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BRAVE HEARTS  作者: 刹那翼
第2章 Road to El Dorado
35/88

リーダーの読み合い 9/8

 いよいよ対『ルーナ・ピエーナ』の朝が来た。目覚めが少し悪く、寝違えたのか首が痛い。授業後に決闘があるので、少し時間はある。朝は早い方だし、今のうちに集めた情報を整理していこう。

 『ルーナ・ピエーナ』のリーダーは、影野(かげの)(るな)でバトルメンバーは鹿原(かはら)陽菜(ひな)と伊藤瑛梨奈(えりな)、如月亜里沙(ありさ)。彼女らは学年でもトップクラスのチームで、チームの中での属性の相性も抜群である。影野が、最強属性論に真っ先に名前が挙がると言っても過言ではない地属性を使用する。これは並々ならぬ脅威だ。鹿原は増殖の木属性で仲間の盾を張り、伊藤は攻撃力特化の火属性でチームの火力を付加し、如月は水属性の回復魔法で仲間を援護する。影野の出場確率は90%を超えているため、何事もない限り出てくると見込んで間違いはないだろう。次点に、如月が出場が多いため、この枠も確定と見た。後は、残りの二人。火属性なら氷牙との相性が良いが、木属性の鹿原が来るとなれば、話は別。彼の圧倒的火力でも増殖の木には相性が悪すぎる。風属性は、基本的にどの属性とも渡り合える勝負性を有しているが、木属性という巨大な脆弱性を孕んでいる。フォローを入れると、火には有利だ。うちのエースを黙らせるためにも、鹿原という布石を置いてくるはずだ。

 なら、敢えてエースを抜いてでも戦えることを示しておくか。今こそ合宿の成果を見せる時だ。学年最高峰でも、俺達が戦えることを示す場所には丁度いい。



 今日の朝は目覚めが悪かった。きっと今後の運命を分けるであろう決闘があるから。とりあえず、朝のちょっとした時間にアイスコーヒーでも飲みながら、彼らの情報を整理しようか……。

 さて、『ブレイヴ・ハーツ』。近頃最も注意すべきだと恐れられているチーム。更には、新たなメンバーが二人参入したことで、実力はまだまだ計り知れない発展途上のチーム。その中でも最も注意すべきなのは、キャプテンの大空正義。彼があのチームに入ってからというもの、完全に流れを掴んでいる。彼が元最下位だからといって(あざけ)る人を見かけるが、私は反対側の立場で異様なダークホースだと目を見張っている。彼が出た正規の試合で負けたのは、無敗の『ダーク』のみ。その他の決闘は、度重なる熱戦の末に勝利を手にしている。彼はなんらかの『素質』を持っているに違いない。しかし、あのチームにはまだ役者がいる。まずは冷姫氷牙という絶対なるエース。彼の天から授かったフィジカルは筆舌に尽くせぬほど素晴らしい。何度も彼の決闘を観戦したことがあるが、彼は学年主席でもおかしくない。あの真霧がいなければ、文句無し……ではないか。十刹(じせつ)美波(みなみ)という学年遠距離最強が3位とすぐ後ろを追っている。この学年は化け物が3人いる。その中の一人を相手するとなれば、そう簡単にはいかない。そして遠距離でも名手の鳳爽乃。最後に謎に包まれたスピードスター、雪ノ下椿。

 ……ふむ。私の予想としては、キャプテンの大空君は入れてくる。温存する必要性がある『エルドラード』や『ラグナロク』ではない限りあり得ない。そして、火属性と氷属性を持っていると思われる雪ノ下さん。この対照的な二つの属性を持っているだけで、戦略の幅が広くなる。最後の枠は……。スナイパーかエースか。私なら、エースが欲しい。私のチームは、スナイパーというスナイパーはいない。亜里沙は銃を使うけれど、火力はない水属性。ならば、エースはかなり動きやすくなる。でも『ブレイヴ・ハーツ』のこと。何か仕掛けやすくするために、遠距離砲台を一つ入れて、攻撃の幅を更に広げてくる可能性もある。夏休みに合宿を行っていたという噂を耳にしたから、エースに頼らなくても個々の実力を上げてきて、十分な戦いができるようになった可能性が高い。となると、鳳さんの可能性も捨てがたい。

 ……そうだなぁ。エースの冷姫君が来ても良いように、陽菜は確定。あえて回復は捨てて、全員攻撃にしてみよう。相手は一撃が重いチームだし、回復するのも不毛。なら正々堂々真っ向勝負しようじゃない!



「どちらが読みを誤るか。勝負だ」



「負けないよ、大空君」

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