ロズウェルへ
何もない荒野を車で移動する。
しばらくして、この先ロズウェル、とかかれた看板を見つけた。
「何か、閑散としてるね」
「……そうね」
街には、緑のエイリアンの模型があったり、家の壁にロケットが突き刺さったりしている。
でも、道を歩いている人が、誰一人としていない。
ここ、観光地だよな?
「……とにかく、エイリアンズカフェに行こう」
「……」
今朝から、リザはずっと外を向いたまま、ほとんど口を開かない。
原因は、昨日から今日にかけての出来事だろう。
サンクの死体を見て、何でこいつがいるの!? とかパニックになるし、そのサンクが死んでて、何で殺したのよ!? とか問い詰められるし……
死体は放置しておくことはできないから、森の中に隠した。
リザは、僕が人を殺したことが信じられないというか、拒絶反応みたいなのがでているのかも知れない。
自分だって、リボルバーなんか持ってきて、ガーゴイルを全員殺す、とか息巻いてたくせに……
その後、夢の話をして、カフェに行けば何か分かるよ、と話題をそらした。
「はあ……」
リザがため息をついたのを見て、僕の方がつきたいんだけど、と思ったのは内緒だ。
UFOの形をしたカフェを発見。
看板には、エイリアンズカフェ、と書かれていた。
「あれだ」
僕は、駐車場に車を停車させ、降りた。
店内に入ると、店員がやって来た。
ブロンドのショートの女性。
年齢は、20代後半って感じで、勝手に席に案内された。
「こちらです」
案内された席には、男が一人、座っていた。
こっちは、20代前半くらいの若い男。
黒髪短髪で、丹精な顔立ち。
結構、イケメンだ。
「待っていた、ウォーリー」
「……君が、マイク?」
「ああ」
夢で通話した相手が、この人か。
僕とリザは、ソファに並んで腰かけた。
すると、目の前にカレーが2つ、並べられた。
「ここの名物のエイリアン・カレーだ。 エンリョなく食ってくれ」
……またカレーかよっ!
しかも、なんか青いし……
リザは、恐る恐るスプーンでそれをすくい、口の中に入れた。
「……ウプッ」
吐きそうになってるし……
見るからに、マズそうだ。
でも、何の味がするんだろう。
「どうだ?」
「マズい」
「まあいい、本題に入ろう」
こんなモノが名物だから、ここには人がいないのか?
……青いカレーはさておき、マイクは、説明を始めた。




