表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/15

出会い


 アスナさんが亡くなってから3日たった。あれから、ゆっくりだが普通に動き回れるようになった。この家で大人数の村人と戦うなんて無理だ。もう、今さら説明しても分かって貰えないだろうし。あの写真を見せてもな。


ここは一旦、必要な食糧と物だけ持って森に逃げて隠れよう。


 金か。武器か。何かないか。家の中をあさった。


 あった!大した物じゃなさそうだが黒い十字架の紋様が柄に入ったナイフ。お、こっちには役立ちそうな物が見えた。


 「おーー、スッゲー。さっきと同じ黒い十字架の紋様が入った。魔法銃だ。」

撃ってみよう。弾丸が見当たらないな。銃口を見た感じ、弾丸があると思うがないな。魔法を使うだけで弾はいらないのか?取り敢えず、持ってくか。


 他には防具はないな。服は替えよう。この世界に来てから一回も着替えてない。クローゼット発見!魔術師が着てるような黒いローブが掛かっている。これだ。丁度いい、サイズだ。


 地図のような物は見つからなかった。


 お金は、これか。この紙切れか。50000ギルあった。


 アスナさんとライナさんいろいろと借りていきます。


 よし、荷物は持った。後は出るだけ。出くわさないように日が出る3時間前に家を出よう。でも、向こうもそれを見越して来るかも知れない。地図もないからここまで、来るのに何分かかるか分からない。深夜出るのも危ない。もう、考えても無駄。日が出る3時間前に出発だ。それまで、寝よう。


 「あーーーおはよう。」スッキリー。深夜に比べれば明るくなってる。よし、家を出よう。


 「出発!」


 この家の近くに川があったから下っていけば村があるんだろう。そこを避けて行こう。


 ある程度行き動物が全然いないと思い「動物は余り居ないんだな。」と口を滑らした。


 「こっちだ。」村人の声が響いた。

 ヤバ。声、出しちまった。気付かれて無さそうだ。ここら辺の周りに進んで行くか。村人Cだけじゃなく結構、近くに5人ぐらい人がいるな。


 全速力で逃げよう。よし、これで大丈夫だろ。さっきの場所だとまだ、村はなかった。もう少し、近付こう。


 村が見えたーーー。


 「お父ーさんー。知らない人が向こうにいるよー。」村の子供に見られた。

 見つかったー。ヤバい。村人たちが数人近付いて来た。全速力で逃げよう。追って来ようとしてる。「あ、」村の入り口が一瞬見えた。あそこだ。何とか距離はとれたから村の周りからこっそり入ろう。そして、そのままこの近くに大きな町があるかを聞こう。森も村でもバレそうだ。


 こんなに騒いでいたら、家に帰っても見張りがいるだろうから帰れない。町に入って隠れるしかない。


 よし、ここだ。「ガサ、ガサ」村の中に侵入し歩いていると歳をとった村人を見つけた。「あの、すいません。」「ここら辺に大きな町ってありますか?」

「あぁー、ここを2・3時間北に歩けば、あるよ。」


 「ありがとうございます。」村全体が騒ぎ立っている。


「お爺ーさーん。あのアスナさんを殺した犯人、見つかったってよ。」別の村人が言った。


 「おい、あんた犯人じゃねぇのか。お前たちこいつだー。」


 バレた!


 「ガチャ。それ以上、近付かないでください。」魔法銃の銃口を向けた。だが、他の村人たちも集まり八方塞がりになった。


 「探している人は、僕です。でも、二人を殺す訳ないです。これを見てください。証拠です。」


 「おい、何だそれは。ライナさんと誰かが閉じ込められてる。お前、亜空間生成魔法使えんのか。」


 だから、証拠だって言ってんだろうが。カメラを知らないからか。カメラを村人たちに投げた。


 「うぉ。危ない。離れろ。」村人たちがあわてふためいた。


 「大丈夫ですよ。それは魔法器です。使ってみてください。そいつに撮られても、何の害もないです。俺を撮ってください。ほら。害ないでしょ。」


 「つまり、それに写ってる奴が犯人って事か。まだ、信じきった訳じゃないが。」村長らしき人物が前に出てきた。


 「お前は、どこに行くつもりだったんだ?」


 「犯人の情報を集めるために。町に行くつもりだった。」


 「何でこの村に寄った?」


 「土地勘がなくて町について聞くために。」あんたたちから逃げるためだと言えば尚更、疑われる。止めておこう。


 「まぁ、とりあえず許そう。」


 はぁ、助かった。よし、じゃあ町にこの写真の人見たことあるか聞いてまわるか。すぐに聞き回るつもりは、なかったけど。


 そうだ。自転車を作り出そう。これに乗って行こう。乗れるかな。

 「痛った。コケた。まぁ、自転車は乗るのが難しい物だからこんな物だろう。」


 よし、乗れた。漕げた。「うぉ、動いた。動いた。すげぇー、スピードが出る。初体験!!さすが、神の加護。まぁ、神は好きじゃねぇが。」












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