ラスト人類私with和装ロリ
えーっと、中途半端な時期に書き始めたせいで、かなりの確率でキリの悪いところで放置されます。
なので、とりあえず普通に投稿できるようになるまでは一般公開はせずに、【開示設定】を【すべての一覧と検索から除外】にしてあります。
受験が終わるまではこの小説を見つけた人しか読めないぜ!
広まり方はクチコミ限定だぜ!(チラチラ
では、プロローグだけですが、どうぞ!
第七次世界対戦は日本の勝ち、という形で一応、終戦した。
そして生き残った日本人――えーっと、現在の地球人――は、D.F.S.《Das Fliegen von Schwadron》人が残した船で、宇宙へと旅立った。
でも、人類の科学力じゃあ宇宙で完全に独立駆動する船なんて造れないから、オゾン層の少し下の辺りを飛び回っているんだけどね。
それで、何故人類が地表に降りないかだけど、相次ぐ戦争のせいで、地球は禄に生活できる環境じゃないんだって。
だから、もし地球に取り残された人類がいたら激しくドンマイ。
もしそんな奴が居たら、言うね。
ドンマイ、って。
せーの。
「私ぃィィィ! ドォンマァーぁァァァァイィィィ!」
……どうしよう。
私、地球に取り残されちゃった☆
☆☆☆
第七次世界大戦において、D.F.S.人が攻め込んできたとき、私、ちょうど寝てたのね。
大学生の一人暮らしで昨日は講義もなく、なら寝るか、と一日中寝てたわけ。
そしたら、なんか周りの人にもD.F.S.人にも見つからなかったみたいで、今日目を覚まして外に出た時にはもう、誰もいなかった、と。
「どうしてくれんじゃー!」
空に向かって吠えた。
うん、無駄に快晴なのがなんかムカついた。
さて。
どうして私がD.F.S.人に見つからなかったのか。
それは多分、私の持つ超能力のおかげだと思う。
まず前提として日本人は全員超能力を持ってるわけね。
で、私の能力がⅣ群『建造物創造』で、建物を好きなところに作ったり、その建物内部であれば私の好きなようにいじったりすることができる能力。
ダンジョンと違うのは魔物を想像できないところかなー?
えげつない罠とか設置してみたら自治会から苦情来て撤去されちゃったことがあるけど。
大きさも、ちょっと大きいお家かな? くらいの建物しか作れないし、罠こそ設置できるけど、そもそも面積が少ないから大した数設置できないし。
ストーカーとかの撃退には有用なんだけどなぁ。
今まで三桁は撃退してると思う。
で、その中で寝てたら見つからなかった、と。
男に興味はないんじゃー!
「うん? どうして地上に人間が一人しかおらぬのじゃ?」
ギラギラと熱く燃える太陽に吠えていると、何処からか声が聞こえた。
この声は――
「――ロリ!」
「誰がロリじゃ、馬鹿者。妾はこの世界の神じゃぞ!」
そんなこと言ったって、姿も見せずに声だけだったら神かどうかなんて分からないよー。
「姿を表せばいいのじゃな? ふん!」
瞬間、空気が割れる。
キン、と空気が張り、まるで積み立てた積み木を指で付いたかのように崩れていったのだ。
「和装ロリ来たー!」
「ええい、離れんか、鬱陶しい!」
☆☆☆
「そこに直れ! 妾が小娘、貴様を成敗してくれよう!」
「涙目のロリ娘可愛いー」
「息を荒げるな! 気持ち悪い!」
「顔が真っ赤よー? お姉さんといいことしましょー?」
「妾をまだ愚弄するか!」
ピキッ
そんな音を耳が捉え、体の動きが止まる。
いや違う、これは体の主導権を握られてるんだ。
体が勝手に動いて、正座の形になる。
こんなことができるなんて、まさかこの和装ロリ――
「神!?」
「だから最初からそうと言っておろうに!」
体の自由が効かないので、和装ロリの女の子を観察。
くそ、メガネがないのが惜しまれる!
まあ、視力2.0あるんだけど。
もっと細部まで見たいんじゃー!
