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先生。またね、

作者: オルハ

---------------------


私は高校二年生。

好きな人は、学校の先生。

その先生は私のことを知らない


「「 あ!山田先生!!おはよう~ 」」

『 あ、こら!なにがおはよう~ですか!ございますですよ? 』

                ・・

先生は人気者でモテる。先生からも生徒からも


本気で先生に恋して、告白した生徒がいるって前に聞いたことがある。。


ドン


痛い…

誰かとぶつかった…?


「 あ!ごめんなさい!!大丈夫ですか?! …ってあれ?誰もいない? 」


確かにぶつかって相手もこけた気が…

まあ、いっか。


「『 織羽~? 大丈夫?なにしてるの?そんなところに座って 』」


この子は私の親友の 美夏ちゃん

なにしても美しい。とりあえずモテる。以前まで、先生が好きだったって言ってた

諦めてくれてよかった…美夏ちゃんになんか適うわけないもんね…


「 ううん~!! まって~ 」


普通の学校生活

でも、夜は普通の女子高生じゃない私。


-------- --------


夜の11時

「 そろそろか… いってきます。」


私は一人暮らしで、親の知り合いのいとこのところで働かせてもらってる。

もちろん、心配性の親には内緒で。


カランカラン


[ あ、いつもより早いね。どうして? ]


この綺麗な人が店長の親の知り合いのいとこの真奈美さん。


「 ごめんなさい、ご飯食べさせてもらっていいですか? 」


たまに私はここで食べさせてもらう。


[ いいわよ。まっててね~ ]


ここのお店は、カフェの夜雰囲気みたいなところ。

私が働くのは夜の部。学生ってばれないように、化粧をしてる。

地毛が赤茶色で学校には黒スプレーをかけて行ってるけど、それも洗い落とす。

真奈美さんが言うには、学生には見えないし小悪魔みたいで好きよ。

嬉しくないけど都合がよかった。学校での私は嫌いだから。


このお店で働く理由は、お金がほしいと真奈美さんの手伝いをしたい事と、もう一つある。

先生が通ってること。

先生の仲のいい友達が、真奈美さんを好きで連れてこられるらしい。

それを聞いた私はすぐにこの店で働きたい。と言った


今日ももうすぐ来る時間。

来るのはいつも、12時45~1時の間。その時間から、朝の3時まで。

私は最近まで見てるだけでいい。って言って

お喋りには入らなかったけど

最近は、真奈美さんに連れられて行っている。


先生は全く気づかなくて安心した。


カランカラン


《 真奈美ちゃ~~ん??きたよ!! 》


このテンション高い人が真奈美さんを好きな人、高谷さん。21歳 


『 いつもすみません… 』


先生の崩れない敬語が好き。


[ あら、いらっしゃい。 ]


私の夜ご飯をもって出てきた真奈美さん。


「 あ!ごめんなさい。ありがとうございます! 」


私の好きなオムライスだった。


『 オルハ、今から夜飯なんですか? 』


そうだよね、食べてないのおかしく思うよね。19歳って嘘ついてるけど

バイトしてるし、食べてないのは不思議なもの。


[ オルハはバイト長引いて、今なのよ ]


真奈美さんが上手くフォローしてくれた。


『 オルハ、隣いいですか? 』


オルハ。呼ばれる度に胸の鼓動が早くなる。

私の名前は織羽 おるは でも、先生に教えたのは、オルハ。偽者のオルハ...


「 あ、どうぞ 」


なにもないように、冷静に返事をする。


カタン 静かに音を立てて座る先生。

先生の名前をよべる幸せな時間。


「 山田さんは、先生のお仕事してるんですよね? 」


山田先生。先生は、私を知っていますか。織羽を…


『 そうですよ。生徒たちはとても可愛いです 』


そう言って微笑む先生は、とても綺麗で胸が張り裂けそうになった。

先生のその顔は生徒は生徒。そう言っているように見えて。


「 山田… 」


不意に言いかけて私は言葉を止めた。


『 はい?なんでしょうか? 』


不思議そうに首をかしげる。こんなときでも先生はかっこいい。


「 ううん、山田さんじゃなくて。山田織羽って子知ってる? 」


なんで聞いちゃったんだろう。私は慌てて取り消してもらおうと口をあけた瞬間___


『 山田?僕と同じ苗字ですか。それにオルハと同じ名前。 』


もう終わった。バレたかもしれない。


「 う、うん。」


『 知り合いか何かですか?すみません。まだ全員覚えれてなくて… 』


ばれてない?ほっとした。


「 うん。友達の妹と仲良くて、山田先生の学校かなって思いまして。 」


ほっとした一面、寂しかった。


『 オルハ。か… 素敵な名前ですね。』


そう言って微笑む。オルハ?織羽?どちらのことを言ったの?ねぇ、先生…


「 そう…ですね 」


『 オルハ。それ食べ終わったら時間ある?3時まで。』


え?


「 バイトなうですけど?? 」


[ いいわよ。空いてるわよ山田さん。]


「 え??? 」


なにがなんだか…


『 じゃ、借りてきます。』


はい?なにを?


