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ブルーベリー・ストーリー  作者: oga
カンナ編
15/35

襲撃

 マリアさんがマイクと連絡を取ってくれた為、僕は眠っても問い詰められずに済んだ。

トレーラーハウスに到着する前日、僕らはモーテルに泊まり、トランプなどをして時間を過ごした。


「さて、明日も早いから、お子ちゃま達は早く寝ないとね~」


「マリアさんは何するの?」


 リザがトランプを片しながら、聞く。


「私は一杯飲んでから寝るけど」


「ずるっ、私も混ぜてよ」


「未成年はダメ! 全く、マセガキなんだから……」


 さっきから部屋には、アロマの甘い香りが漂っている。

マリアさんの趣味はお香で、元々あがり症だったのが、作業前に香りを嗅ぐと落ち着くから、と始めたのがきっかけらしい。


「明日、うまくいくといいね」


 扉を開けて、振り向き様、マリアさんが言った。

コク、と頷く。

きっと、大丈夫だ。








 早朝、8:00。

トレーラーハウス付近に車を止めて、僕らは外に出た。


「僕が槍を見せて、おばさんの催眠を解く。 で、マリアさんは外で待機、何かあった時、援護お願いします」


「私が車で待機って、もう少し活躍させてよ」


 マリアさんが来てから、どことなく影の薄いリザだが、特別やれることもない。


「仕方ないよ」


 車のハッチから槍を引き抜き、バタン、と閉めた。

車内でリザがまだぶつくさ言っている。

だけど、くぐもった声しか聞こえない。

トレーラーハウスに近づく。

この時間、おばさんはもう目を覚まして、仕事の準備をしているハズだ。

ドアをノックする。


「……」


 すると、勢い良く扉が開いた。


「ウォーリー!?」


「あ、おばさん、おはよ」


 寝起きだった為か、髪は四方八方に飛び散って、しかも寝間着姿だ。


「ウォーリー、お前、今までどこに……」


「おばさんの渡したいもの、見つけたよ」


 おばさんに槍を見せる。

すると、はっ、とした表情になった。


「それは……」


 その時だった。

周囲から突然、男が現れた。

思った通り、ガーゴイルが影から飛び出してきた。

僕は、槍を構えておばさんの前に立った。


「がはっ」


 銃撃。

マリアさんが、トレーラーハウスの脇から飛び出して、オートマチックを乱射した。

鎌を持った男が倒れる。

手筈通りだ。

まず、鎌を持った奴を狙う。

しかし、男は鎌を手放さず、そのまま影の中に姿をくらませた。


「ぐっ……」


 もう一人も倒す。

残りは、後一人か。


「キャッ」


 その時だった。

マリアさんの体が後ろに倒れたかと思うと、影の中へと引きずり込まれた。


「しまった!」


 男が影から顔だけ出して、言った。


「助けたければ、追ってこい」

 


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