和装ロリ。
身長、145cm前後。体重は30kg辺り。
髪型は神々しい光を放つかのような銀糸。それを、左側は結い上げて、片方はそのまま流している。同じ女として羨ましいから後で少しもらおう。用途? そんなの決まってるでしょ。
スリーサイズは、上から、78―54―72。これは間違いない。
「小娘、思考が全て妾に漏れておるぞ」
「口に出してた?」
「いや、読心術じゃ。あと、髪はやらん」
「えー? ちょうだい! 髪の毛ください!」
「というか、なぜそこまで妾の情報がわかった!? トップシークレットなのじゃぞ!」
「女の子スカウター!」
女の子を視姦し続けているうちに身に付いた私の超能力外スキルだ。
「他にもわかるよー。えーっと、男性経験はナ――」
「ストップ! それは喋ってはならんのじゃ!」
「怒ってる――アレ? なんて名前?」
「うむ、いまさらか、とかはもう突っ込まないのじゃ」
「突っ込むなんてえっちぃー」
「もう何も言わんぞ。……妾の名前はえーっと、そうじゃな、この世界の言葉で言うと『凛々(りり)』じゃ」
「そっかー、リリちゃんかー、可愛い名前だねー。私は――名乗らなくても、もう名前分かってるんでしょ?」
「うむ、菱川夏希じゃな? 職業は東大一年生、サークル所属は無し、身長は168cm、体重は――」
「言ッタラ殺スゾ」
「ひぃぃぃぃぃ! 夏希ちゃん怖いぃぃぃ!」
「ごめんねー、リリちゃん。意地悪するつもりはないんだけどねー、ちょっと口を閉じてもらおうか――」
「…………(コクコク)」
「ところで、一体何の用?」
「…………」
「あ、もう喋ってもいいよ」
目尻に涙を溜める和装ロリ、もとい、リリちゃんに声をかける。かぁいいよぅ。
「う、うむ、どうして地上に生き物がお主しかおらぬのじゃ?」
☆☆☆
あれは、私が高校に入学したときのことだ。
その年は、桜が遅咲きで、まだ蕾すら付いていない桜並木を眺めながらの初登校だった。
入学式なんて、どこも似たようなものなんだろうと思う。
校長先生から睡眠薬(※ありがたいお話のことです)をもらい、教室で自己紹介。
可愛い娘のチェックをしてたら、出席番号が真ん中からちょい後ろの方の私にも順番が回ってくる。
このクラスにも、可愛い娘がいっぱいいる。
チェックしたところ七割は私基準合格。あとは、一般基準なら充分OKだと思う。
教壇に手をついて、私は一年間同じクラスになる女の子達に向けて宣言した。
別に、うちの学校は女子高じゃないよ。男女比率半々くらいの共学だから。
「男には興味ありません。もしこの中に、レズ、百合趣味、同性愛者(♀)、妹(百合的な意味で)がいたら、私のところに来なさい、以上!」
☆☆☆
「その話と地上に生命がいない関係性が見えないのじゃが……」
「さてと、冗談は置いといて」
「今までの前置きは一体!?」
「あ、もちろんさっきの話は実話だからね」
「おまわりさーん!」
「今いないよ」
「そ、そうじゃった」
「で、どうして私しか地上にいないかだけどね――――」
(リリちゃんにセクハラをまじえ説明中につきしばらくお待ちください)
「――――ということがあったの」
「うむ、人間どもめ、勝手なことをしやがるのじゃ!」
「で、リリちゃんは神様なんでしょ? どうにかならないの?」
「うむ、妾も忙しいからの、この世界への滞在時間があと30分しか残っておらんのじゃ」
「えー、私を助けてください、神様」
「都合のいい時だけ神扱いするんじゃないのじゃ!」
だってー、どっちかっていうと神様じゃなくて幼女なんだもーん。
可愛すぎてちょっとどうにかなっちゃいそう。
「でも、さすがに可哀想じゃしの……。なにか、生活に必要な恩恵をやろう」
「触手ください!」
「却下じゃ! 一体何に使うつもりじゃ!?」
「リアル触手責めに決まってるじゃなーい」
「なんか心配してやった妾がバカみたいに思えてきたのじゃ……。何もいらんのなら適当に……そうじゃな、何をやろうか」
「触手はー? 触手ー?」
「少し黙っておれ」
「触し――――グッ――――んーんー!?」
光の――なにこれ、猿轡? みたいなのをはめられた。
ナニコレ外れない。
「おーおー、いいのがあったのじゃ。これなら地球上に生物を簡単に増やせるし、ほかの世界の侵攻にも耐えられるじゃろ」
「んー?」
「ホレ」
リリちゃんの、右手から放たれた光が、私の体を包む。
冬の早朝の布団の中のように暖かくて気持ちいい。
瞼がトロン、となった。
そして光が収束する。
「その光は、スキル、いや、この世界の言葉だと超能力じゃな、『生物創造』じゃ。あと、『魔王化』と『情報閲覧板』、それと『道具創造』、これで全部じゃ」
「えーっと、魔王化、って明らかに不穏な単語が混じってたような気がするんだけど……」
「ああ、スキル――いや、超能りょ、いや、もうスキルで統一するのじゃ」
「で、そのスキルって何?」
「夏希の世界で言うところの超能力じゃな。ニュアンスは同じじゃ」
「で、もんすたーなんとかってやつとかは?」
「順番に説明するから待つの――っと、もう30秒しか滞在時間が残っとらん。ナビゲーターを残していくから、あとはそいつに聞くのじゃ。ではまたの!」
そう言ってリリちゃんは来た時と同じようにして帰っていった。
割れていた空気が元に戻った。
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菱川夏希 19 ♀
HP1690/1690
MP1920/1920
AP1450/1450
筋力 72
器用度 29
素早さ 91
知力 89
精神力 172
運気 16
アクティブスキル(任意で発動)
『建造物創造』『生物創造』『道具創造』『情報閲覧』
パッシブスキル(常に発動)
『魔王化』
固有スキル(本人が編み出したスキル)
『女の子スカウター』
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10/8 夏希の過去話「以上」が異常になっていたのを変更。
異常はボクのツッコミじゃないか……。
気づきませんでした。
もし誤字脱字があればお願いします。