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ブルーベリー・ストーリー  作者: oga
カンナ編
17/35

能力

 マリアさんのお香の匂いは僕にはさっぱり分からない。

それでも、おばさんの鼻はそれをばっちり捉えてるらしい。

おばさんの後に続く。

通路の脇の扉を開けると、非常階段のある部屋に辿り着いた。

エレベーターもある。


「……電源、切れてんな」


 エレベーターの呼び出しボタンを連打するも、かごは一向に降りてこない。

諦めて、階段を上るも、途中から瓦礫で道が塞がれていた。


「多分、この上なんだけどな……」


 天井でも落ちてきたのかって位、石や木で道が埋まっている。

手で撤去できるレベルじゃない為、一旦引き返す。


「ウォーリー、他に道、あったか?」


「……さあ」


 探すしかないんじゃない? そう言おうとした時だった。

おばさんの頭の上らへんに、透明な球体が漂っている。

見上げると、天井に取り付けられている室内機から、シャボン玉が放出されている。


「おばさん、これ、何だろ」


「……シャボン玉?」


 おばさんがそれを指で触ると、弾けて割れた。

ドサ、と細長いものが地面に落ちる。

中から現れたのは、ヘビだ。


「うわあっ」


 思わず、飛び退く。

床面のヘビが、尻尾を立てておばさんを威嚇している。


「シャーッ」


「んだてめー、やんのかコラ!」


 いやいや……

毒蛇とかだったら、ヤバいでしょ。

てか、顔の周りが平べったいし、多分、コブラだよね。


「おばさん、それ、毒蛇!」


「げっ、マジか……」


 おばさんが躍りかかろうとするのを、声で制す。

シャボン玉は次々と降りてきて、僕らの周りを取り囲んだ。

割ったらマズい。


「これ、アレだわ。 ナンバー6の毒と、ナンバー11のバブルの組み合わせだ」


「ナンバー? 何、それ」


「私らが使ってた戦闘用の鎌のナンバーだよ。 全部で50種類あって、普通、一人一本なんだが、組み合わせて使うことも出来るみてーだな」


 催眠の鎌の別物ってことか?

でも、それが分かった所で、どうすればいいんだ?


「ウォーリー、槍、ちょっと貸せ」


 おばさんに槍をむしり取られると、突然、扇風機みたいに回転させ始めた。

風圧で、シャボン玉が部屋の隅に追いやられる。


「っし、おめーは扉から逃げろ。 脚立が転がってたから、それで入ってきた影から出れんだろ」


「おばさんは!?」


「エレベーターのワイヤーを伝って、上に行く」


 おばさんがコブラを槍で叩き斬ると、僕の方へと投げた。

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