グイ


手を引っ張られ立ち上がる。


『 行きましょうか 』


私の好きな敬語で、好きな笑顔で、私に微笑んでくれている。

嬉しかった。


そのまま手を握られ車に乗せられた。


「 あの…?どこへ行くのですか? 」


ニコニコして運転している先生に尋ねる。


『 秘密。 それと、二人のときくらい敬語やめてくれません? 』


え。


「 山田さんこそ。」


面白くなって二人で笑った。手をつないだまま。


『 ついたよ 』


それからは、好きな敬語が無くなった。でもそれもアリで一人で喜んだ。


ついたのは、海だった。


「 わああああ!!海!夜の海初めて!! 」


すごく綺麗だった。


『 子供かよ 』


クククと笑う先生は始めてで、また大きく胸をうった。


十分はしゃいだ後、二人で並んで座っていた。


『 オルハ? 』


優しく呼ぶ声が好き。


『 僕と付き合ってくれないか? 』


優しく話す先生が好き。…って、

「 え!? 」


『 僕ね、前から気になってて、どうして真奈美さんと一緒に来ないんだろ。って思ってた。

で、それを察してくれたのかわからないけど、真奈美さんが連れてきてくれたんだ。オルハを。

チャンスだって思った。見てのとおり可愛いし、性格も大好きだった。いつもの他人に対する

嘘の大人な性格より僕は、真奈美さんに見せる子供っぽいオルハに

気がつけば、惹かれていた。  』


先生の言っていることがよくわからなかった。

私が望んでいた欲しかった言葉なのに

どうしていいかわからなかった。


「 せ...んせ   山田さん。 ありがとう!!! 」


私は言いそうになった言葉を飲み込んで、立ち上がって大きな声で言った。


『 ほら、そういうところが好きなんだ 』


ビックリした後に 笑いながらそう言う先生。

やめて、笑わないで。付き合えないんだよ。生徒と先生だから。

オルハじゃないから。19歳じゃないから。

たくさん嘘をついてるから...


『 ねえ?他に好きな人いないんなら... ううん、いても僕を好きにさせるから

 僕と付き合ってよ... オルハ。 好きなんだ。 』


やめてよ先生... そんなに言われたら...


「 す...き、、、 ずっと前から... ずっと見てた。 ずっと好きだった 」


でも、もうさよなら。ダメ。付き合ったりなんかしたら嘘がばれる...

嫌われたくない。好かれているままで離れたい...


『 やった!!!!! 』


え? なにが?なにに喜んでいるの先生?


『 じゃあ、いいんだね?僕とつきあってくれるんだね?? 』


え??


「 声に... 出てました...? 」


『 うん! 』


そう笑顔でいい私を抱きしめる先生。


やってしまった。そう思いつつこのままでいい。そう思う私もどこかにいた。


それから、バイト以外にも会う日はできた。

先生は学校があるからって土日でいいかと聞かれた

私も学校があるから、OKした。

私もバイトあるから。っと...。


学校では相変わらず普通の毎日だった。

一つを除いて。


それは、先生。


先生が話しかけてくるようになった。

嬉しいけど嬉しくない

ばれないように必死だった。

声でばれないか。顔でばれないか。

不安だったけど、織羽を気にしてくれたのはすごく嬉しかった。


『 織羽さん 』


名前はさん付け。


「 はい。先生? 」


私もばれないように先生。と山田をつけないようにしている。


先生の顔が近づいてきて口元が耳のところへきた。

私は胸の鼓動が早くなるのに気づいてたけど、抑えた。


『 明日。オルハに会うんだ。 』


いつも私に話す内容はオルハのこと。

嬉しそうに。オルハしか見たことない顔で。生徒には見せない顔で。

いつもいつも、胸が張り裂けそうになる。

私なのに私じゃない。

織羽は、オルハに嫉妬して。


オルハは織羽に嫉妬して…


「 そうなんですか!よかったですね。 」


私は一番の笑顔で言った。

そして思った、終わらさなきゃ。


--- ---


『 オルハ 』


今日が最後のオルハ。 オルハは織羽には戻れない。だから消えるの。

織羽は一人なの。


「 やまだくん 」


『 久しぶり。会いたかった。 』


そう強く抱きしめてキスをしてくれる先生。

初めての恋もキスも

全部、先生が教えてくれた。。。

できれば、ずっとオルハのままで、

あなたの傍にいたい。あなたの隣で笑っていたい。


「 私もだよ やまだくん 」


今日一日だけ幸せをください____


----- -----


『 今日は楽しかった?? 』


いつも聞いてくれる彼。


「 うん。とっても。 」


『 よかった。じゃあ、またね 』


家の前。送ってもらうのもこれが最後。


「 山田くん! 」


最後まで打ち明けない。


『 ん? 』


「 大好き。大好き!! 」


驚く彼。でもすぐ笑顔になって、


『 僕のほうが好きだよ 』


大好きな笑顔でそう言うんだ。


「 だからね... だから、別れよう ! さよならしよう ! 」


泣きながら笑顔な私におどいてるのか

別れようって言われたことにおどろいてるのか

または、両方なのか。


『 え、まって、なんで? 』


降りた階段を上ってくる先生。


「 嘘ついてたの。私、19歳じゃない! 」


『 え。 で、でもそれくらい僕気にしないよ。だから別れるなんて... 』


ごめんね先生。 オルハは織羽を守りたい。今ここで打ち明けたら

オルハが羨む、織羽が消えちゃう。消えるのはオルハだけでいい。


「 ごめん、山田くん... すごく好き。大好き。 」


『 じゃあ、なんでっ... 』


泣きそうな先生。この顔は始めてみたなぁ。

まだまだ見ていたい。なんて...


「 帰って。また会える絶対。会いに行くから。二年。二年待ってて。

 全部言うから。 二年後に。 」


二年。二年後に私は卒業する。

その時まで先生がオルハを覚えていてくれたら。


「 山田くん。大好きだったよ。ごめんね。またね___ 」


織羽、がんばってね。

わかりにくい感じになってしまいました。すみません

バリバリの初心者。こてからもがんばります。

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