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嘘の数字
太郎と会うと頭の上に800という数字が浮かんでいた。
今朝鏡を見たところ俺の数字は1022だった。
「太郎よ、いったいこれは何の数字だと思うかね」
「分からないが、お前が俺より勝ってる所なんて嘘をついた回数ぐらいじゃないか?」
「何を言う俺は生まれてこの方両手で数えられるほどしか嘘はついていないのだ」
「ふむ。数字は変わらない。では違うのか。」
「そうさ、友達だって俺の方が多くいるぜ。」
「数字が1023になったぞ。不思議だ。先程は変わらなかったのに。」
「そんな俺は両手で数えられるほどしか嘘をついたことはないのに…」
「何故だ? 何故変わらぬのだ? やはり嘘をついた回数ではないのか。いや、ちょっと待て。お前まさか2進数で数を数えていやしないか?」
「えぇー。そんなことないぜ?」
数字が1024になった。
「俺は両手で数えられるほどしか嘘をついたことはないんだ」
数字が1025になった。




