第0章 第1話 プロローグ
『なんだ、ここ!!』
真っ白な、ナニもない空間
昨日、15歳の誕生日を迎えたばかりの東村聖夜は、初めての空間に戸惑っていた…
ナニもないと思われた空間ではあったが、離れた場所にコンソールが一台置かれてあり、画面には聖夜のステータスが表示されていた。
後は、スキルを選択し入力するだけの様な状態でおかれ、神の手により入力された後、転生されるのではないか、といった感じで置かれていた。
コンソールに近づき、自分でスキルを入力してみると、なんと入力できてしまうのである…
携帯小説で、ラノベ等を読んでいた聖夜は、自分で必要と思われたスキルを入力し、エンターで確定してしまうと、真っ白な空間から転生先に飛ばされてしまうのであった…
神と話をし、転生先の情報を得る事なく、剣と魔法、魔物の出る異世界に飛んだ聖夜、彼の異世界生活はどのような物語となっていくのか、誰にもわからないだろう……
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真っ白な空間に、一柱の女神が現れた。
『今日はたしか、転生者が一人…… あれっ、今日じゃなかったか………???』
『転生者が居たと思って、時間を作って来てみたが、勘違いだったかな?』
女神は、確認も取らず、他の仕事に戻ってしまい、聖夜の転生の事を忘れてしまっていた。
聖夜の死の真相も、転生の理由も明かされないまま、聖夜が転生された事すら、忘れさられ確認すら取られていなかった。
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転移1日目・????
聖夜の飛んだ先は、森の中、彼の周りは鬱蒼繁る森の木と、下生えが、膝迄ある様な場所であった…
先ずは、装備確認と、ステータスを開く聖夜は、
「ステータス」と、ステータスの表示を求めたが、ステータスは表示されず、足下に100面体位のサイコロの様な物が出てきた。
『ステータス増加分のサイコロを振って下さい』
頭の中に、アナウンスの様に言葉が流れ、促される。
「まだ、ステータス確定してなかったんだ…」
聖夜は、二つのサイコロを拾い、サイコロを振るのであった。
『M』・『M』
サイコロの目は、数字でなく『M』、振った後のサイコロは消え、『ステータス増加をして下さい』とのアナウンスが流れた。
ステータス
名前 :東村聖夜
年齢 :15
職業 :召喚士
レベル :1
種族 :人間
HP(体力) :15
MP(魔力) :15
力 :15
スタミナ :15
知恵 :15
器用さ :15
速さ :15
耐久性 :15
運 :15
スキル :∬
∬
∬
『M』って、ナニだ………?
神の前でなら、説明があったのだろうが、転生先では、推理のしようがなかった…
『M』が、ナニを意味するか、Maxなら良いが、Micro・Minimamu、Mの頭文字のナニに該当するのか……
わからない頭文字を推理するより、早くステータスを確定させる為、運に両方を投入する事にした聖夜は、アナウンスに運への投入を伝える。
それにより、ステータスが確定し、ステータスが表示された。
ステータス
名前 :東村聖夜
年齢 :15
職業 :召喚士
レベル :1
種族 :人間
称号 :
HP(体力) :15
MP(魔力) :15
PW(力) :15
ST (スタミナ):15
IN(知恵) :15
DEX(器用さ) :15
SPE(素早さ) :15
VIT(耐久力) :15
LUK(運) :Max(限界突破)
SP :20
スキル :アイテムボックス(固有スキル)
:召喚術(固有スキル)
:鑑定眼(固有スキル)
:経験値倍加
:成長率倍加
:経験値共有化
:スキルポイント倍加
:隠蔽(C)
:使役(F)
加護 :■□◆▶◇○
ステータスが確定し、やっと装備の確認が出来る様になった。
装備 :旅人の服(上着)(F)
:旅人の服(下履)(F)
:旅人の靴(F)
:杖(F)
なんとも、心許ない装備だった。
スキル《召喚術》は、魔物・人等を使役し、召喚する事が出来るスキルで、現在使役できていない為、召喚出来ない状態だった。
森の中、此の装備で生き残れるのか、心配なところである。
先ずは、スキルポイントを使い、《健康》・《地図》を取得し、現在地を知り、街・村を把握して生き残らなければならない。
スキル《地図》での情報では、森の中で道は発見されなかったが、岩場で洞窟のような所を発見し、そちらに向かう事にした。
筆者、処女作品です。(^_^;)
誤字・脱字、有りましたら、ご指摘よろしくお願いいたします。