選択
早朝6時。
僕は、中央広場へとやって来た。
部屋にはまだ、トオルさんとロキさんが眠っていたけど、黙って出て来た。
「もう、十分助けられたし」
僕は、僕の力で、ガーゴイルと戦う。
中央広場には、黒いコートを着た奴らが集まっていた。
総勢10人くらいか。
てか、こんな大勢で待ち構えてるとか、反則だろ。
その中に、リザがいた。
「リザ!」
リザは、ベンチの上にいる大将的なやつに捕まっている。
「手を離せっ」
「私に構わないで、その槍を使って!」
そりゃ、そうするとも。
僕は、槍を前に突き出して、さっき考えた槍の力を解放する呪文を唱えた。
「槍、トランスフォー……」
「おおっと、動くな。 その槍を使えば俺らと渡り合えるかもしれんが、こいつも死ぬことになる」
やっぱり、そう来たか。
すると、どういう訳か、大将はリザを解放してベンチから降ろさせた。
リザを人質にするつもりじゃないのか?
意図が読めずに困惑すると、大将が言った。
「こいつの目をよく見てみな」
目?
どういう……
うっそ、だろ!?
リザの目が、赤い。
「私、ガーゴイルになっちゃった……」
は?
あり得ないだろ。
どうやったら人間がガーゴイルになるんだよ。
アイドルが普通の女の子に戻るのとは、訳が違うだろ。
僕の心の中を見透かしたかの如く、大将が答えた。
「俺たちの元を辿ると、シンっていう人間に行き着く。 シンは職場の過度のストレスによって、ガーゴイルへと変化したんだ。 つまり、個人差はあるにせよ、過度のストレスを与えることで、人間はガーゴイルへと進化する」
ふざけんなっ。
そんな、ポケ〇ンみたいなことがあってたまるか!
でも、今の話が本当でなければ、リザはガーゴイルにはなり得ないだろう。
僕の中で、怒りが沸き起こる。
「……リザを、そんな目にあわせたのか」
槍を握りしめる。
この槍は、死ぬまで相手に襲いかかるモンスターを生み出す槍。
モンスターのフォルムは相手の弱点と関係していて、それを作り出すには相手の好きなもの、嫌いなものを知らなければならない。
もし、この槍を使えば、ガーゴイルは全て一掃できるかもしれない。
だが、その中にはリザも含まれることになる。
リザを助けようと思ったら、槍は使えない。
「僕は、どうしたら……」
ここから先は、ストーリーが3つに分岐します。
1.槍の力を解放する
2.負けを認める
3.力を解放しないで戦う




