第1章 第73話 魔石の確保
ベルガーとの打ち合わせを済ませたセイヤは、冒険者ギルドに戻り、ニコルに相談しに行った。
「こんばんは! ニコルさん、少し相談が……」
「では、こちらにどうぞ。」
ニコルは、セイヤを小部屋に案内し、部屋に入った。
「ニコルさん、此の近隣で、ゴーレムを召喚出来る魔術師の方は居ませんか? 其れと、ランクE-および、ランクEの魔石の確保をお願いしたいのですが……」
「ゴーレム召喚ですか? Eランクの魔石の確保? セイヤさん、ナニをするつもりですか?」
「輸送の安全と、街や村の往来の安全の為に、ゴーレム馬車を作ろうかと。」
「ちょっと待って下さい!! ギルド長と話て、考えを聞いて下さい。」
ニコルは、セイヤをギルド長のもとに案内し、〖ギルド長室〗に入った。
「ギルド長、セイヤさんからの話を聞いて下さい。 私では、手に終えません。」
「どうした!! また、ナニかしでかしたか!?」
「ナニかしでかしたかって、ギルド長、其れはないんじゃないですか!!」
「イヤ!! セイヤさんは、いろいろやらかしてるぞ! 今度は、なんだ!!」
「ギルドでは、そうみられてたんですね…… ゴーレムによる、馬車を作ろうと思いまして、魔石のE-・Eの確保と、ゴーレムを召喚出来る魔術師の紹介をお願いしたく、ギルドにきました。」
「ゴーレムの召喚事態、出来る魔術師は少ない。 魔石のランクE-・Eも、需要が多いが、数がそこまで多くはない…」
「そうですか…… ダンジョン等、近くにたくさん手に入れられる場所はありませんか?」
「サーテアにも、ダンジョンが有るが、下層に潜らないと、ランクE-以上の魔石は手に入らない。」
「ダンジョンの下層ですか…… 〖イースビレン〗で、攻略出来ますかねぇ?」
「初心者ダンジョンは、階数が5階だが、〖ダンジョンコア〗を残す形で、間引きを行い、初心者の訓練に使っている。 別の〖サーテア・ダンジョン〗が有るが、こちらは、30階程迄は攻略出来ているが、まだ、下層が有る様だ。」
「サーテアにも、ダンジョンが有ったのですね!! 〖サーテア・ダンジョン〗での、魔石の回収になる訳ですね! 最下層は、判明してないと…… こちらは、〖ダンジョンコア〗にたどり着いた場合、どのようにするのですか?」
「ダンジョン資源の確保に動くか、閉鎖させるか、最下層次第だろう…… 現在、30階層程だが、40階層を越えてくると、モンスターピードの恐れも出てくる。 前回発見されたダンジョンは、稀な事態だった。」
「最下層が、40階層以上であれば閉鎖し、其れ以下であれば、ダンジョン資源確保の為、間引きしていき、訓練に使うと云う認識ですか?」
「概ね、その様な認識で良いと思う。 たしか、32階への階段より降り、捜索が始まった位のはずだ。 〖イースビレン〗では、32階の捜索は厳しいと思う。 25階以上で、まだ捜索していない場所も有るので、その辺から捜索して、レベルを上げて挑む手もあると思う。 25階以上であれば、ランクE-・Eの魔石の確保も出来るだろうから。」
「では、〖イースビレン〗は、ゴーレム馬車の試作品を作り、王都に向かい、王都で許可を得てから、サーテアに戻った後、〖サーテア・ダンジョン〗での、魔石確保に向かいます。」
セイヤは、宿に戻り、夕食を取ると、部屋に戻ってボックス内に向かった。
先に食事を終えていたリョカ達は、ボックス内で、ポーション系を作っており
「セイヤさん、お帰りなさい。 先に食事を取ってました。」
「はい。 王都から戻ったら、ここに常宿として部屋を借り、〖サーテア・ダンジョン〗で、ランクE-以上の魔石を確保する事にします。」
「ダンジョン攻略ですか?」
「攻略より、資源としての魔石確保ですね! ゴーレム馬車用の魔石が必要になります。」
『ノーナ、ボックス内の魔物の資材の一覧表は出来る?』
『はい。 こちらになります。』
セイヤは、魔物から手に入れた、資材の一覧表をみていき、まだ使った事の無い資材を調べていった。
物のわからない品を、ボックス内で出してみて、どんな物かを調べていくと、ゴムの様な弾力のある品物が出てきた。
『ノーナ、コレはどのように手に入れたか、わかる?』
『そちらは、一部のスライムは倒した時に、手に入れた物です。 魔物は、シールスライムで、サーテア・ファイの村近辺に居た時に、手に入れています。』
セイヤは、シールスライムから、手に入れた物を加工して、馬車の車軸と荷台の間に何層かにして、挟んでおいた。
セイヤ達は、頃合いの良いところで、各部屋に戻って、明日からのファイの村への輸送の為、眠っていった。
◇◇◇◇◇◆◆◆◆◆◇◇◇◇◇
転移98日目 〖精霊の泉亭〗
起き出したセイヤ達は、出発の為の準備をした後、朝食に降りていき、セレスに話し掛けた。
「セレスさん、おはようございます。 朝食の方お願いします。」
「はーい! 直ぐ出来るわ!」
セレスが、朝食をカウンターに準備してくれたところで
「ありがとうございます。 ファイの村への往復を、2日でしますので、帰って来たらまた泊まらせてもらいます。 其れと、王都から戻ったら、こちらを常宿として、ダンジョンに臨みたいので、部屋を2つ準備していただけますか?」
「裏の冒険者用の方で良いのかしら? 部屋は、空きが有ったはずだから、準備しておくわ。 でも、4人部屋よ。 1部屋1回り(火・水・風・土・光・闇の6日)で、銀貨6で食事は別、掃除は自分達でとなるわ。」
「では、1部屋でお願いします。 真ん中に仕切りを立てて、別れて使います。」
「わかったわ。 準備しておきます。」
セイヤ達は、朝食を取り、宿を後にすると、ファイの村へと向かった。




