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ブルーベリー・ストーリー  作者: oga
トオル編
20/35

道中

「まあ、急がば回れってやつ?」

 

 ノンストップで運転するのは危険だ。

肩がこるし、視力も低下する。


 僕らは、途中のパーキングエリアで、ガソリンの給油と、昼食にありつくことにした。

隣でリザが、ラジオから流れるロックに合わせて、首を上下させている。

なんやかんやで、リザとならこの旅も楽しいかもだ。


「あんたも、ノリなさいよ」


 僕も、一緒に首を振る。


「ははっ、あははっ」


「あははっ」


 思わず、可笑しくなって二人で笑い始めた。

すると、脇に1台、パトカーが止まっているのが目に付いた。

一緒、ヒヤリとするも、横を通過して安心する。


(無免許だから、捕まったらヤバい)


 もし無免許がバレたら、旅はそこで終わる。

カンナおばさんとの繋がりも発覚するだろうし…… 

リザが、後ろを向いて中指を立てた。


「ファック、ポリス!」


 その時、サイレンを鳴らして、パトカーが後を追ってきた。


「馬鹿、リザっ」


「えっ……」


 中指を立てたから、こっち来たのか?

そんな訳、ない。

スピーカーから、車を横につけなさい、と言われ、大人しくしたがう。

路肩に車を着けると、パトカーから男が降りて、こちらに近づいてきた。

男は、車の窓をノック。

僕は、パワーウィンドを開けた。


「どうしました?」


 出来るだけ普段と変わらぬ口調を心がけた。 相手は、警察手帳を見せながら、こう言った。


「昨日、近辺の森で若い男の遺体が発見された。 犯人は男の所有する車を乗り捨てており、指紋を車内に残している。 現在、この一帯で捜査網を展開中だ。 申し訳ないが、ご協力願いたい」


「はあ……」


 心臓が早鐘を打つ。

ヤバい!

こんな早く、サンクの遺体が発見されるとは。

しかも、車の指紋は僕のものに違いがなかった。

ハンドルについている指紋だろう。

警察が、インクを僕に差し出した。


「これを親指につけて、この用紙に押してくれ」


「……」


 躊躇えば、怪しまれる。

インクを親指に塗布。

用紙に押そうとした、その時。

キーン、という耳鳴り。

左を向くと、リザがリボルバーを抜いていた。


「何してんだ……」


「あ……」


「何、してんだよっ!」


 口から血を吐いて、警察官が崩れる。

リザのやつ、いくらガーゴイルだって認識があるとは言え、警察を撃つとは思わなかった。

リザが、小さく言った。


「こうするしか……」


 クソ……

なんてことしたんだ……


「救援を要請、仲間がやられた。 相手は若いカップル2名だ」


 背後から、声がした。

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