かつて少年だった男と一匹のコーギーのお話。
全国の女子高生の皆さん、
こんにちは、こんばんは。
そして、おはよう
むかしむかし、ある処に
反抗期のなんちゃってヤンキーの少年が居ました。
少年がいつもの様に夜遊びから帰宅すると、リビングから
歩いたら鳴るサンダルの様な鳴き声が聞こえてきます。
不思議に思った少年がリビングを覗くと
そこには段ボールに入った糞デカいハムスターが居ました。
段ボールから寂しそうに鳴くハムスターを見た少年は
ハムスターを可哀想に思い、ハムスターとソファに座り、
ハムスターをお腹の上に乗せると眠りこけました。
暫く眠っていると
お洒落付いて来た少年の妹がシャワーを浴びて入念にへアセットと化粧をする為、朝早くに起きてきました。
人の気配に目を覚ました少年は妹に言います。
『お前ハムスター飼うなら部屋で飼えや』
すると朝から忙しそうな妹が面倒臭そうに答えます。
『それ犬よ。』
そう、糞デカいハムスターは生後間もないコーギーでした。
コーギーは最初は少年の娘でした。
あっと言う間に娘は妹になり、姉になり、彼女になり、妻になり、母になり、
最後は祖母になりました。
コーギーは少年が生涯に出会う、全ての女性の役を演じてくれました。
コーギーはかつて少年だった男に沢山の事を教えてくれました。
男はコーギーの事が大好きでした。
このお話はフィクションです