第1章 第1話 冒険者ギルドで登録
途中、ホーンラビット・グリーンウルフ等を倒しながら、街に向かい、着く頃には、ホーンラビット10匹、グリーンウルフ5匹を倒しボックスに入れていた。
街は、サーテアという街で、街の入口で入街税が銅貨20かかったが、ゴブリンが集めていたコインで、税は払う事が出来た。
先ずは、冒険者ギルドに行き、冒険者登録をする事にした。
冒険者ギルドに着くと、カウンターに行き、登録をお願いする事にした。
「冒険者登録したいのですが…」
カウンターで、ギルドの受付嬢のお姉さんにお願いすると
「新規登録ですか?一人、銀貨1になります」
「こちらの申請書に記入お願いします 文字は書けますか?」
「書けると思います。コレでよろしいですか?」
話は出来たが、書く事が出来るか、聖夜の心配をよそに、日本語で考えた事を書くと、こちらの文字で書く事が出来た。
「では、こちらがセイヤさんのギルドカードになります ランクはFからになります」
「ありがとうございます」
セイヤは、ギルドカードを受け取り、掲示板で出来る仕事の確認をおこなう。
掲示板で、セイヤのおこなえる、F・Eのランクの仕事をみると、討伐対象に、ゴブリン・ホーンラビット・グリーンウルフがあり、討伐済みである事がわかり、そのままカウンターに
「こちらに来る前に、討伐した魔物がいるのですが…」
受付嬢のお姉さんは、「え!!」という顔で驚き
「買取りカウンターに提出して下さい!」
と言ってきた。
セイヤは、買取りカウンターで、ホーンラビットの角を12本、皮を10枚、グリーンウルフの牙を6匹分、皮を5枚、魔石を27個を提出すると、ホーンラビット12匹・グリーンウルフ6匹が討伐対象と認められ、ホーンラビットが銀貨2・グリーンウルフが銀貨5、の討伐対象金が支払われ、合計で銀貨54、皮が銀貨1・2が払われ合計で銀貨20、魔石が合計で銀貨81、全額で銀貨155が支払われた。
その日の内に、セイヤはEランクに上がり、カードの更新が行なわれる事となった。
ギルドで宿を紹介してもらい、セイヤはサーテアの街で宿を取り、必要な物を揃えようとする。
ギルド紹介の宿、〖精霊の泉亭〗に行ってみると
「こんにちは、二泊お願いしたいのですが…」
「いらっしゃいませ、女将セレスです。一泊銅貨50枚で、朝・夕は一階で食事は別料金で食べられます。昼用の弁当は前の晩に言ってくれたら、準備できますよ!」
姿勢のいい女将さんが、一階のお食事処兼酒場で切り盛りしていた。
「それではお願いします 」
セイヤはそう頼むと、朝銅貨10・夕銅貨20で定食を二泊分、銀貨1、銅貨60を払い、部屋を確保した。
セレスさんにそう告げ、部屋を確保したセイヤは、武器・防具の買い出し、冒険者としての必需品、消耗品や生活雑貨等、冒険者・行商人に必要な品物の買い出しを、ギルド紹介の店々に廻ってみる事にした。
先ずは、生活雑貨の店を訪れてみる事にし、紹介の〖エルフの雑貨店〗という、いかにもエルフが店を出している様な店に来た。
「こんにちは 冒険者ギルドの紹介で、雑貨や消耗品が有ると聞いて来たのでが…」
ギルドの紹介では、必需品から雑貨、薬草から調味料と、幅広く取り扱う店として紹介されていた店に来てみると、エルフの店員さんが出てきました。
「いらっしゃいませ! アッ、ギルドからの紹介ですか! 見かけた事のない方ですね、新規冒険者さんですか?」
見た目年齢、二十代前半位の女性店員さんが奥から出てきました。
「セットが銀貨5、火起こしと巾着で銀貨1・銅貨30、回復が銀貨2が3で、毒消し・麻痺回復が銀貨3を計4、合計で銀貨24・銅貨30になるね」
「それでお願いします 行商するとしたら、商業ギルドに登録してからですか?」
「毎度ありがとございます! 行商も、商業ギルドに登録してからでないと、この辺では商いできないよ…」
