第1章 第2話 商業ギルドに登録
それから、セイヤは商業ギルドに行き、行商の登録をしておこうと思った。
商業ギルドを探し、入っていくと、カウンターが並び、数人の商人達が並んでいた。
順番待ちをし、順番がくると
「いらっしゃい、どのようなご用件ですか?」
カウンターの中の受付嬢が、声をかけてきた。
「行商を商いとして、始めたいのですが…」
「では、こちらで登録して下さい。 登録手数料が、銀貨10掛かりますが大丈夫ですか?」
「はい、お願いします」
受付嬢は、登録用紙を出してきたので、それを受け取り記入していった。
登録用紙には、商会名も書く様になっていて、〖イースビレン(東村)商会〗と名付けた。
登録用紙と、金貨1を出して、お釣の銀貨90を貰い、登録をお願いした。
商業ギルドから、仕入・売り上げの記入した帳簿が必要であり、毎年3割の税が取られる事と、ギルドの方に毎年幾らかの会費が必要との事、ランクが有りその会費が変わるコトとの事だった。
商業ギルドカードが発行され、街ではカードに入金でき、他の街でも入出金できるとの事だった。
現在のランクはFで、今年分の会費は払込済みと云う事だった。
それから、隣のカウンターに移り、仕入・売り上げの帳簿を銀貨1で買い、ギルドカードとの登録をする事になった。
仕入・売り上げ毎に、ギルドカードを所定の位置に置き、仕入・売り上げを書き込みしていくのだそうだ。
冒険者でもあると云うと、冒険で手に入れた物は申告不要、店・個人からの仕入と、個人(人数)への販売を書き込む様になっていた。
宿に戻り部屋に入ってから、今日購入した装備を出して、しっかりと鑑定していった。
それにより、三本の剣はショートソード(E)・三本の斧はショートアクス(E)・三本の槍は普通の槍(E)、自分用の剣はショートソード(D)・杖はトレントの杖(D)・棒は硬い木棒(D)・槍は普通の槍(D)・マントは闇夜のマント(D)だった。
防具は、全てウルフの硬革鎧・兜・靴(D)だった。
残金を確認すると、出金銀貨154・銅貨110で、入金が銀貨155、残金が、銀貨159・銅貨274・鉄貨198になった。
商業ギルドの仕入・売り上げ帳簿を出して、仕入欄にウルフの、硬革鎧(上・下)・兜・靴(D)、ショートソード(E)・ショートアクス(E)・普通の槍(E)を記入しておいた。
部屋に戻ったセイヤは
『ノーナ、ボックス内の、通常時間が経過する場所に、僕が入る事は、出来るかなぁ?』
『はい。生きている物も、入れる事が出来ます。 時間停止場所に入れれば、時間を止める事が出来ます。』
セイヤは、ボックス内の通常時間経過帯に入り、スライムを呼び出して、グリーンウルフの魔物肉・内蔵・ホーンラビットの内蔵を吸収させた。
それから、スライムに名前を付ける事に決め、〘クラウド〙と名付けました。
「クラウド、お前は今からクラウドだからな!」
クラウドは、わかったのかどうなのか、プルプルと体を上下させました。
クラウドの名前が確定したのか、確認の為、クラウドのステータスを調べると
ステータス
名前 :クラウド
年齢 :0歳
職業 :スライム
レベル :5(3UP)
種族 :スライム 性別無し
称号 :
HP(体力) :26(21UP)
MP(魔力) :11(9UP)
PW :8(6UP)
ST :8(6UP)
IN :4(3UP)
DEX :5(3UP)
SPE :5(3UP)
VIT :5(3UP)
LUK :3(2UP)
スキル :暴食(固有スキル)
:吸収(C)UP
:消化(C)UP
:打撃耐性
クラウドは、レベル5迄成長し、名前もちゃんと付いていた。
クラウドを元に戻し、普通時間経過帯で、魔法の練習をして、新しい魔法のスキル化や、いままでの魔法の強化を謀る為、土・闇魔法を使い、MPを使い果たしてから眠りました。
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転移4日目 〖精霊の泉亭〗
翌日、セイヤは起きてから、身支度を調え階下の食堂に行き、セレスさんに朝食をお願いした。
「セレスさん、おはようございます! 朝食の方、お願いします」
朝食の時間帯だった為、昨日の募集者パーティーや、旅人だろうか朝食後、直ぐに発つのか、準備して降りてくる客等、食堂は意外と混んでいた。
セイヤは、旅人風な方に挨拶し、旅の間にどんな物が欲しいか質問してみた。
「おはようございます! 旅人の方ですか? 旅の途中で行商に会った時、どんな物が有ったら買い求めますか?」
「あ、おはようございます! これから、王都迄、そうですねぇ、水は嵩張り重いですから、途中で買える事等出来たら、大変助かりますねぇ」
「水ですか… 重さもネックなんですね 」
「途中の夜営地等では、暖かい食事等、取れたら助かりますねぇ 保存食だよりになりますから…」
「夜営地での、食事提供ですか… ありがとうございました」
お礼を言って、席に戻ろうとすると、昨日のパーティーが声をかけてきた
「おはよう!昨日から討伐かい!」
「おっ、おはよう! 初心者用のダンジョンで狩りか?」
「アッ、おはようございます! 今日は行商品の買い出しをしようかと…」
「そうか、行商もするんだったな! こっちは、レベル上げでダンジョンに潜るつもりだ!」
「気をつけて、行ってきて下さい」
「おぅよ、行って帰ってくるのが、冒険者だからな! 帰りつく迄気を引き締めて行ってくるさ!」
自分の席に戻りながら、挨拶していった。
「セイヤさん、朝食ここ置くよ!」
威勢のいい声で、セレスさんから朝食を受け取り、席に戻って食事を始めた。
朝食を取り終わり、セレスさんに食器を戻して、部屋に戻り、通常時間経過帯のボックスに入り、中に夜営用の竈門等、火を炊く準備を《土魔法》で幾つか作っておいた。
いつでも、魔法を使わないで、取り出し出来る様にしておく為に、準備しておいた。
準備出来たら、背負い袋を持ち、行商品の買い出しに出かける事にした。