俺と同じくSSSランクの転校生がくるらしい
「あんた、やりすぎよ!あんな高等な第一級魔術使ったら相手がどうなるかわからないの!?」
アユミが激怒している。どうやら俺は無意識に高等魔術を使ってしまったらしい。
俺は激しい自責の念に駆られていた。俺が相手を救急車送りにしてしまったという事実。
一歩間違えれば相手の命を奪っていたのかもしれない。
加藤先生が俺の元に駆け寄ってきた。「マキトさん。手加減して下さい。あなたはsssランクなんですから。。」
「すいません。」そして俺は覚悟を決め現実を受け入れる事にした。
この異世界転移の様な世界で生きていく事を誓った。
今回みたいに相手を傷つけない為にも、まずはこの世界。そして、詠唱について勉強する事にした。
勉強する為、図書館に向かう。アユミも一緒についてきた。この世界のアユミは俺に対して積極的である。
「マキトまた図書館?あんた図書館好きよね〜」。
どうやら、この世界の俺は図書館が好きらしい。
「なぁ、この中で、オススメの初歩的な詠唱の本を教えてくれないか?」。
アユミが驚いた表情をとる。「あんたにしては珍しいわね。初歩から学び直す的な感じかしら?まぁいいわ。初歩ならこれね」。
読んでいてわかったが、どうやらこの世界では、人は皆MPみたいなものを持っており。
MPの量によって、ランク付けされるらしい。
C〜SSSランクまであるらしく、俺はSSSランクという訳だ。
詠唱もランク分けされており第三級から特級まであるらしい。
詠唱のランクが上がれば上がるほど消費MPも多くなり、高度な情報処理を要求されるらしい。
簡単に言うと高度な暗算をする感じなのだろう。
でも俺詠唱した時に何も考えてなかったな。気になるからアユミに聞いてみた。
「アユミ聞きたい事あるんだけど、俺詠唱した時、頭の中で何も考えてなかったけど、なんで詠唱成功したんだ?」。
アユミがまた驚いた表情をとる。「あなた前に言ってたじゃない。自分の場合詠唱に関してはスキルですべて頭の中で単純化される。」
スキルとはなんだろうか、この本には載っていなかった。これもアユミに聞いてみよう。「スキル?」
「Sランク以上の人にのみ許された。生まれついての異能力のことよ。
最初聞いた時は驚いたわ。あんたのスキルはチート並みの能力よ。MPの消費量だけ気にしてればいいんだもの。
でも、あなたの場合MPは無尽蔵に近いから、
癪に障るけど、私が見る限り、あなた以上に詠唱の才能に恵まれた人はいないわ。」
なるほど。だから俺は無意識に詠唱できた訳だ。
この本には初歩的な詠唱の呪文が記されているから、家に持ち帰り勉強しよう。
勉強に関しては俺の場合、詠唱の呪文を丸暗記するだけでいいから楽なものだ。
もう日が暮れてきた。家に帰ろう。一緒にアユミと帰る時、アユミがふと俺に聞いてきた。
「あんたやっぱり、別の世界のマキトなの?」。
俺は慌てふためいた。とりあえず、なぜそんな事を聞くのか聞いてみよう。
「なんで?」。
アユミが我慢していたかのような弾丸トークをお見舞いしてきた。
「なんでって、あんた昨日変な事言ってたじゃない、俺は並行世界に飛び立つとか訳の分からない事を最初は厨二病こじらせただけと
思ってたわ。でも今日のマキトは様子が、だいぶ、おかしいし。。ねえ、どうなのよ!?」。
「うわああああ」俺は発狂して走って逃げた。俺はいつもこうだ。
辛い現実。逃げ出したい場面にでくわすと。立ち向かわず逃げる。
家に着いた。ダッシュでベッドへ向かう。そしねベッドで寝っ転がる。
母が俺を呼ぶ。「マキトご飯よ!」。今日は疲れた。飯どころではない。
「いらない!」。母さんごめん。今日はもうら疲れたんだ。。
俺は朝まで泥沼のように眠りについた。朝になった。身支度をする。両親と挨拶を交わし、朝食を済ませ。
玄関を出る。そこにアユミはいなかった。母さんが心配そうな顔をしてる。
「アユミちゃんこの時間には必ずいつも待っていてくれてるんだけど、今日はどうしたのかしら」。
昨日あんな事があって、会いづらいんだろう。俺は学校に向かった。
しかし、学校にもアユミはいなかった。何かあったのだろうか。
加藤先生が教室に入ってきた。「今日はアユミさんは風邪でお休みです!そして今日は転校生が来てます!入ってきて下さい!」
1人の女子が教室に入ってきた。「私のランクはSSS名前はホナミよ。宜しく」。
なんか一言で言うなら冷徹て感じがする。女子だなぁ。顔は可愛いけど、そう思ってると、ホナミが喋りだした。
「この中にSSSランクの人がいるて聞いてるけど誰?」。
みんな俺の方を向く、「あんたね。決闘を申し込むわ!!」。
今なんて言った?決闘?この世界はホントにアクシデントが多い。とりあえず決闘なんてしたくない。
「けっけっ決闘?遠慮しておきますよ。ハハ
第一女の子と決闘だなんて。。」
周りの視線が凄く痛い。なんだ俺おかしい事言ったか?。
「異性からの決闘は絶対に断れない。拒否するなんて驚いたけど、なら、無理矢理契約を結ぶまでだわ。」
手に紋章が刻まれる。痛った。なんだこれは
「これで、あんたが決闘を拒めば。。わかるわよね。今日の放課後グラウンドで待ってるわ。」
どうやら、俺はこの転校生と決闘しなきゃいけないらしい。
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