第1章 第78話 王都への報告とゴーレム許可取りに
転移104日目 王都 サーテア子爵邸
サーテア子爵家と、サーティワ侯爵家からの先ぶれが有った為、昼過ぎから、王城への登城が認められ、セイヤは、クレアやカーベル卿と共に、王城へと登城した。
先の段階で、王家に献上する馬ゴーレム装甲馬車を預けておき、中庭に入れてもらって、中の装備等も確認してもらっておいた。
時間になり、王様への謁見となり、謁見の間に通された。
王国の貴族・武官・文官の代表が左右に並び、真ん中の紅い絨毯の上を歩き、謁見者の定位置迄進んだクレアに続き、カーベル卿と共にその1歩後ろに並び、片膝をつき頭を下げると
「ヴィドナルス王国、ヴィラルド国王陛下、おなぁ~~りぃ~~」
ファンファーレが鳴り響き、呼び出しの声と共に王様が入場した。
「皆のもの、面を上げよ。 さて、サーテア子爵が子女クレア嬢、今回の瘴気による、冒険者の召集につき、報告せよ。」
「今回、サーテア子爵領のファイの村近隣でおきた、魔物の大量発生並びに、ダンジョン発表から討伐に伴い、発生した瘴気の元凶は、先の時代の勇者が居た時代、レイドの国で起こった〖レイドの悪魔〗を封印した、勇者の従者が1人、魔導師バレール様が、かの地に隠居し、封印した〖レイドの悪魔〗であったと思われます。………」
「「「「〖レイドの悪魔〗だって!!!!」」」」
王国の重臣達が、ザワザワと騒ぎだし
「しずまれ!! クレア嬢、続けてくれ。」
ヴィラルドの言葉で、鎮まった謁見の間で、王様が報告の先を促す
「はい。 その〖レイドの悪魔〗ですが、今回の冒険者の召集で、討伐と云うか、魔界への送還で事なきに終え、犠牲者3人、石化3人をだし、石化した3人の救助の為、先に協力してくれた、サナトリア王国への報告に向かいました。」
「犠牲者が3人で済んだのか!! 石化とな!! 我が国にも、〖解石の針〗はあったはず、何故王都に来なかった?」
「石化する前の攻撃が、どのような攻撃かわからず、石化を解いた時、猛毒の状態で体力が低いと、即ち直ぐ死亡の可能性があった為、石化した3人がサナトリア王国出身と思われ、先にサナトリアへと向かいました。 3人の内、2人が〖豪槍聖〗レスポール卿とパーティーメンバーだった為、サナトリア王国が〖エリクサー〗・〖エリクシール〗を使い、救助を試みる可能性があり、先ずサナトリアへと向かいました。」
「〖豪槍聖〗レスポール卿が石化していたとな!! あい解った、報告が後になった事は、了承した。 して、どのような戦闘だった。」
「範囲魔法やなぎ払い等、多彩な攻撃や、体力回復のスキルなのか、体力を削っても、なかなか体力を落とせず、戦闘が長期化する様だった為、〖白銀姫〗ユーティス嬢の指示により、前衛が〖闘気〗を纏った、全力攻撃に切り替えたところ、先の、得たいの知れない攻撃があり、次に石化されました。 範囲回復魔法の後、〖マジックボックス〗内に回収した3人以外の、石化した3人が攻撃に晒され、石化した体を砕かれて被害にあい、その後の魔法により、魔界への送還と云う形で、討伐しました。」
「〖マジックボックス〗と!!! その様なスキルが有るのか!? 明日にも、その者を伴い、登城せよ。」
「その者も、連れて登城いたしました。 報告に協力してもらう事と、先にお伝えした、ゴーレムに関する事が、同じ者である為、同行させました。 こちらの、冒険者ランクAになる、セイヤさんです。」
「答えてみよ。」
「只今紹介されました、セイヤです。 ランクは、〖レイドの悪魔〗戦ではB、後にサナトリア王国から帰ってきてAに上がりました。 〖マジックボックス〗とは、私の〖固有スキル〗になり、時間停止の亜空間になります。 時間停止状態の為、そのままの状態でサナトリアに赴き、あちらで回復させました。」
「〖空間袋〗と同じ感じか…… 時間停止状態とは、その辺が少し違うな。 で、魔界への送還とは、どのような者がおこなったのか?」
「それも、私がおこないました。 魔導師バレール様が残した本の中にあった、魔法を使ってみただけで、出来ると確信が有った訳ではなかった為、被害者を出してしまいました。」
「冒険者でランクAと申したな。 セイヤ卿、そなたも、サナトリア王国に同行したのだな?」
「〖マジックボックス〗内から出した後、どうなるか解らない為、クレア嬢に同行し、サナトリア王国に行きました。」
「では、サナトリア王国での事を聞こうか。」
セイヤは、王様の質問が、自分になのかクレアさんになのか解らず、ガーベルの方を見た時、クレアが答え始め、また正面に向きなおった。
「サナトリア王国に着き、ヴィドナルス公邸をお借りし、サナトリア国王陛下への謁見と報告を求めました。 謁見の間にも、セイヤさ…卿を伴い、セイヤ卿のパーティーを呼び出して、そこで治療がおこなわれました。 セイヤ卿が、〖キュアポイズン〗ランクSが掛けられた為、パーティーメンバーに協力を頼み、メンバーが石化した〖豪槍聖〗レスポール卿を出し、私の〖解石の針〗後、直ぐにセイヤ卿の魔法とメンバーの持つランクCとDの回復ポーションの併用により、回復を成功させました。 その後、サナトリアから派遣されていた3人の石化を回復させ、サーテアに戻ってきました。」
「その後、こちらに報告に来たと云う事だな!! あい解った。 セイヤ卿、ご苦労であった。 次に、ゴーレムの事であるが、セイヤ卿、馬型のゴーレムが曳く、鉄板を張った馬車、此をどうしたいのか?」
セイヤは、セイヤ卿と云われたので、今度は自分への質問であると悟り、質問に答えていく
「先に献上したゴーレム及び馬車は、先ずゴーレムに魔石を組み込み、ゴーレムの維持と防御を担当させます。 魔石に魔力を注ぐ事で、主人を知らせ、魔石に書き込んだ術式により、ゴーレムの維持と〖マジックシールド〗の展開を可能にします。 商隊は、馬車を集めて固める事で、多重展開のシールド内に入り、護衛隊がシールド内で護衛する事で、被害を少なくします。 馬がゴーレムになる事で、速度も出せますから、輸送時間の短縮と被害の低下を狙えます。 速度が出る為、衝撃が増え、馬車の安定が落ちる為、馬車に、シールスライムを使う事で衝撃を軽減させ、装甲化する事で安定性を高め、防御性も持たせました。」
「王家への献上の装甲馬車、衝撃が少なく、乗り心地も向上していたと聞いた。 ありがたく使わせてもらおう。 して、何を求めに来た?」
「広く商隊や行商、旅人に使ってもらう為、製造の許可と、ゴーレムを召喚出来る魔術師の派遣をお願い致します。 商隊の安全性や、行商・旅人を安全に運ぶ、街間の辻馬車に活用すれば、民の安全性を高める事が出来ます。 商業の活性化に伴い、国や領主に入る税も増えてくると思います。」
「わかった。 重臣達と話し合い、返答しよう。」
セイヤ達の謁見が終わり、サーテア子爵邸に戻ると、セイヤは、宛がわれた部屋に戻ると、どっと疲れが出た。




