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セイヤの冒険(仮題)  作者: KEN
第1章 サーテア子爵領
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第1章 第11話 エルフの森の村へ



エルフの村に着くと、エルフ数人が出てきて、声をかけてきた。


「止まれ、なによゥ…ファリスかっ、? 何処に行っていたんだ、みな探していたんだぞ!!!」


「レイ、ごめんなさい… こちら、セイヤさん、私を助けてくれた方。 セイヤさん、こちら、村の見回り組のレイです。」


「こんばんは、はじめまして、ファリスさんを送ってきた、セイヤです。」


「ファリス!! 助けてもらったって、どういう事だ!!! 何処に行っていたんだ!!」


「レイ、先ずは、族長に!! それに、お礼が先!! セイヤさん、すみません、先ずは族長の所に。」


「アッ、すみません、先ずは、ファリスを助けていただき、ありがとうございます。」


「さぁ、セイヤさん、族長の所に行きましょう!」


ファリスは、急いで族長の元のセイヤを案内しようとしていた。


「コレ、ファリスさんが倒した魔物です。」


セイヤは、ファリスと一緒に行動してからの魔物、オーク3・グリーンウルフ2を、背負い袋から出し、村の入口においた。


「それ、セイヤさんが居たから、倒せた魔物ですよ。 セイヤさんが受け取って下さい。」


ファリスは言ったが、セイヤは


「ファリスさんが倒した、正当なファリスさんの獲物です。 ファリスさんの取り分です。」


セイヤは、頑なにファリス分を主張して、ファリスに譲った。


「お礼の為に、村に寄ってもらったのに、村に獲物迄渡してッ…」


ファリスは、うつむいて、小さくなってしまった。


「僕は、お礼を貰いに来た訳じゃないですよ! ファリスさんを送ってきただけですよ!」


「でも、族長に会ってもらって、今から帰ると、森の中で夜になってしまって、危険です。 今夜は、村に泊まっていって下さい。」


ファリスは、夜間の行動が危険だと訴え、先ずは族長に会う様に薦めてきた。


確かに、夜間行動は危険である事は分かるが、エルフだけの村に、見ず知らずの自分が入っていって良いのか、疑問を憶えつつ、族長の元に行く事になった。


村一番の大きな木のウロの前の、大きめな木の上に、族長の家は有った。


一番大きな木のウロは、村の集会所になっているのか、数人のエルフが出入りしており、ファリスを見付けて、声をかけてきた。


「ファリス!!! 何処に行っていたんだ!」


村の入口では、指笛か、ホイッスルの様な音が、音色を繰り返していた。


「族長!!! すみません! 今、帰ってきました。」


ファリスは、申し訳なさそうに、族長に答えていた。


「ファリス! こちらは?」


「こちらは、セイヤさんで、私を助けてくれた方です。」


「それは、ありがとうございます! 先ずは、ウロの中でお話を」


族長は、ファリスとセイヤを伴い、ウロの中に入っていった。


「先ずは、ファリスを助けていただき、ありがとうございます!! ファリス、説明をしてくれるかな?」


族長は、人払いをした後、ファリスに説明を求めた。


「はい! 森の中に狩りに出て、ホーンラビットを狩ったところ、不意にボブコボルト・コボルトの群れに会い、コボルトの巣穴に連れて行かれた時、セイヤさんが助けに来てくれました。 巣穴に入って直ぐの頃から、巣穴のコボルトが騒ぎだし、やがて、セイヤさんが現れて、私は眠らされている間に、コボルトの群れは討伐されていました。」


「それから、セイヤさんに装備を貰い、身に付けて、森の村に送っていただきました。 族長!!! お礼をしたいので、今晩、彼を村に泊まってもらって下さい。 お願いします。」


ファリスさんは、丁寧に、事のいきさつを族長に話し、セイヤを今晩泊める許可を受けようとしていた。


「一族を助けて方を、夜に帰す事などできようか!!」


族長は、セイヤの宿泊を許可し、お礼を言ってきた。


「セイヤさん、一族の者を救ってくれて、ありがとうございました。 今夜は、村にお泊まり下さい。」


族長からの許可で、村に泊まる事が決まり、夕食の準備が始まった。


「何もありませんが、ゆっくり休んでいって下さい。」


「族長!! 村の入口で、セイヤさんが狩りの獲物を出しています。 アレは、セイヤさんに返してあげて下さい。」


ファリスは、族長にそう言ったが、セイヤは


「それは、ファリスさんとで狩った物、ファリスさんの取り分ですので、ファリスさんか、村の方々で」


「装備品迄、分けていただいたのに、狩りの獲物迄もらってしまっては……」


「正当なファリスさんの取り分ですから、大丈夫ですよ!」


そう言って、泊まる所に案内をお願いした。


ファリスは、うつむきながら、ウロを出て、1本の木の上の家に、セイヤを案内した。


ファリスを探しに出ていた人達か、ファリスを見て、安心した様な雰囲気になった。


案内の途中、村の入口では、まだ魔物の解体をしていたので、セイヤは声をかけた。


「僕が解体しましょうか? 直ぐに終わりますよ!」


セイヤは、ボックスに獲物をしまって、解体をした後、また取り出した。


「オークの内臓・血、グリーンウルフの内臓・血・魔物肉は、どうしますか?」


「ストレージ持ちでしたか!!! オークの内臓は出していただけますか? 内臓の一部は、煮込むと美味しくなります。」


「そうだったのですね! 知らなかったです。 今度やってみます!」


セイヤは、まだ知らなかった、オークの煮込み料理を、教えてもらった。


「こちらで、休んでいて下さい。」


煮込みを教わった後、宿泊場所に連れていかれた。


「後で、私が呼びにきますね!」


ファリスは、呼びに来る事を告げ、出ていった為、セイヤは一人で、コボルトの巣穴に有った物を調べた。


今日の狩りは、グリーンウルフ10・オーク6・ジャイアントスネーク2・ホーンラビット6・コボルト48・ボブコボルト7であった。


解体は後回しにし、コインを数えると、金貨1・銀貨251・銅貨85・鉄貨163で、合計が、金貨6・銀貨335・銅貨1043・鉄貨546になりお金持ちになった。


装備品も、ショートソード(D)2・ショートアクス(D)2・ロングボウ(D)1・鋼の矢(D)10・新緑の杖(D)1・ウルフの革鎧セット(E)2で、修理品が、ショートソード(E)2・ショートアクス(E)2・ロングボウ(E)1・ショートボウ(E)2・鋼の矢(D)10・普通の矢(E)12・ウルフの革鎧セット(E)3が有った。



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