性癖トガリモンスター委員長が満足(意味深)するまで出られない教室
学級会が、性癖尖りモンスター委員長にジャックされた。
「私が満足するまで、皆さんはここから抜け出せないので悪しからず」
教壇に立つ委員長は淡々と述べた。
強行突破を図った野球部を足蹴にしながら。
「ただ、私がときめくシチュを貴方たちが提示できるとは思いませんけど」
級友を挑発する委員長。
通夜のように静まり返る学級。
不意にバスケ部員の男が立ち上った。
「実はオレ、親友のカノジョをNTRました」
途端にざわめきだす教室。
驚愕の表情を浮かべて固まる帰宅部男子。
そんな帰宅部員から目をそらす図書委員の女。
己が為に2つの関係を売ったバスケ部員。
甘くない青春の有り様が顕現した。
「静粛に」
委員長は木槌を鳴らした。
シチュも相まって、裁判長のように見える。
「そこの帰宅部男子。荷物をまとめなさい」
委員長は帰宅部員に金一封を渡し、帰らせた。
「なっ、ネトッタのは俺なのに」
「私、性癖トガリモンスターですので。ネトラれた人物に感情移入するんですよ。ネトリだけなら通常性癖の範疇ですので」
――それはDMMが証明済み。
委員長はメガネクイッ!した。
「次。己が異常性癖を告白なさい」
再び静まる教室。
牽制し合うふいんき
すると美術部女子がオズオズと手を上げた。
「……ダビデ像に興奮します」
「通過」
まさかの一発OK
どよめく教室。
金一封を手に颯爽と去る三編み美術部。
「人間性を棄てなさい。でなければ、この門は通過できません。ですが、借り物ではダメ」
――モナリザの手はNG。
委員長が言った瞬間、3つの手が下がった。
しかし、手を上げ続けるものもいた。
ギャルゲの主人公よろしく前髪が隠れた男子。
「僕、実は特殊性癖が3つありまして……」
「順番に上げなさい」
ギャルゲ男子は委員長を指差し、一言。
「一つ目はドS女の改造です」
「それは良い曲がり具合で」
ざわつく室内。
ニヤつく委員長。
「2つ目は自分が女装し、相手が男装することです」
「……これはなかなか」
委員長は歯ぎしりする。
このままギャルゲ男子が委員長を攻略してくれるのでは。
級友の期待感。
「3つ目は清楚を気取る変態。つまるところあなたです。委員長」
「か、からかわないで。あ、あなたはもう帰ってください」
委員長は金一封を渡す。
しかし、彼女の手を掴むギャルゲ男子。バックには見せられないよっ!な道具の数々。
顔を赤らめて、委員長(隠れM)はこういった。
「少し休憩してきますので……///」
その後の彼らを誰も知らない。