前で馬鹿にされないか心配になる。


「おい、正義。緊張し過ぎだ。悪いように言われないさ。胸張って、前見て歩いてこい」


 音坂先生は微笑みながら、俺の背中をポンポンと叩く。その言葉にちょっとだけホッとした自分がいた。


「はい」


『第6位、ブレイヴ・ハーツ!』


 俺達はチーム名を呼ばれ、俺を先頭にしてゆっくりと歩き始める。俺達はスポットライトと体育館2階からの視線を浴びる。音坂先生に言われた通り、前を見て歩く。


『どん底から這い上がったリーダー大空正義を中心に、進化の翼を広げたチーム!実力は未だ未知数!どんな闘いを繰り広げるのか、乞うご期待!』


 アナウンスがその言葉を告げた。俺のことを、チームのことを罵ることなく、チームの紹介を終えた。

 そして、1年から3年の全チームが同じ場に集う。


『生徒会長の全道さん、挨拶をお願いします』


 そして、生徒会長の全道が3年の『エルドラード』出場チームから抜け出て、舞台に上がる。


『さぁ、待ちに待ったこの時が来ました。1ヶ月の時を経て、『ラグナロク』への道と繋がる『エルドラード』の開幕の日。これは、『エルドラード』3位以内のチームが参加権を得る『ラグナロク』の開幕の狼煙でもある。学園を代表する大会があっという間に終わってしまうけど、皆楽しんでいこう!』


 生徒会長の言葉に会場は大いに盛り上がり、開幕式の幕は閉じた。




 この開幕式の後には初戦で最も注目を集めている試合が各学年で行われる。1年生からは最強の真霧と不屈の斎藤との決闘。同盟戦として、どちらも応援したくなる。


「頑張ってこいよ、斎藤も真霧も」


 試合前に顔を合わせる機会があったので、一度落ち合う。すると、真霧は涼しい表情をしていたが、斎藤は対照的に緊張に満ちた顔をしていた。


「ああ。正義君も明日の試合に頑張って」


「あ、あぁ。最後まで諦めず闘ってくる」


 俺はその二人を見送り、試合を観戦した。試合序盤は、互角の闘いを繰り広げていた。斎藤達は特訓の成果を大いに発揮している。これなら、どちらが勝ってもおかしくない。

 しかし、試合中盤から何やら真霧率いる『ダーククルセイダーズ』の動きが怪しくなっていった。一度『グラディウス』の全メンバーから背を向けて退散。そして、切り札の3人目のところへ集まる。3人目の顔がイマイチよく見えなかったが、男なのは確かだった。

 試合終盤、完全に一方的な試合になった。見ている俺達でさえ、何が起こっているのかわからなかった。そう、体育祭の時のように、人と人の場所が瞬時に入れ替わったのだ。とりあえずわかったのは、あの魔法を使う者が『ダーククルセイダーズ』にいること。

 試合は、真霧らが斎藤らを完封し、圧勝した。




「斎藤、残念だったな。最初は本当にいけるんじゃないかと思ったよ」


「ああ、ありがとう。

 ……大空、奴らの最後の1人はお前が知っている人物かもしれない。気を付けてかかった方が良いぞ」


 今日の試合の後に、斎藤が述べたこの言葉が妙に引っかかる。俺の知っている人物が真霧と速水に並ぶ力を持っているわけがない。3人目の謎は深まるばかり。

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