いつものメンバー団~暇な人たちによる集い
いつものメンバー団・・・・・・。
いつも集まるメンバーのこと。
今日は、大熊書籍のカフェでの会話の様子をお送りいたします。
「今日もメンバーが集まっていますね・・・・・・」
ニュース原稿の点検をしているゆうきアナウンサーは言う。
「つまり、仕事をしていないということだな。いやな言い方だな」
新聞を読んでいる大熊は、嫌そうに言った。
大熊は面白くなかったので、嫌味を言われた反撃をした。
「それなら、君はアナウンサーの仕事をしないで、ここにいていいのか? 勤務時間内だろう?」
すると、ゆうきアナウンサーは適切に回答した。
「いえ、今日は夜勤担当のため、自由時間です」
大熊は、意地悪そうにゆうきアナウンサーに言った。
「ほう? これを聞いている多くの人は、君の言葉を信じるだろう。しかし、毎回、このカフェにいるのを見ている私は納得いかんな」
その様子を見ていた猫バーは、その場をなだめるようなことを言った。
「まあ、ゆとりがあるということは大切よ。ゆとりがないから、嫌味と捉えるの」
その言葉に、大熊は自分の立場を主張した。
「私が毎回、新聞を読んでいる様子を見て暇と思っているかもしれない・・・・・・。しかし、島について考えているのだ」
猫バーは驚いた。
「え!? てっきり、やることがないと思っていたわ!」
大熊は、面白くなさそうに言った。
「バカ言え、こう見えて、大熊書籍の雑誌『午後のあいさつ』の方針を考えているのだ!」
猫バーは、さらに驚いたように聞いた。
「それなら、方針が決まったの?」
大熊は黙り込んで、新聞に目を落とす。
猫バーは、続ける。
「不定期の雑誌の上に、自分の思ったことだけ書いているだけよね・・・・・・」
怒った大熊は猫バーに言い返す。
「それなら、君が考えてはどうかね!」
猫バーは、待ってましたと回答した。
「ええ、できればやりたいわね。ただ、私には旅館の経営と小説の創作で忙しいから」
その言葉に、大熊はため息をついて返す。
「君は、本当に分からないやつだな・・・・・・」
毎日、ダラダラと、定時にいつものメンバー団は集まる。
何の目的もなく。
終わり。
「おい! オチがないのか!」
大熊はツッコミを入れる。
他にもいつものメンバー団がいるので機会があれば紹介しよう。
続く・・・・・・。