「ありがとございました 行ってみます」
セイヤは、金額を支払い品物を持って店を出た。
一度、宿に戻り、背負い袋の中身をアイテムボックスに移した。
『ノーナ、《アイテムボックス》を、分割して、背負い袋に貼り付ける事は、出来るかなぁ?』
『任意の時間帯や、分割貼り付け、分割した物を親ボックスで取り出す事も出来ます。 フォルダ分けもされています。』
背負い袋にアイテムボックスを装着させて、一つの巾着に銀貨20を入れ、一つの巾着にアイテムボックスを装着し、一つは予備とした。
背負い袋を持ち、武器屋を目指した。
ギルド紹介の武器屋で、〖ベルガーの鍛冶工房〗という武器屋に行くと、店の前でも威勢のいい鍛冶の音が鳴り響く鍛冶工房だった。
「こんにちは、武器・防具の購入と、買取りをして欲しいのですが…」
「もしもし~~~ こんにちは(大声)」
「おぉ~~? 客か? ナンの用だい!!」
奥から、いかにも店主と思われるドワーフの様な短軀な男が出てきた。
「武器・防具の購入と、買取りをして欲しいのですが…」
「客か。武器はナニにする?」
「先ずは、買取りをお願い出来ませんか? 買取りで余裕が出来たら、良い物が買えるかもしれないので」
「そうだな、その方がいいかもしれないな 先ずは、買取り品を出してくれ」
「じゃ、こちらをお願いします」
セイヤは、背負い袋のボックスから、ゴブリンの巣で入れた装備を出していった。
「この辺は、鋳潰して精錬しないといけないな こちらはなんとか買取り出来るな 買取り品で銀貨15ってとこだな! 鋳潰す品はどうする?」
「買取り出来る物だけでいいです。こちらは直しますね。 では、武器を見せて下さい。」
鋳潰さないといけないと言った品を、背負い袋に入れ
『ノーナ、精錬しておいて』
『わかりました。』
それからは、鉄15キロ、鋼1キロ程になった。
そして、武器の棚を鑑定しながら見て周り、良さそうな剣と杖・棒・槍を取り、カウンターに置き、手頃な剣・斧・槍を三本づつ追加した。
「こちらで、どの位に成りますか?」
「こっちの剣・斧・槍の三本づつのは、全部銀貨1でいいな 合計で銀貨9だ カウンターの剣は銀貨10棒が8、槍が15、杖が10だな!」
「じゃ、合計で銀貨52ですか では、先ずそれを 差額で、銀貨37でいいですか?」
「おぅよ、それでいいぜ。」
セイヤは、ボックス付き巾着から銀貨37を出して、カウンターに並べて、武器を背負い袋にしまった。
「それでは、防具を見せて下さい。」
「どんな防具にするね?」
「革鎧で、軽そうな物を、兜と靴も軽そうな物で」
「そうだな、こっちのが手頃かな 銀貨15になるが…」
「では、それを4つづつ下さい」
「ケッ… けったいな買い方するな!?」
「行商を始めたいと思いまして… 何処かで必要な方が居たら売ろうかと…」
「兄ちゃんボックス持ちかい? 余り他で見せない方がいいぜ! 大きさにもよるが、行商やるなら、必要な分だけにしないと、荷が入らなくなるぜ!」
「そうですね。 なんとか入りますので、お願いします」
「そうかい、じゃ、革鎧上下で銀貨6・4、兜3靴2だ」
「ありがとございます! 売る時助かります! では、合計銀貨60で」
セイヤは、先程の巾着から銀貨60を出して、背負い袋に革鎧をしまっていった。
「それから、旅用のマントは有りますか?」
「この辺が良さそうだな」
セイヤは、マントを鑑定していき、品の良いマントを見繕い、一枚選らんで
「こちらもお願いします」
「コレなら良い物だ、銀貨20になるが」
セイヤは、銀貨20を払い、身に付けた。
「また、お願いします」
セイヤは、そう云うと店を出ていった。
「ありがとよ!また来てくれ!」
店主は、別れを告げ鍛冶場の方に引っ込んでいった。