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ブルーベリー・ストーリー  作者: oga
カンナ編
14/35

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「そういえば、連絡ってあったの?」 


 マリアさんに言われて、僕は気がついた。

そういえば、ずっとスマホを見てなかったな。

おばさんだったら、心配してこっちに連絡をくれるハズだ。

ちなみに、リザは携帯を持ってなくて、しょっちゅう家出しているから、両親も今更心配しないんだろう。


 スマホを取り出すも、電池切れで画面は暗いままだった。


「バッテリー切れです。 どこかで買わないと……」


「いや、切れてるならいいよ。 逆に連絡して、ガーゴイルに気づかれちゃうとマズいからさ」


 ……確かにそうか。

おばさんには、帰るって伝えない方が良さそうだ。


「ちょっと確認なんだけど」


 いきなり、リザが質問した。


「おばさんの所に行って、待ち伏せされてたとしたら、ヤバくない?」


「何だよ、今更怖じ気づいたのかよ?」


「違うわよ! 助けには行く。 ただ、そうだった場合、何も対策しなかったらすぐ捕まるって話よ」


 いわゆる、飛んで火に入る夏の虫ってやつか。

メラメラと立ち上る火に特攻した所で、助かりはしない。


「対策、した方がいいのかな……」


「私の考えだと、待ち伏せはないと思うのよねぇ~…… 待ち伏せする位なら、とっくに襲われてるハズよ。 トイレに籠もってる時とかね。 つまり、ガーゴイルにとって、あなた達はそこまで優先順位は高くない。 それより、多分、カンナさんの方が、脅威なのよ」


 マリアさんが言うには、おばさんは昔、グングニルを奪取するためにガーゴイルの群れと渡り合ったことがあるらしい。

その際、催眠の鎌で大立ち回りをして、相手に恐怖を植え付けた、とのことだ。


「おばさん、こっわ」


 リザがぼそり、と呟く。

確かに、おばさんの周りには常にガーゴイルの監視がいる感じがする。

じゃなきゃ、催眠が切れかかってる、とか言ってすぐに駆けつけて来れないだろう。


「まあさ、話の続きは車でしましょうよ。 どうやってカンナさんを連れて行くかも考えなきゃ」


 車。

このまま盗んだ車で、帰るのはマズいか?

サンクには身内がいないから、すぐに捜索願は出されないだろうが、念のため乗り捨てた方がいいかもだ。


「ちょっと言いにくいんですけど……」


 事情を説明する。

マリアさんは、それなら自分の車に乗ればいい、と言った。


「槍も積み忘れないないようにね」


 僕らは、マリアさんの車に乗り込み、トレーラーハウスに向かうことにした。 

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