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ブルーベリー・ストーリー  作者: oga
トオル編
28/35

地下

「おまっ、ピ〇キオとか、ちゃんとディ〇ニーの許可とってやってんのかよ!?」

 

 慌てふためく赤髪。

一瞬、相手の虚をつくことには成功したが、眠くなる香りのせいで、体から力が逃げていく。

すると、ぐい、と背中を掴まれた。


「そのギャグ、やっぱ最高だわ」


「え、ピノキオのこと?」


「ピ〇キオ言うな!」


 ……そうか。

よく、ゲームとかでも眠くなったらぶん殴って起こす、みたいな方法がある。

それの応用で、トオルさんを笑わせて、眠りから解放させたんだ。

トオルさんは僕を抱えてビルの影に逃げ込み、黄色と黒のシマシマのテープで囲われている工事中の区画に逃げ込んだ。

地面がえぐれており、ガス爆発でも起こったのだろうか?

そこから、地下へと逃げ込む。

地下から地上を覗くと、さっきの鎌を持った赤髪が警備のおっさんに止められていた。


「ここから先は工事中だ」


「はあっ、ふざけんな! 今警察を殺した凶悪犯を追ってんだよ!」


 赤髪が必死に抗議するも、おっさんは中に通そうとしない。

黒髪が追いつき、赤髪に何やら耳打ちをした。

赤髪が、ニヤリ、とする。


「おい、そこに隠れてんのは分かってんだ。 だから、よく聞きやがれ。 てめーともう一人が、駅の防犯カメラに一緒に写ってるのが発覚した。 そっから、てめーの相方の居場所を特定、今、俺らの仲間が向かっているらしいぜ」


 あいつは、僕に向かって今のセリフを吠えたのか?

相方って、リザのことだよな……

その、居場所がバレただって!?

多分、あの券売機で一緒にチケットを買った瞬間をとられてたんだ……


「捕まるのは時間の問題だぜ? 俺たちの根城で待ってるからよ、助けたかったら、ついて来な!」


 僕が地下から出ようとすると、腕を掴まれる。


「おい、このまま行ったら、やられるだけだぞ!」


「でも、リザが!」


「冷静になれ、お前にあいつらを倒せる力はあるのか? 考えたら、すぐに分かんだろ」


 ……少なくとも、今の段階で、僕にその力はない。

それに、覚悟だってない。

でも、リザの為なら、やれるかもしれない。

ここまで来たら、もうここで覚悟を決めるしかないんじゃないか?

ガーゴイルを全滅させる。

この槍の力を解放させて……

僕は、トオルさんに事情を説明した。


「トオルさんともう一人、ロキって人がこの街にいるハズなんです。 検索しても出てこなかったけど…… とにかく、その人を見つけることができれば、あいつらを倒せるかも」


「ロキ…… まさか、ゴロツキのロキか?」




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